エアフロ不調で撃沈した先々月の大運動会。
ま、ヲレの為だけにやってる訳じゃないんで、あれはあれでいいんだけど、やっぱ見てるだけじゃフラストレーションだよねぇ・・・w
・・・という訳で、走り納め会。
銘打って開催するようになってからもう5年か・・・
ヲレやクネが何も変わってないのが笑っちゃうけどな。
3年目に突入したアジアンスタンダードフェデラル595
の、フロントは今年交換したRSRだけど、リヤのみSSっていうのが問題で、
SSは、RSRの値段が半分なんだけど、グリップはリアルに1/3じゃないかって違いがあり、
半端なくオーバーステアになっていてヤバイ。
更にアジアンの賞味期限と言われている2シーズンを過ぎ、
3年目というのも、ローグリップに拍車をかけている。
自分は基本ドリフトなんだけど・・・これは踏めないドリフトになってしまうんだよなぁ。。。
本当は年内リヤもRSR入れて自分のメンツを護ろうと思ったんだけど、
単車のエンジンがブローしたり、隙間なく仕事ばかりで、気にしている暇がなかったな・・・
ま、山だけはあるんだし、それはそれで楽しむ感じにするか・・・
みたいな感じでしたw
日中降っていた雨はすっかり上がり、満点の星空を見せるものの完全ウェット。
気温は一気に下がり、夜露は凄いわで乾いてる所がなかったわ・・・。
今回初めて参加のプゲラッチョさんも、
9.5Jのオーバーフェンダー仕様でホーム参戦。
タイヤの干渉チェックには丁度良かったかも知れませんが、
集まっているのは、走る事しか考えてこなかったような変質者集団のぺったんこ組。
常識の無い走りに、ちょっと舌を巻いてしまったようでした・・・(´∀`*)テヘ
イノッチもほぼ100%釣れるな・・・w
遅刻してきたyuu君も、後ろからつまみ食いしながら、先頭集団まで追い上げてきてましたw
今回は、乱入組含めてホーム8台、聖地で10台と言った感じで、ちょっと少なめでしたが、
完全ウェットを嫌がっての不参戦もちらほら。
水溜りこそないけれど、気温は一桁台だし落ち葉もすごい。
確かに難しい路面だけどな・・・。
「ドライだったら行きたいです。」
「おいレーサー、お前いつから路面選ぶようになったんだよ。」
「いや~、タイヤ結構ヤマ無いんで、そろそろ厳しいですね。」
「ハイドロはないよ、寧ろ濡れ落ち葉が凄いだけだから、タイヤ関係ないだろ。」
「いやいや、僅かな路面を掴むタイヤが全てを握っているんじゃないですかね。」
「ま、そうとも言えるな。。。」
「とにかく自分、明日も朝早いんで・・・」
とか言いながら、ヲレより早く現地入りしているレーサー。
結局来るのかよwwwww
そして何故か現場にはチラホラと女性の影が・・・
「何だよyuu君、彼女連れてきたのかよ!」
「いや~友達ッスよwww」
「はじめましてU子です~。」
「ホントにホントに友達かよ~w」
「ちょっとスポーツカーに興味があるみたいです。」
「今時そんなオンナが存在するのかよ!」
「買うみたいですよ。」
「まだ間に合う!ヤメた方がいいぞ!!」
シュンジも同棲中の彼女を連れてきている。
ていうか、急にみんな色気づきだして一体どうしたんだよ!!!
「なんか・・・急に汚ねぇ現場に花が咲いたみたいだw」
「うーん、何かいいもんだなwww」
イノッチとプゲラ号はホームエンドのコンビニでターン。
次回は是非最後までご一緒したい。
あとはいつも通り、湖畔経由の聖地までの峠越え。
yuu君が連れてきたU子ちゃんは、聖地までレーサーの402のナビシートで行くことに。
速い人の運転が見たいんだとか。
そして何故か、ホームから先頭を引っ張る事になっているヲレGC8。
今日の路面のコンディションヤバ過ぎるんですけど。。。
いつもはクネに先頭を丸投げしているんだけど、タイヤの山が無いとか、体調が悪いとか言って一向に前に出てこない・・・。
仕方がねえな・・・リヤのSS以上のプッシュは出来ないけど、聖地までは道幅も広くて落ち葉もないし、バチッと遊ぶか。
リゾート湖畔を過ぎ、K坂を上がる。
ちょいちょい振りながら登って路面の感覚を探る。
「まぁまぁ・・イケるかな・・・?」
