2016年10月08日
マツダスパイダーに乗ってみた。雑誌には乗っていないことをND乗りの立場で書いてみます。
①デザイン
NDは生真面目な理詰め。蠍は感覚。それで造形されています。イタ車のデザイン感覚は雰囲気とカン。それが無制限に発揮された場合、我々クルマ好きの脳は破壊されもうとにかく何でもイイ!それがイタ車であれば。ということが多いんですが、今回の元ネタは我々日本車であるため雰囲気とカンでお洒落をしても扇情的な欲望が沸かないというのが正直なところだと思います。地味で控え目な女の子が化粧をすれば美しいことは間違いないもののイタリアのオンナではないのでそれを欲情基準としていると違うというか。モチーフが古い124スパイダーとしてではなく今の時代のイタリアンスパイダーとしてデザインされていれば相当違う結果になったと思います。
②NDと違う細かいところ
3ペダルがND比で右寄り。長旅では疲れやすいと思われます。奇怪な形状のシフトノブは違和感がないといえばウソになります。この凹形状に意味はあるとは思いますが短時間の試乗ではわかりませんでした。NC流用のシフトタッチは貴島テイストでありNC乗りには嬉しいところかもしれません。短いストロークでカチカチ冷徹に入るこの味はNDの軽さとは違うクルマっぽさがあります。試乗したクルマ全体の印象もNCのRSっぽいです。ガッチリして最初のクルマの動き出しが重厚なところはよく似ています。動き出せば俊敏なところもですが。最後にi-DMは付いていませんでした。試乗の細やかな楽しみでしたが知的で厳しいi-DM教授は蠍には相応しくないと判断されたかもしれません。
③その他
この蠍はNDのバージョン違いだとも言えます。チューニング好きの道標の一つにはなるでしょう。広島からイタ車が登場したことは広島好きからするとやっぱりワクワクしますね。
Posted at 2016/10/08 17:13:29 | |
トラックバック(0) | クルマ