2017年10月11日
ゼルビス、スプロケット&チェーン交換
おはこんばんにちは、ワ タ シ ダ……。
この度、私の愛馬「ゼルビス」のスプロケットとチェーンがえらい事になってきたので、交換する事にいたしました!
尚、作業場に携帯を持って行き忘れた為、写真はありません……。
ごめんなさいm(_ _)m
と、いうわけで、文章のみでお送りしたいと思います。
では、スタート!ドン!
まず始めに、今回使用するスプロケットとチェーンのご紹介。
ドライブスプロケット:AFAMの15T(純正は14T)
ドリブンスプロケット:isaの42T(純正は43T)
チェーン:RK GC520 ゴールド110L
今回、ドライブスプロケットの歯数を1つ増やして、ドリブンスプロケットの歯数を1つマイナスにしているので、減速比が変化します。
スプロケットの歯数と減速比の関係は以下の通りです。
ドライブスプロケット(動力側)
歯数(少)→加速
歯数(多)→高速
ドリブンスプロケット(受動側)
歯数(少)→高速
歯数(多)→加速
今回、私はドライブスプロケットの歯数を多くし、ドリブンスプロケットの歯数を減らしたので、純正よりも高速側に振った状(かたち)です。
これによって加速は鈍くなりますが、代わりに高速域での伸びが良くなります。そして何より、巡航回転数が下がる事で、燃費の向上が見込まれ、更に高速巡航時のエンジンの振動が減ります!
わーい! 長距離ツーリングが楽になるぞ!
大事な事です。ツアラーですもの。
さて、カスタムの方向性と部品が揃ったらいよいよ作業開始です。
始めに、センタースタンドを立てます。これのお陰で日頃のメンテナンスからカスタムの時まで大助かり! ゼルビス。できるヤツです。
スタンドを掛けたら、さくっとチェーンカバーをはずします。8mmのねじ2ヶ所で止まっているので、メガネなりスパナなりで外してやります。
前側のネジはステップの裏側で作業しにくいですが、根気よく取り組みましょう。それが嫌な人は、ステップを外してしまいましょう。
私は外しました。私に根気などない。
次に、エンジンのスプロケットカバーを外します。8mmのラチェットを使い、3本のネジをポンポン外していきます。
そして、爪に引っ掛かってる線に気を付けながらカバーを手前に引っ張ると、普段は顔を見せてくれないエンジン側のスプロケットさんがお目見えしました。
「はじめましてフロントスプロケさん。ずいぶん汚ねぇですね」
積年の汚れでダークマターを生成していらっしゃいます。
今度からは定期的に掃除しようと心に誓いつつダークマターを取り除きました。
次に、ドライブスプロケットを外します。
スプロケットの真ん中にあるボルトを回すわけですが、まぁ固いのなんの……。
これ締めた人はこのネジに恨みでもあったんでしょうか?
ローギアに入っているにも関わらず空転します。
でも、ここまでは想定済! だからリアタイヤには手をつけなかったのさ!
↑(ただ手順を間違えただけ。
しかし結果オーライです。チェーンがつながっているお陰で、リアタイヤが回る→タイヤに繋がってるなら、ブレーキも掛けられる→ブレーキ掛けながらやればいいんじゃね?!
と、いうわけでさっそくレンチをはめ、シートに跨がります。そして、リアブレーキを踏みつけ、レンチをキックスターターの如く蹴り下ろします。(危険なので、良い子も悪い子も真似しないでね)
結論! 人呼べばヨカッタヨ……。足すっぽぬけてタンクに股間クリーンヒット!
こうなりたくなければ2人以上での作業を……、もしくはリアホイールとスイングアームに廃材でも挟んでロックしてやりましょう。
なんであの時気が付かなかったのだろう?
何はともあれ、無事に緩める事ができました。代償は痛かったですが、チ〇コばかりも気にしてられないので、次に進みます。
ここで登場! チェーンカッタ~~(中国製)!!
こいつが後で大波乱を巻き起こしますが、それはまた後程。
錆びてのびのびMAXなチェーンを切ってしまいましょう。
まず、どこか1つのピンに狙いを定めてヤスリやグラインダーでごりごり削ってしまいます。
削ると、それまで四角く見えていたピンが丸くなります。四角いのはカシメだったんですね。
カシメ部分を削ったピンの部分に、チェーンカッター(中国製)を取り付け、グリグリとハンドルを回していきます。すると、すぽっと反対側から押し出されたピンが落ちてきます。これで、チェーンのカットが完了。チェーンを外せます。
チェーンが外れると、ドライブスプロケットも完全にフリーになります。手前に引けば取れるので、ぐいっといきましょう。
それにしても、何ですかね? この物体は。スプロケットとして使っていましたが、実の太陽の塔の顔だったんじゃないでしょうか?