山頂過ぎて、一般車をパスした辺りからちょっとイッテQしちゃおうかなw
取り敢えず床まで踏んでみる。
4速入るな・・・
センターデフロックなのに結構リヤが出る・・・
でも大きいRを描けるコーナーが多いので、
弱オーバーのまま目いっぱいリヤ荷重に出来る安定域があるな。
リヤの最大トラクション固定でフロントの流し具合を変えていくしかない感じ。
このタイヤでこれ以上行けないナ・・・っていうポイントまでは到達したと思うけど、
レーサーだけは離れなかったな・・・。
流石にそろそろ、いい加減なタイヤじゃどうにもならなくなってきたか。。。
でも・・いい感じだった、気持ちが良かったわw
途中、下道を抜けてから聖地エリアへ上がっていくのだが、片側2車線の信号待ちでレーサーが左側に並んでくる。
ガラスを下げて何やら言っているのだが・・・バカヤロウ。
ヲレのGCはパワーウインドウじゃないんだよ。
「 くたばりやがれ 」の合図で返す。
2台のスバルは、示し合わせたように激しくブリッピングの応酬をしながら、シグナルがグリーンになるのを待っている。
パッ、パッ、パーーーー!!!↑(´∀`∩)↑って聞こえた気がした
8輪のタイヤがスキール音を上げながらフル加速に移行する。
掻き切れずにに20%ほどスリップさせながら、最大グリップ力へ向けて白煙を上げていく。
レーサーはこの時、完全にナメていた。
スバルのフラッグシップと言ってもいいEJ255搭載のS402なのである。
2.5リッターのトルクと235幅のミシュランのトップグレードが、アジアンタイヤを履いた16年前のポンコツに加速で負ける筈がない。
誰でもそう思うものである。
クラッチミートのタイミングはほぼ同時だったと思う。
クロスな分だけ1速がハイギヤードなヲレのGCは、低速トルクの無さも相まって、見事に半車身出遅れた。
それでも、1秒で吹けきる1速を2速に叩き込む。
パワーバンドは外れることなく、5千から回転を始め、7千5百までの加速で遅れた半車身を取り返す。
3速吹け切りで、逆に半車身抜き返し、4速で加速する頃にはすっかり引き離している。
そう、GC8のフル加速は速いのである。
GDBとやってもGC8が勝つ。
10回ゼロヨンやったら10回勝つだろう。
ヲレのGCは、STIチューンのRAではあるが、タービンもECUも純正であり、リミッターカットやブーストアップすら施してはいない。
ただ、自分で丁寧に組み直してバランス取りしたエンジンに、
BG9の等長エキマニを組み合わせただけである。
恐らくパワーは300馬力近く出ていてもおかしくはないが、それだけならS402と変わらない。
これは単に車両重量の差である。
自分のGCで1220キロ、S402のセダンで1490キロ。
その差270キロw
リミッターが効くまでの加速勝負では、GC8インプレッサの圧勝は必然なのだ。
そのまま、NGO周回コースに入る。
路面は完全にウェットと言っていい状態に加えて、濡れ落ち葉の絨毯が隙間なく敷き詰めてある。
走り納め会の時期は大体こんな感じだな・・・。
ヤバイ路面だぜ。
読めない分だけ雪より難しいかも知れない。
でもここまでカオスな路面だと、先頭以外は寧ろ安全だろうな。
誰も無茶しようと思わないでしょ。
リヤばっかり滑るタイヤは、ピーキーな路面ほどどうにもならんな・・・
下手するとスピンするので、DCCDをロック付近でアンダー気味にしてごまかすものの、
アクセルオフでは突っ張りすぎてしまう。
長めのアンダーから一気に巻き込んでターンイン。
アクセル入れて安定。
これだと進入が厳しいな・・・乗りづらいぜ。
かと言ってDCCDをオープン気味で走ると、進入は楽だけど横に向き過ぎる。
アクセルも抑えないと回る・・・(^_^;)
やっぱ4駆は前後のグリップを揃えないとダメだね・・・。
まだ前後SSの方が良かったかも知れません。
NGOを一本周回し、聖地地元組艶消しみかん達と合流。
いやいや・・・クルマが流れてない時間の方が短いんじゃないかってくらい滑ってきましたね。
久々の有酸素運動で汗かいたわww
取り敢えずみんな居るか?無事だな???
