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しのは~の愛車 [スバル インプレッサ WRX STI]

整備手帳

作業日:2012年4月12日

EJ20 タイミングベルト交換 その2 取付け編

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

上級

作業時間 6時間以内
1
クランクスプロケとカムスプロケの位置合わせが完了したら、いよいよベルトを外します。もし、微妙にカムスプロケ同士が合わない時は、クランクをもう2回転回すとピッタリ合うと思います。ベルトの伸びのせい?

手順としては
1.左下のアイドラーを外す(14mm 4kgm)
2.オートテンショナーのピンに戻り止めをする(再使用の場合)
3.ベルトを手で外す(私は右バンクの下から順に外していきました)

オートテンショナーは油圧で自動的に押し出されます。これを戻す時は50kg以上の力で5分以上かけてゆっくり押し戻す必要があります。大変なので、はじめから伸びないようにピンで止めてしまうわけです(^^)
一応2mmの六角レンチでいけました。
ちなみに、パンタジャッキとリアの牽引フックの間にオートテンショナーを挟んで(傷防止に木材と鉄板使用)数分かけてゆっくり押し戻して組み直すのも試してみました。軽く戻せます♪

新品に交換する場合は、不要な作業です。
10万キロで交換の場合、アイドラー3つとオートテンショナーも新品に交換するのがベストです。

2
ベルトを外すと、左バンクのカムスプロケがぐるっと回ります。その後、手で軽く動かして写真の位置に持ってこられるはずです。この位置が、整備要領書にある「安定位置」です。
この位置ではカムがバルブを押していない=バルブスプリングの抵抗がかかっていない状態です。90度くらい回すと急に抵抗感が出てきますが、それがバルブスプリングの抵抗です。抵抗がある=バルブがリフトし始めるということなので、ピストンと当てないよう気をつけます。安定位置からセット位置に動かす分には、ピストンとは干渉しないので心配いりません。
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17ミリのソケットをあてがい、カムスプロケをゆっくりとセット位置まで回します。黄色矢印のように、最小の移動量で位置合わせします。
1コマ分くらい行き過ぎても戻せば大丈夫です。この位置ではカムがバルブを押し始めているので、バルブスプリングの抵抗でぐいっと元の安定位置方向に押し戻されることがあります。
もし万が一、反対方向にぐいっと回ってしまった場合、ピストンと当たっている可能性があるので、クランクスプロケを90度回すことでピストンを全気筒中間位置にし、それからカムスプロケを安定位置まで戻し、クランクスプロケをセット位置にしてやり直します。これはみん友の方に教えていただいたワザです♪

二重線が合い、一本線がベルトカバーの切り欠きに合うことを確認します。できればカムロックツールなどでカム同士を固定したいのですが持ってないので、カムに工具を当てたままでベルトを張りながら上(IN側)から合わせていく作戦でいきます。
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右側(運転席側)は手でくるくるとセット位置まで回せるので割愛します。

アイドラーとテンショナーを交換する場合は、ベルトのセット前に交換し、14ミリのボルトを4キロで締め付けます。

まずタイミングベルトの点線位置を探します。これをクランクスプロケの合いマークに合わせ、組み始めます。回転方向が書いてあります。矢印が左バンク(助手席)側を向いていればOK。

整備書に組む順番が書いてありましたが、自分でやりやすい位置で大丈夫だと思います。
私は写真にように大まかにベルトを掛けて、オートテンショナーを持ち上げながら左バンクINカムスプロケをレンチで押さえながら(セット位置から半時計回りに1コマ弱だけ動かし)、ベルトの線とカムスプロケの一本線を合わせ、レンチを軽く回してベルトカバーの切り欠きにマークを合わせました(0.5コマ分弱くらいずれていても大丈夫)。ベルトをぐいっと伸ばすほど力をかけませんが、ベルトがピンと張るようにするとベルトカバーとマークが合いやすいです。ポイントは、カムスプロケのマークとベルトマークを合わせることを優先することでしょうか。そして、IN側を掛けた後、EX側を合わせる時はカムスプロケ同士の二重線が0.5コマ以内に合っていることが重要です。

右バンクもIN側を先に合わせ、後からEX側を合わせました。
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拡大具合がバラバラで見づらいと思いますが、各カムスプロケの合わせ位置確認写真です。
左右ともEX側は非常に確認しづらいので、携帯電話のカメラで撮影しまくってうまく撮れた写真で確認するか、鏡を使うと良いでしょう。