削れ過ぎて歯がちょりちょりになってます。
さて、太陽の塔には退場していただきましょう。
スプロケットが外れると、今まで隠れていた汚れも出てくるので、この機会に掃除してしまいます。
スプロケットの裏側なんて滅多に掃除できませんからね。
この時、シャフトのつけ根のパッキンを傷付けてしまわないように注意です。傷付けると交換を余儀なくされ、無駄な出費と時間を掛ける事になります。
さて、残るはリアスプロケットです。後ろに回り込み、用意しますは、たしか16mmのメガネと、たぶん24mmのソケットを付けたトルクレンチ。
うる覚えでごめんなさい。実際に作業をするときは、ぴったり合う大きさを探してくださいませ。
さて、作業は至って簡単。スイングアーム左の六角にメガネをはめ、右側のボルトにレンチを掛けて緩む方向に回すだけ。
しかし、こいつも中々緩みません。なんでどいつもこいつもこんなに固く締まってるのでしょう? まぁ、足回りのネジがスカスカだと困る訳ですが……。
そして、またしても人を呼ばない私。再びやらかしました。
ふんぬぐば! と力を入れた瞬間メガネがすっぽぬけて大転倒!
しかし、件のメガネさんは奇跡的に車体のどこにもぶつからず、無限の彼方へ飛び去ってくれたのでヨカッタヨカッタ。
が、良い事(?)ばかりではない! 左腕真っ赤やないかーい! どうやらナンバープレートで肘をザッパリやってしまったようです。
ナンバーって鋭いんだなぁ~(そこじゃない)
腕は絆創膏で補修し、作業再開。
再び腕を切る恐怖に駆られた私は、あろうことか、ボルトにはめたレンチを足で押しました。
ひぇ~、ナンバープレート怖えぇーー! と、心の中で叫びながらレンチを押し込み……否、踏み込んでいくと────
回りました。
最初から左側を押さえる必要なんて無かったんや……。
どうやら、ある程度緩めてから左右で回せば良いようです。
あくまで個人のやり方なので、お勧めも推奨もしません。絶対に!
やる時は各個人の責任でお願いします。トルクレンチも壊れる可能性がありますし……。
↑そうと分かっていても踏んだ。怖かったんだもん。ナンバー……。
さて、アクスルシャフトが緩むと、リアタイヤがフリーになります。そして、スイングアーム後端のボルトを緩めると前後にガッタガッタと動くようになるので、適当な位置にしてアクスルシャフトを抜き取りましょう。
この子も普段はあまり姿を見せてはくれませんね。頭は常に出てますけど。
「こんにちはアクスルシャフトさん。あなたも汚ったねぇですね」
グリスって古くなるとこんなんになるのか。ウ〇コやん……。
パーツクリーナーでキレイキレイして新しいグリスを塗りたくってやりましょう。
他にも、ホイールカラー(色の事ではない)という部品がホイールの左右に着いています。ここぞとばかりに綺麗にしてあげましょう。
いよいよ、リアスプロケを取り外します。こいつも太陽の塔みたいになってます。
こんなんでよく走ってたなぁ。ホント……。
ここで、使えねぇ豆知識。スプロケットとホイール。実は直接は繋がってません。ハブダンパーというゴムを介して、ホイールを回しているのです。
もちろん、ゴムなので劣化します。せっかくの機会です。点検してあげましょう。
今回は大丈夫だったので、交換はしていませんが、次にスプロケを変える時には交換かもしれません。
さて、本題に戻ります。
ゼルビスの場合、スプロケットを外すには、六ヶ所のボルトを外す必要があります。
この時、裏側にある緩み止めナットを緩めてから、六角レンチで表側のボルトを回す必要があります。
これを知らずに無理矢理回そうとすると、ネジが回らず6角レンチが卍みたいな形になってしまいます。
私は持ってますよ。卍型の六角レンチ。
気を取り直して、裏側に隠れてやがるこのナット、緩み止めされてるし、長年誰にも回される事なく放置されてるしでカチンコチンになっていて、どんなに力を加えても動いてくれません。
このまま頑張っても埒が空かないので、メガネをあてがい、ハンマーでコンコンする事にします。
しかし、ここで問題発生!!
ハンマーがない!!
やっべ、ハンマーなくしたわ。←(おい
普段使わないからどっかいっちゃうんですよね……。
捜索は早々に打ち切り、ドライバーの底で代用するとしましょう。
きっとハンマーはいずれ出てくる。
全ての物事は時間が解決してくれる。イッツ マイ ジャスティス。
緩み止めナットが外れてしまえばもう簡単。
全てのボルトをポポポポーンと抜き取ります。
あとは、何の抵抗もなくスプロケットがはずれ、それまでボルトとナットという固い絆で結ばれていたホイールとスプロケットは別れを告げる事とななります。
……ぐへへ。
さて、スプロケとホイールの仲を引き裂いただけでは可哀想ですし、何よりバイクが走れませんので新しい出会いを与えましょう!