この5年位変わってない古いメンバーばかりなので、流石にきれいなまま帰ってくるな。
立派なもんだよ。
路面はどうあれ、ちゃんと自分の走りが出来るかどうか。
自分の出来る事と出来ない事を正確に見極められるかどうか。
いつだって勝たなければいけない、なんて息巻いてたらクルマなんて何台あったって足りないよ。
ヲレたちの舞台は公道だ。
どんな事態でも起こりうる。
曲がったら事故車があるかもしれない。
土砂崩れになってるかも知れない。
対向がはみ出してくるかも知れない。
若しくは、もっと主観的な問題だってある。
クルマの調子がおかしいだとか、タイヤの山が無いだとか、
フィジカルに致命的な問題がある場合だってある。
でも、その全てがあるかも知れない事を前提に、マルチに対応出来なくてはいけないのだ。
ここは一般公道、他人に迷惑をかける訳にはいかない。
テメーの問題はテメーだけのもの。
自分の準備不足は自分の責任なのである。
誰の中にも意地やメンツはあるもんだけど、「その時」に出来る最大限のことをして戦う。
それが楽しいんだと思う。
「勝てそうな時だけやる」
なんてセコイ考え方じゃ、ちっちゃく纏まるだけのイヤな奴だろ。
みんな置かれている立場は様々なんだ、本当のイーブンなんて存在しない。
勝つ時もあるけど、負ける時もある・・・それでいいじゃんか。
とにかく全力でやるから面白いんだよ。
人を乗せてれば無茶できないし、
タイヤがクソなら無茶できないし、
心身が調子悪ければ無茶できない。
でもその中で、危なくない範囲で目イッパイやる。
クルマ好きなんてナルシストな奴が多いけどさ、
自分で実力が足りないと感じながら見栄ばっか張ったって、誰の為だよって感じになっちゃうだろ。
ただの見栄を自信に変える事が出来るのは、チャレンジと敗北と努力だけです。
みんな負けまくれって感じw
それが峠だよ。
U子ちゃんはもう一本行くなら、ヲレの隣に乗りたいと言っているらしい・・・。
マジか・・・もうくっちゃべって終わろうかと思ってたけどw
一本一本がコイントス勝負みたいな路面です。
レーサーの隣でヲレの走り方は見ていたハズ。
よく乗りたいと思ったなw
女の子が、ヲレの
上にクルマに乗りたいって言ってんのに断れるほど、人間出来ていないので、爽やかにOKすることにする。
「あのっ、それじゃ宜しくお願いしま~す。」
「ああ、こちらこそヨロシクね。」
「荷物後ろに置いていいですか?」
「構わないよ、忘れないようにね。」
何だろうこの感じ・・・随分久しぶりの感じですw
「来るときで気分が悪くなったって聞いたけど大丈夫なの?」
「あ・・・もう大丈夫です。」
「それじゃ、あんまりぶっ飛ばしてもイイ事ないんで、ちょっと路線変更しようかな。」
「???」
再び先頭で2周目出走です。
嗚呼・・・遂にヲレのメリーゴーランドは走り出してしまった。。。
・・・僕の後ろに来てるのはダレなの・・レーサーなの?シュンジなの?
うーん、もうそんな事はどうだっていい、誰であろうと関係ない。
今の僕に与えられた使命は、この峠という超常空間に於いて、敢えて僕のトナリに乗ることを選んでくれたうら若きレディーを、サティスファクションの頂点へエスコートする事だけなのである。
だ い は一見マイペースで、身勝手の極致のように見えるかも知れないが、
その実はサービス精神のカタマリである。
そしてそれは、女性に対して特に顕著であり、
それはもう、取り付く島がない程である。
DCCDをロックから二段戻す。
進入はスムースになり、浅めのステアによるフェイントからのヨーに乗せて、ハンドルを持ち替えない目イッパイの片手カウンターでスライドアングルを押さえ込む。
リヤが戻ってくるギリギリのスロットル開度で旋回し、右に左に振りっ返してゆく。
タイヤの食う食わないが大きく影響しない乗り方なので、スリッピーでタイトなコースはこれが一番ラクだ。
こういったドリフトは散々やってきたから慣れているというのはあるけれど、
自分の中では、決して曲芸的な走行スタイルではなくて、
究極の安牌ドライブである。
先が判らない、路面が信用できない、そんな時こそのドリフト走行なのである。
通常の減速区間に於いて、早めに横に向けることで減速と姿勢変化を同時にこなし、突っ込みすぎによるアンダーステアのリスクを極端に減少させられる。
コントロールの出来ないアンダーステアより、
コントロール出来るオーバーステアを意図的に作り出して旋回する方が安全だろうという、
ひとつの仮説である。
ここで言うコントロールというのは、読み違いによるリカバリーを言うのであって、
どちらの走り方も、ミスがなければ速さに違いはない。
自分は、走り方にムラが多いばかりか、現役とは言い難い程走る頻度が少ないので、必然的にリカバリー率の高いドリフト走りが向いているというだけの事だが、
多くの修練の積み重ねの上に結実する非凡な技術故、ウマく決まるとカッコイイというのがある。
速いドリフトは単純にカッコイイと思ったんだよ。
僕の隣にわざわざ乗ってくれたんだ、
それならもう、色々能書きは要らないよ。
見せてあげよう。
yuu君ともレーサーとも違う、
僕のアイデンティティーを。
さぁ、速さと格好良さをバランス良く追求した、比類なき美の完成形を見たまえ。。。
誰が一番ナルシストなんだか・・・
純正スポイラーを追加していったスタイリング上、
リヤのマッドガードは取っぱらってしまった。
巻き上げた濡れ落ち葉と泥水で、シュンジのGCの顔面は酷いことになってたなw
本当に失敗できないというギリギリのプレッシャーの中での、正確なリスクアセスメント。
峠で生き残るために一番求められているのはコレだと思う。
上手い下手じゃないんだよ。
カッコつけなきゃいけない時にちゃんとカッコイイ。
そんな走り屋でありたいね。
星がきれいだったね!
みんな、次は雪山で逢いましょう!
何か・・シュンジの夢を下心で汚したみたいでごめんなさい。