ハイゼットの荷台には今まで20cmのBeymaユニットを収めていました。
しかし、20cmの音の傾向と実力は十分わかったことと、凄まじく上下に動く振動板が無理しているように見えましたので、25cmユニットの音をあまり聞いてこなかったこともあり、25cm 10AG/Nに交換してみることにしました。
Beyma 10AG/N データーシート
日本では取り扱いを見ないユニットです。
25cm 10AG/Nの耐入力は100Wありますので、50Wの出力があるヘッドユニットにも十分耐えられるでしょう。
8AG/Nは35Wの耐入力だったため、いっぱいいっぱいで実力を使い切っていたといえそうです。
口径が25cmになるので、穴を広げる必要がありますので、ジグソーを使用して穴径を拡大しました。
8AG/Nは190mmほどでしたが、10AG/Nは234mmほどの穴が必要になるようです。
8AG/Nと比較すると、背面のバスケット(フレーム)の大きさがかなり大きくなっています。
エッジ形状も折り目(プリーツというのかな?)が細かくなり、センターのサブコーンも少し引っ込んだ感じではありますが質実剛健の印象はさらに増しています。
8AG/Nは楽器アンプなどに使われる印象にも見えますが、10AG/Nは業務用の顔をさらに精悍にした感じです。
能率は97dB/wあり、8AG/Nの96dB/wとそう大差ありません。
単純計算ですが、振動板の面積も20cmが314cm2に対して25cmが491cm2となるので、1.56倍となり、低音再生に有利になりそうです。
収めて荷台に載せました。
新品ユニットでしたので、初期のなじみのためにも荷台の上には40kgほどの重りを載せてバスケットの動きを抑制するようにしています。
これを載せるか載せないかで音質がまったく変わってきます。
振動板の反力と業務用ユニットのエッジの強さ(バネの強さ)は民生用とはレベルが違うので、バスケットが動かないよう押さえつけるためにはとても大きな力が必要です。
しかし、これをしっかり対策すると振動板のみが動くようになり、官能的なバランス最高の音質を堪能することができるようになります。
今はもうこのBeymaのユニットにメロメロです。
最初の音出しの印象は、かなり落ち着いた音の印象でした。
しかし、8AG/Nの時とほとんど違いません。
低音が軽く出ていること、その低音に力があることが大口径にしたときの違いでしょうか。
しかし、落ち着いているということは、音量をどんどん上げても耳にさわりづらい優しい音だということでもあります。
まだ新品ユニットですので、これからもっと落ち着きが出てくるでしょう。
それにしても高能率ユニットのスピード感は気持ちがいいですね~。
歯切れのいい低音がドンと出てスパッと収まります。
さらにフルレンジですからネットワークなどの部品もなく、位相のずれも気にする必要がないので、音質の劣化要素がないという安心感を持って聞くことができます。
精神的に考えることが少なくて楽だというのはとても大きいと思います。
重低音用のウーハーには今一歩及ばないかもしれませんが、出すぎない低音がとても自然で私にはこの程度の低音がいいですね。
土台とフレームの揺れに気をつければとても音がいいユニットですので、ぜひお勧めです。
Beymaのフルレンジユニットを直輸入しています。
使ってみたい方はメッセージをどうぞ。
Posted at 2012/03/19 23:59:30 | |
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