ハブボルトに端を発し、下から一つづつ不具合が露見して、なかなか終わらないpon/onさんのGDB。
キャリパーのネジ山再生からの、キャリパー取り付け、フルードエア抜きでのペダル踏み抜き症状。
何がきっかけやねんと首をかしげるものの・・・
年数の経っているクルマってこういうものなんだよね・・・。
長年整備されなかった部分ってのは、あるとき普段と違うアクションを起こされるだけで駄目になってしまったりする・・・普段使いの範囲でギリギリ持ってた部分が、一線を超えてしまうんだね。
よくスポーツ系の中古車を買ってきて、古いけどフルノーマルで調子いいななんて乗ってると、ブレーキやクラッチ、はたまたエンジンなんかがいきなりへこたれ出したりする。
車屋に整備不良車だなんて、クレーム付ける人も多いけど、買われるまでは実際トラブルなんて出てないのが殆ど。
おとなしい人が長年乗って何でもなくても、急にオーナーが変わって乗り方の癖が変わったり、走り屋みたいなのに乱暴に扱われたりして、ギリギリ堪えてた部分が一気に駄目になるんだよね。
ブレーキも、クラッチも、エンジンも、乗る人の癖がつく。
実際は寿命だけど、オーナーのいたわりや優しさで延命できてただけの部分てのは、結構多いものだ。
C型GDBも登録より14年が経つわけで、この車両もブレーキ関係はほぼ無着手。
厳冬期で樹脂も硬くなってる最中、フルード全交換に伴う過大なペダルストロークによって不具合が露見したというところだろう。
外側への漏洩がなく、ペダルが踏み抜けてしまう。
先ずはマスターシリンダーのシールを疑おう。
マスターシリンダーのオーバーホールはリペアキットにて行います。
全バラシにして綺麗に清掃、ピストンやタンクのパッキンを交換するだけ。
ピストンの脱着時に、シリンダーの内壁を傷にしないことだけ気を付けよう。
何度も書くけど、ブレーキフルードは鉱物油ではないので、ブレーキクリーナーやシリコンオフに溶けません。
綺麗に水で洗うんだよ。
エアブローしたり、ドライヤーなんかでよく乾かして、組み直しましょう。
しかし、気になってるのはコイツ。
長年のシリンダーからのフルード漏れによって腐らせたのであろうマスターバック。
シールが逝かれてフルードが外側に漏れるのは、マスターバックのプッシュロッド側なので、こっちにフルードが回ってるのはかなりの不安要素である。
ブレーキフルードは強酸性。
塗膜や金属を腐食させて、時間をかけて機能不全に発展させる立役者である。
マスターシリンダーを装着し、再びエア抜き。
するものの、、、
残念ながら、症状改善せず。。。
実は、まさかというほど意外でもなかった。
ペダルタッチが踏むたびに違う。
踏み抜いてしまう時もあれば、止まる時もある。
何度ポンピングしても毎回踏み抜きの高さが不安定。
エンジンを切ってポンピングすると踏み代が出てくるなどの症状は、マスターバック特有の症状であるが、エア混入が著しくても似たような症状にはなるので、判定が難しく、結局は消去法で潰していくしかない。
実は昔、ハチロクトレノの頃に同じ症状があったんだよね。
あの時も、ブレーキキャリパーのオーバーホールか何かをして、タッチがおかしくなり、マスターシリンダーもオーバーホールするものの直らず、原因が分からず3ヶ月くらいそのまま乗ってたんだけど、
まさかと思ってマスターバックを換えたら直ったんだった。
それまでマスターバックがダメって聞いたことなかったんで、完全にノーマークだったんだよね。
当時でもう15年前のクルマだし、何が起きても仕方がないよなぁ~、なんて先輩と笑った記憶があるけれど、GDBも最早当時のハチロクと変わらない古さなんだなぁ。
今年は平成28年です。
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Posted at
2016/01/20 10:01:46