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イイね!
2016年12月16日

けものの顔たるや

けものの顔たるや そうやって見つめているうちに、わたしにも、「黒んぼ」がただいたずらに興奮しているのではないとい寶寶過敏うことがわかった。アラス織風の壁掛が実際に動いたかどうか、わたしにはわからない。ほんのかすかに動いたように思われるが、その壁掛のうしろに、鼠かはつか鼠の音が、低いけれどもはっきりと聞こえたとだけは、きっぱりと断言できる。一瞬、猫は壁掛に体ごと飛びかかってそれにぶらさがったので、その部分が破れて床に落ち、そこのところにじめじめとした古代の石壁が現われたが、その壁には、ところどころ職人が手を入れてつくろった跡があって、齧歯《げっし》類のうろついた痕跡は見えなかった。
「黒んぼ」は、壁のこの部分に近い床のところを行ったりきたり走りまわり、床に落ちたアラス織風の壁掛に爪を立て、その壁と樫材を張った床とのあいだに何度も前あしを入れようとしていた。結局猫にはなんにも見つからなかったので、しばらくすると大儀そうに、いつも横になっているわたしの足もとへ戻ってきた。わたしはなにもせずにじっとしていたのだが、その夜はもうそれっきり寝られなかった。
 朝になってから、わたしは召使全員に聞いてみたが、だれひとり怪しいことに気のついたものはいなかったが、ただ料理人の女だけは、窓がまちのところに寝ていた猫のようすが変だったことを憶えていた。その猫は、夜のなん時ごろだったかわからないが、ともかくひどいうなり声をあげたので、丁度いいあんばいに、料理人は目を覚まし、その猫が開いているドアから、まるでなにかを追いかけるように跳びおりて行くのを偶然に見たというのである。わたしはお午ごろまでうとうとしていたPretty Renew 銷售手法が、午後になるともう一度ノリス大尉を訪ねた。彼はわたしの話したことにすごく興味を感じたらしく、この妙な事件――ほんのささいではあるが大変奇妙な――は、彼の生き生きとした感覚に訴えるものがあり、そのために彼は、この地方に伝わる幽霊話をいくつも思いだしては話してくれた。わたしたち館のものが、鼠のでるのに弱っているのを見かねたノリスが、罠と殺鼠剤の花緑青とを貸してくれたので、わたしは館に帰ってくると、召使に命じて、その二つの武器を、鼠のでそうな要所要所に配置させた。
 わたしは眠くてやりきれなかったので、さっそく床についたのだが、思わず身の毛のよだつような夢に悩まされた。どうやらわたしは、ひどく高いところから、膝の深さまでたっぷり汚物の詰まった薄明りのさす洞窟を見おろしているらしかった。そして洞窟には、白いあごひげをはやした魔物の豚飼いが仲間と一緒に、ぐにゃぐにゃして締りのない体をしたけものの群れを追い回していたが、その、ただそれを見ただけで、もうなんともいえぬ胸くその悪い、むかむかするような気分になるご面相だった。それから豚飼いがひといきつき、自分の仕事をひとわたり見て、ふむこれでよしとうなずくと、それを合図に、すごい鼠の大群が、その悪臭ふんぷんたる洞窟の底に、どっとばかりに群がりおりるや、けものも人間も区別なくむさぼり食った。
 このもの凄い夢からふとわたしは、「黒んぼ」が身動きしたのでだしぬけに目が覚めた。この猫は例によってさっきから、わたしの足もとに寝ていたのだ。もうこん度はわたしも、どういうわけで猫がうなったりふうふういがんだりするのか、またその効果のほどはわからないが、どうしてわたしの足首に爪をたてるほど恐がったのか、そのいわれをあやしむにはおよばなかった。というのは、この部屋のなかのどの壁も、む香港物流公司かむかするような音でばかに騒々しくなっていたからである――つまり、飢えきった大きな鼠が、ぞろぞろ駆け回っていたのである。オーロラが消えていて、アラス織風の壁掛――その破れて落ちた部分は取換えてあった――は見えなかったが、わたしはたいして驚いてはいなかったから、さっそくあかりをつけてみた。
 電燈がついてさっと部屋が明るくなったとき、わたしは、いまいましくも壁掛が一面に揺れているのを認めたが、それはなにか特別な目的のために、不思議な死の舞踊を演じているように思われた。壁掛の揺れはほとんどすぐに静まってしまい、それと同時に音も聞こえなくなった。
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Posted at 2016/12/16 11:42:50

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