５速　強加速時　クラッチレバー戻り（ノックバック）現象　考察

メモです(^_^;)

５速　強加速時　クラッチレバー戻り（ノックバック）現象　考察

　５速の時に現象が顕著に再現することから、５速ギアのドグが偏摩耗（ドライブ側が斜めに摩耗）していてギアが抜けようとする応力がインプットシャフトを外に押出し、インプットシャフトに固定されているクラッチボスも外に動くと考えられる。
そのためプッシュロッドがさらに奥に入り込む余地ができて、レバーも引っ込むようになる。
　６速で同様の現象がが発生しないのは、５速と同様なギア抜け応力が発生したとしてもインプットシャフトはエンドベアリングに突き当たり動きが抑制されており、仮に動いてもインプットシャフトは引っ込む方向なのでプッシュロッドも引っ込み、レバーの引っ込みは発生しない（５速とは逆にレバーが出っ張る方向に動くはず）
１～４速で発生しないのは、スライドするギアはアウトプットシャフト側だけであるから、インプットシャフトを動かす応力には基本的に関与しないはずである。

本来インプットシャフトは左右にスライドしないはずだが、経年によりスラストクリアランス増大、或いはメインベアリングが外に動いてないと、インプットシャフトが左右に動くことは構造上有り得ない。
メインベアリングはキー溝に嵌っているので動くはずがない。
スラストクリアランス増大もメインベアリングが動くことも通常有り得ない。
ただし、メインベアリングのボール或いはレースが偏摩耗すると動く可能性がある。
この場合、ラジアル方向にもガタがあるはずで、クラッチ全体が暴れるように動き、プライマリーギアの片当たりが発生して異音が出るはずである。

とりあえずクラッチカバーはぐって、クラッチボスのガタをチェックしてみる。