そこで、
新品のスプロケをどーーーん!
抜いたボルト ズッポズッポ。
裏っ返して緩み止めナット キュッキュッキュ!
はいできた! できたったらできた!
雑に説明しましたが、ようはバラした逆順で組み立てればいいだけです。
この時、緩まないようにしっかりと締め付けなければいけませんが、表側を六角レンチで押さえながら回さないと、ボルトとナットが同時に回ってしまい、永遠に締まりません。
さて、スプロケットを交換し終えたリアタイヤ。いつまでも作業場に転がしておいても仕方がないので、車体に戻してあげましょう。
まずはタイヤをコロコロと運び、スイングアームの間に入れてやります。そして、足をタイヤの下に潜り込ませてぐいっと上げ……上げ……………上がらない。
何かが引っ掛かっているようだ。探してみると、答えは直ぐにみつかりました。
「ブレーキ、お前だったのか……」
どんなに角度を代えても、どんなに力を入れてもディスクローターがパッドの間に入りません。
なんでこんなにピストン出てんのん?
→私がフロントスプロケ外すのにブレーキ踏みまくったからです。
仕方ないのでピストンをぐいぐい押し込み、パッドの間を広げます。これでようやくタイヤを正しい位置に導けます。
タイヤをぐいっともちあげ、グリスアップ済みのアクスルシャフトを挿し込みます。
ホイールカラーもお忘れなく。
この時、ナットは軽く締めるくらいにしておきましょう。このあとチェーン調整で動かしますので、落ちない程度に止めておきます。
続いて、フロントスプロケットを取り付けましょう。
おもむろにスプロケットを嵌め込み、ボルトを押し込みます。
外す時さんざん手こずらせてくれたこのボルトですが、ローギアだけであっさり締められました。
締め付けトルクを設定したトルクレンチでカチッと……。
再三トルクレンチのゲージを確認しましたが、ちゃんと規定値です。
あの外す時の苦労はなんだったのでしょう?
さて、いよいよ作業も大詰め。チェーン張りです。
まず、チェーンの長さを合わせます。
ゼルビスのチェーンは純正で108Lです。
今回、冒頭でも書きましたが、フロントスプロケを14T→15T。リアスプロケを43T→42Tに変更しています。
チェーンのリンク数は、純正で108L。スプロケの歯数が変わっても、前+1後ろ-1で相殺されるのでリンク数の変化はありません。
では、早速やっていきましょう。
まずはチェーンのケツから2つ目のリンクを切り離すように、純正のチェーンをは外した時の要領でピンをゴリゴリ削ります。
余談ですが、ゴールドチェーンって固いんですね。めっちゃ削ったつもりでも、ヤスリをどかすと、そこには平気な顔したカシメピンが!
固てぇ……。固すぎるよぉ。
そしてこの時、これから切り離すチェーンはどうなっても構いませんが、これから使う側のチェーンを傷付けてしまわないように注意しましょう。
強い力の掛かる場所ですからね。小さな傷でも命取りになりかねません。
で、長さを合わせ終えたチェーンをスプロケットの間に渡すように乗せ、チェーンの両端を最後の1コマで繋いでやります。
すると、チェーンが1週ぐるっと回るようになり、スプロケット同士でちゃんと動力を伝え合うようになってくれます。
これで作業おーわり!! じゃ、ありません!
このまま走ろうものならチェーンが吹っ飛んで大事故になります。
ここで、暫く前にご活躍いただいたチェーンカッター(中国製)さんにお越しいただきました。
カットピンを抜き取り、変わりに圧入用のアタッチを取り付け、チェーンのリンクをしっかりと押し込んでやります。
押し込む強さは勘とセンスです。
チェーンがしっかりはいっている。しかし、スムーズに動く。そんな具合にしてあげてください。
そして、いよいよチェーン張りの最後の作業。カシメでございます。
またもチェーンカッター殿を召喚し、カシメ用の押しピンを取り付けます。
そしてピンに狙いを定め、いざ!
ぐりぐりぐりぐり……パキンッ!
ん? 嫌な音がしたぞ……。
すかすかになった手元に目を向けると、予想通り折れてました……。
中国産まれのチェーンカッターでは、カチンコチンのゴールドチェーンはカシメられなかったアルよ。
どうしようかなぁ。カシメてないチェーンでは走れないからなぁ。
………………………………。
新しいの買お……。
ゼルビスよ、新しいチェーンカッターが届くまでしばらく休んでておくれ。
それはそうと、バイク乗りたい。
次回につづく!
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Posted at
2017/10/12 08:14:44
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