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2017年12月10日 イイね!

珍車PART741

珍車PART741
今回のも珍車らしい珍車と言っていいでしょう、親会社に頭抑えられながらも必死にダイハツも気概?を示していた時代のモデル、女子供にウケが良くただ売れるだけの背高の変なのばかりに凝っている今とは訳が違いますナwww

⇒『平成6年(1994)4代目G201S型シャレード デ・トマソ』!!

77年に‟5ヘイべカー”としてデビューした初代シャレードは長きの軽自動車開発の経験を活かすそれまでのエントリー/コンパクトカーにない斬新な内容が高評価を獲得、人気販売とも成功しトヨタとの業務提携以降、単なるトヨタの下請けとしてしかの認知度がなくなりつつあった時にダイハツというメーカーの底力を見せつけた逸品だったと思います。

初代シャレードは現代主流となるこのクラスでは定番化された3気筒エンジンを40年も前に採用、当時は煩い、軽クオリティと揶揄されながらも先見の明があったと言えますし無駄を省き従来のl~1.2Lには見られない省燃費を実現しましたしあらゆる部分で創意工夫に長けた隠れた名車と言えるでしょうネ…。

↓小排気量にはより不利な排ガス規制でコンパクトカーに暗雲垂れ込める中、エポックなデビューで話題となった初代シャレード


しかしシャレードも代を追う事に大型化、高級化し初代にあった“シンプル・ザ・ベスト”の感覚はどんどん薄まりこれに比例して人気販売も低下、2000年をもって生産終了(但し台湾や中国では近年まで生産)都合4代、23年の命でしたが名前を使い捨てにし1代限りが多いダイハツ車の中では珍しく長寿?でありダイハツの歴史を語る上で欠かせないモデルになっています。

そのシャレードですがデビュー時は排ガス規制、OILショック等の暗い影がまだ自動車業界にとって残っていた時代でしたのでとにかく経済性と実用性一本槍を訴求していましたが時代が進むにつれ市場の要求に応えシャレードにもスポーツモデルが設定されます!
これがただのスポーツモデルではなく70年代半ばに日本中大ブームとなったスーパーカ旋風の立役者の一つでもあるイタリアのデ・トマソ社と組んで開発した”シャレード デ・トマソ”を2代目G11の時(1983)に設定、デ・トマソは内外装をデ社の監修の下でエキサイティングに味付けされエンジンは伝統の3気筒をSOHCのままながらターボチューニング(CL50型エンジン)、普通車最小ターボモデルとしてホットハッチブームに名乗りを上げました!

↓初代デ・トマソ(G11型)は2代目シャレード時に登場!!


好景気の波に乗り当初シャレードには不釣り合い的評価だったデ・トマソでしたがラリー用ホモロゲモデルの『926ターボ』や高い期待が寄せられながらも市販には至らずショーモデルに終わった『デ・トマソ926R』などを生み出しダイハツの並々ならぬモータースポーツへの関心の高さを表していました!

現車ですがそんなデ・トマソの3代目かつ最終モデル、初代シャレードから較べると大きく豪華になり排気量も1.6Lまで拡大、親会社のスターレット~カローラクラスとモロに被る車格だった為もありG11型の時代からするとシャレード自体が既にマイナーモデル扱い、デ・トマソは一部では高い評価を受けながらもそうそう街で見れるクルマではなく同じ時代を過ごしてきたHOTハッチのライバル達~スターレットEP71ターボやGT/グランツ、K10マーチスーパーターボのような現状プレミアムも評価も得ていないのが弱小メーカー産の悲しい性ですね~…

最終G200系シャレードは93~2000年という7年のモデルライフ、デ・トマソはうち98年迄の5年生存ですが市場に出たのは非常に少ない、G200シャレードそのものが最早不人気車と言っていい程度の普及でしたのでよほどのデ・トマソ/ダイハツスポーツマニアしか手にしなかったでしょう、ワタシもこれは乗った事なく見かけた記憶も数回程度、何故か赤しか記憶ないわw

↓総評3内装C外装Eといってた内容はまずまずと言った内容かな!?


現車、Fr下部を軽く当てたようでクロス/サイドメンバーにやや不具合ある様子ながら事故落ち(R点)は取られていないので問題なさそう、それよりもスタッドレスのままだしサビの具合からして北国のクルマっぽい様子で腐食の度合いが気になる点ですね。

距離も年式からしたら妥当と言うかむしろ21年で12万㎞弱ですから少走行と言えるのですが如何せんこのテの小排気量のターボですし不安は残りますナ。

↓C評価を付ける室内はそこそこ綺麗、清掃によりかなり光るでしょう、レカロのセミバケもいい状態!


↓デ・トマソを主張するオリジナルA/Wもあるんでご安心(笑)


このデ・トマソもそうですが大衆車のハードモデル、スターレットにせよマーチにせよレビントレノ、ランタボやジェミニZZなんかも含みますが中身は非常に魅力的ながらボディの造りは所詮大衆車のクオリティ、それに加え80年代はまだまだ防錆技術が低くものの5~6年で錆びて穴空くなんて事は珍しくなかったですからねー、現車は96年ですしそこまで酷くはないですが北国上がりっていう点がやはり気になります、塩カルの影響は凄いですしね~…

↓カラーはまだ艶も残り綺麗ですが下回りが気になるところです!


G200系シャレードは全体的に大きくなりシャレードの一番の売りであった歴代のクラス最小とか1Lを廃止(1.3/1.5/1.6)した事が致命的にこのクルマの寿命を縮めたと感じますがデザインはルノー等欧州車を思わせるモダンな感じが個人的には好み、デ・トマソにしても厳つくこれでもか!という下品さはなくさりげない主張がオシャレかつカッコ良くこれが親が売っていたら本家スターレット以上の人気を得られたのではないかな?と思います、ただ、デ・トマソであっても1.6Lはやり過ぎでこれではシャレードを選ぶ必然性はなく他社にいくらでも魅力的スポーティモデルが存在した時代でしたのでね、やっても1.3L位で留めておけばまたこのクルマの運命も違っていたかもしれない、だってレビトレやFX、パルサーやミラージュ、ファミリア等強敵がウヨウヨいる時代ですよ、普通買わんでしょ、ダイハツを…

↓上品な出で立ちはデ・トマソの名に恥じない雰囲気!出品車、小傷は多いながら致命的損傷ナシ!


出品地は雪の多い地区、出品車のテッチンの状態がそれを如実に示しているのでくどいながら下回りのチェックは綿密に行いたいところ、落札は無事なされますがプレミアには程遠い解体価格+α程度、希少度高いクルマではありますがなかなかダイハツ車でプレミアはそれこそコンパーノクラスの太古車にならないと望めませんがこのモデルにそんな投機?を期待するよりもデ・トマソの真価を解るマニアにより動態保存願いたいですネ(^_^)v
Posted at 2017/12/10 15:14:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | ダイハツ | クルマ

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