本棚をゴソゴソと整理をしていたら、思わず手に取った本「AZ-1、ビート、カプチーノ本当にすごいのはどれだ!?」。
趣味性が高いこの3車種は言わずと知れた、1990年代を代表する軽スポーツカーのABC。
その内ビートとカプチーノを飼っている私としては、この手の本が出ると、買わずにいられないと思って、1990円(+税)もしたのに注文したのを覚えています(笑)
本を購入したときは、今と変わらずビートでモータースポーツをやっていましたが、AZ-1とカプチーノとの比較ということをあまり意識していませんでした。
その理由として、AZ-1でモータースポーツをしている知り合いがいなかったからということもあります。
それが、AZ-1を操るマタさんと知り会い「AZ-1いいよ~、ABCどれも乗ったけどAZ-1がいいよ~」とマタさんの説得力のある言葉を聞き、AZ-1を意識するようになりました。
カプチーノと同じF6Aエンジンを積んでいるAZ-1とカプチーノを二分すると、FRとMRの違いがあります。
同じリア駆動でも、両者の違いが表れるのがトラクション。
それはゼロスタートをすると、ハッキリとその個性が分かれます。
ゼロスタートでトラクションをかけにくいFFとの比較だと、もっと顕著に現れます。
確かに私のビートとカプチーノを比べても、足のセットが決まっていないからということもありますが、明らかにビートの方が、トラクションがいい。
NAのビートは、トラクションやコーナリングのよさ、NAならではのレスポンスを武器に戦うわけですが、AZ-1はレスポンスこそターボ車ゆえにNAには劣るものの、セッティング次第では、それを補え、なおかつトラクションもあってパワーも出せるとあっては、NAのビートから見れば、手に負えないわけですよ(笑)
ちなみに、重量を比較しますと、次のとおり実はビートの方がAZ-1よりも重い(笑)
AZ-1 720kg
ビート 740kg
カプチーノ 700kg(K6Aは690kg)
剛性を上げるためにサイドシルを高くして、その分、乗降性が悪くなるからガルウイングにしたという今のご時世では絶対にありえない特徴(笑)を持つAZ-1。
イクとこまでイッとけとばかりに、ボディパーツに樹脂製品を用いているAZ-1は、もはや趣味の塊的な「ヤリすぎたクルマ」だったということがよくわかります(笑)
一方、カプチーノを運転していると、ビートのように後ろがドシっとした感じはなくとも、やっぱりFRならではのマシンをコントロールする楽しさがあります。
リアが出そうなところをアクセルでコントロールしたり、リアが出る前に先に弱カウンターを当ててオーバーを殺したりする感じとか、タイトコーナーを小さく旋回していく「あの感じ」は、「あぁ~スポーツしているなぁ~」って思います。
速い遅いはともかく、クルマの運転が楽しいって思える瞬間です。
それで、更に速さに繋げるようにするには、もっと真面目に練習しないといけないし、だんだんと地味になって我慢の運転になっていくんですけどね(笑)
タイトルの「本当にすごいのはどれだ!?」の答えは、この本でも明確な答えは出していないし、実際、出せないと思います。
「すごい」の価値観はみんな違うし、それぞれにすごい技術が注ぎ込まれているし、この時代だったからこそ生まれたとも言えますが、それ以上にAもBもCも、それぞれ他車がいたからこそ生まれたので、優劣をつけることはナンセンスとも言えます。
ただ!
ことモータースポーツとなると、優劣がついてしまうんですよね(笑)
もちろん、どんなに優れたクルマであっても操るのはドライバーなので、クルマの性能が全てとは言えませんが、結果に結びつくプロセスとしてマシンポテンシャルは高いに越したことはないと言えます。
ビートで戦ってきて、今更同じMRだからとAZ-1に乗り換えるなんてことはしません(というか出来ないw)が、今年1年は、それを強く意識したシーズンだったなぁ~と思いました。
Posted at 2017/09/26 22:30:13 | |
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