なお、右EX側は写真のように、ベルトの線の位置をベルトのサイド部分にもホワイトでマーキングしておくとスプロケとベルトを合わせやすいです。

全部、微妙にずれて見えますが、ハイ、微妙にずれております。
この後の作業でベルトにテンションがかかると、自然に合ってきますので(^^)
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ベルトセットができたら、左下のアイドラーを組みます。まだテンショナーのピンは抜きません。

アイドラーを組む際、ベルトの反力があって大変です。アイドラーでベルトを押し上げるようなイメージで強く持ち上げ、14ミリソケットをあてがってボルトを手で優しくねじ込みます。絶対にネジ溝をナメないよう気をつけて作業します。うまく持ち上げていれば、手で簡単にボルトが奥まで入ります。
これも4kgmで締め付けます。

うまく入れづらい場合、私の場合はずっと立ち膝状態で作業していましたが、このときだけは中腰になって太ももの力で上半身ごと持ち上げるようにアイドラを持ち上げました。
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アイドラーを組み付けたら、テンショナーのピンを抜き、カムとアイドラーの間のベルト部分をぐいっと押してテンションを均一にします。
そしたら、クランクプーリーとボルトを入れてトルクレンチなどのラチェットレンチで時計回りに2周回してみます。初めは右カムスプロケからギシギシと音がしますが、直ぐにベルトが馴染んで素直に回るようになります。
このとき、各気筒の圧縮の抵抗感が同じくらいであることを確認します(一応、念のため)

そして、再び合わせマークを確認します。
今度はベルトが馴染んでいるので、ぴったり合うはずです。
それを確認したら、プラグコード差し直して、エンジンを掛けてみます。いつも通りのアイドリングだったらOK! 補器類がないので、すぐエンジンを停止します。
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あとは全て元に戻して完了!

オイルポンプとカムオイルシールの交換は後日アップします(^^)

オイル漏れの原因は、両方だったんですよねぇ(涙)


あ、各ボルトの締め付けトルクは
・クランクプーリーボルト 22mm 18kgm
・アイドラー 14mm 4kgm
・ベルトカバー 10mm 0.65kgm(だったかな…1キロ以下です)

GCボロハチさんからアドバイスを戴きました。どうもクランクプーリーボルトの締め付けトルクはバージョン(エンジン形式)によって異なるそうです。私がスバルでもらってきた整備書のコピーは初期型のものだったようで、10kgmと書いてありました。
作業に取りかかる前に、ディーラーで締め付けトルクを確認した方が間違いなさそうです。

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この記事へのコメント

2012年4月16日 23:43
ふむふむ。待ってました!
楽しみにしてましたよ~(^^)v

しのは~さんの整備手帳はいつも的確かつ
細かな所まで行き届いていて、非常に分かりやすいんっすよねぇw





コメントへの返答
2012年4月16日 23:54
ありがとうございます(^^)/

作業自体は素人なんですけど、体験を交えてできるだけ分かりやすいように書いてるつもりなので、そう言っていただけるとめちゃ嬉しいです♪
まだまだ続きがありますが、少しでも参考になれば幸いです(^-^)
修理完了したら続きアップしますね~
2012年4月20日 19:27
ちょっと気になったのですが・・・
クランクプーリーの締付けトルク・・・
D型以前(EJ20G)は、10kg・mですが、
しのは~さんのはE型(Ver4)ですよね?
D型以降(EJ20K)のクランクプーリーは、締付けトルクが18kg・mに変更になっていますよ!
ちなみにEJ20K以外は、13kg・mです。

増し締めしておいた方がいいかも?

コメントへの返答
2012年4月21日 17:20
Ej20kは18キロで締め付けるのですね(T-T)
バージョンによって規定トルクが違うとは知りませんでした(汗)
まだ本組していないので、しっかり18キロで本締めしておきます!
アドバイスありがとうございます(^-^)v
2012年4月20日 19:35
訂正、
EJ20Gは、13kg・mでした。
なので、10kg・mは初期型ですね!
コメントへの返答
2012年4月21日 17:23
スバルでコピーしてもらった整備書は初期型のものだったみたいですねf(^_^;
ボロハチさんに指摘いただいて本当にたすかりました!

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