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2017年03月23日 イイね!

チューニングについて、思う事

まず始めに、全て個人的見解であり、不快な思いをされる方がいらっしゃるかもしれない内容です。


チューニングすれば100%の車の性能を発揮できて、純正なんてカ○だ!って思ってる方は見ないで下さい。


不毛な争いが起きるだけなので、何も得する事はないと思います。








まず、私はチューニングとカスタマイズは別の物と考えています。
チューニング=車の性能を上げる改造
カスタマイズ=ドレスアップ目的で、見た目を変える為の改造


ここでは、チューニングに絞って話をしてみようと思います。

まず、何故チューニングするのかといえば、基本的には車の持っている性能をフルに引き出し、加速性能や旋回性能等々、走行性能を引き上げる事が目的でしょう。
例えばサーキットでコンマ数秒削る為に、足周りを換えてみたり、軽量化してみたり、補強パーツを使ってみたりします。
納得のいくセットが出るまであれこれ換えて、バチッと嵌まった時にタイムとして表れる。
ドリフト専門の人なら、いかに角度が付けれるか、ハイスピードでのドリフトをするためだったりします。
なので、私はサーキットで特殊な用途に限定して車を使用するのであれば、それはどうぞご自由に、というスタンスです。

しかし、公道で使用するにあたってとなると、話は全く変わってきます。
公道を普通に走るに当たって、コスト削減の激しい車種を除き、ストック状態の車というのはかなりの高次元でバランスされています。
そのバランスを崩す事で、どのようなメリットデメリットが発生するのか、という点を踏まえた上で手を加えているならまだいいのですが、何も分からぬままチューニングしていてはパーツメーカーの思うツボです。
例えば、ロールを減らしたいのにタワーバーだけ付けても、いやいやwwwって話になりますよねって事です。

又、例えばボディ強化系のチューニングは、いくらボディ強化したところで、入力された力が減る訳ではないので、10の力を車体のどこかで受け止めないといけません。
そうなると、今まで車体が捻れて全体で均等に処理していたものを、例えばロールバーを組んでコクピットが捻れなくなった車は、他の部分がコクピットで受け止めていた力を更に捻れて処理するようになります。

その力はどこに向かうのか?といえば、捻れやすい所、弱いに向かうのは当然の話です。
ストローの曲がる部分をテープで固定し、固定前と同じように曲げようとすれば、他の部分から折れ曲がってしまうのは想像が付くと思いますが、そういう事です。
ボディの他の部分に無理がかかり、そこから壊れていきます。

分かった上でチューニングしていくぶんには何も言うつもりはありません。
それ相応のメンテナンスであったり、場合によっては乗り換えれば済む話なので。
ただ怖いのは、例えば『ロールバーを組んだらボディがシャキッとするらしい』という話だけを鵜呑みにして、安易に組んでしまう人がいないかという事です。
ロールバーなんていうと大袈裟ですが、身近な部分で言えばタワーバーとか。

例えとしてこの部品を挙げるだけなので、タワーバーは絶対ダメという話ではありません。

比較的安価で効果も体感しやすいタワーバーですが、メリットは調べればいくらでも出てきますが、剛性感が上がったりクイックなコーナリングが出来るようになるというのが一般的な所でしょうか。
逆にデメリットは?
タワーバーを組んだら足がよく動くようになるので、ロールが増えるのは言わずもがなです。
よく曲がるようになるのは足が仕事をするようになるから。
という事は、足周りの限界に近付いて曲げていくという事です。
限界を超えなければいいのですが、超えた先は曲がらなくなるので、サスによっては逆に神経質になる部分も出てきます。
特に純正サスとタワーバーのみの場合は底付きの可能性があるので、ちょっと危ない事もあるかもしれません。

更に裏を返せば、タワーバーを付ける前にサスの限界を超えてアンダーが出ない場合、それはそのサスの限界まで使いきってないという事です。
私は、車でもバイクでもそうですが、足周りの変更は限界を超えて走るような事が出来るようになってから変更します。
使いこなせてないのに、ロールがどうとか旋回性がどうとか、そんな事語れるレベルの走りを出来ないので。
又、純正の足周りって思った以上に走れるので、そんなに不満もないです。
滑るから危ないタイヤ、ではなく、滑るなら滑らさないよう速く走ろう、という考えです。

ちょっと脱線しましたが話を戻して、公道で普通に走っていて、サスの限界を超えて走るような場面なんてほとんどしないでしょうから、じゃあタワーバーって必要あるの?ってなります。
タイヤの銘柄を変えたり幅を広くした方が、サスをきちんと使う事に限って言えばよっぽど得策です。
そしてデメリットを考えた時、整備性の低下、重量増やボディへのダメージ等々、デメリットが車体に行く場合は百歩譲っていいとしても、問題は事故に遭遇した場合です。

元々クラッシャブルゾーンで衝撃を吸収し、乗員を守るように作られている車。
潰れるべき所が潰れないような強化の仕方をしていた場合、被害は確実に大きくなります。
車が計算通りの潰れ方をしない上に、本来付いていない部品が飛んでくるのですから、危なくない訳がないです。
『ロールバーは室内が潰れないから安全だ』という人もいるかもしれませんが、安全性だけでロールバー組む人なんていないでしょうし、ロールバー組むような人はサーキットを走る人でしょうから、今回の趣旨とはちょっと違います。

例に挙げたタワーバーのように、元々離れているものを繋げるパーツの場合、衝撃を受けた反対側まで壊れる可能性が十分にあり、それがなければ板金で済んでいた物が、廃車になってしまうケースもあるでしょう。

何度もいいますが、理解した上でチューニングするのは何も言うことないし、付けている人にどうこう言うつもりもありません。
タワーバーを否定したい訳でもありません。
ただ、どれだけの人がデメリットを理解して使っているのか、非常に気になります。

チューニングというのは、車全体の耐久性や基本性能を100とした場合、それを120にして終わり、と考えている人もいるかもしれません。
そういう物もあるかもしれませんが、基本的には
『100のうち20ずつ使い、5回で使いきる』
ようになっているもの(純正)を、
『100のうち25ずつ使い、4回で使いきる』
ようにするもの(チューニング)だと考える方が正しいというか、近いですよね。
それが交換して元に戻るものならいいですが、ボディがダメになったからといってホワイトボディを手に入れてまで乗る人なんて稀ですから、長く乗りたいなら『本当に必要なのか』きちんと向き合う必要があると思います。


ボディ強化系のチューニングに限った話ではなく、吸排気系、足周り関係など、全てのチューニングに対して言える事です。
足周りを固めれば、吸収できなくなった残りの力はボディにかかります。
吸排気系をいじってパワーが出るようになれば、それだけエンジン周辺の個々の部品に負担がかかります。
チューニングカーやドレスアップカーの下取りが安くなるのは、改造すると売れにくくなるからと言われますが、お金をかけて車の寿命を短くしているのだから、自然な事かもしれません。

再三言いますが、分かっててやるにはいいんです。
段差を超えると衝撃が強くなるし、軋み音もするようになるし。
ホイールハウス内でクラックを見つけ、そのまま廃車になるのもその人の責任であり、その車の運命です。

ただ、車好きが集まるみんカラだからこそ、『良いと思ってやった事が、結果として車の寿命を縮めてしまった』
なんて事になる人がいたら、それは悲しいなと思った次第であります。

不快な点も多々あると思いますが、ご容赦下さい。
皆様が素敵なカーライフを送れるようにと、その思いだけで長文を打ってしまいましたm(__)m
Posted at 2017/03/24 00:45:51 | コメント(0) | トラックバック(0)

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