ウチは冬に-20度以下にまで冷え込むので、水道管にヒーターを取り付けている。
これが電気をよく食う。
仕事で一カ月間家を留守にしたことがあるのだが、それでも電気代が6000円も来て驚いたことがあった。
だから、少しでも電気代を減らしたいと思い、電力会社を切り替えた。
申し込んだら、スマートメーターに交換してくれて毎時の電気消費量がパソコンで確認できるようになった。
すると不思議なもので、もっと消費量を減らそうと考えるようになった。
クルマでも同じ経験をした。
燃費計の表示を見ていると、なんとなく省エネ運転をしようという気になる。
まっ、ガオガオ君の場合は頑張っても8キロ台がほとんどだけど、中央高速で東京へ行くときなどは10キロ以上をキープしてやろう、なんていう気になる。
なんで電気の消費量や燃費計を見ると頑張ろうと思えるのか、今回もまた社会心理学者のT君に聞いてみた。
すると即答だった。さすがは専門家である。以下は彼の解説。
それは、ホーソン効果という心理によるものです。
ホーソン効果をわかりやすく説明すると、「見られていると頑張れる」ということです。
たとえば、「次の1時間は自習にします」と先生が教室を出て行くと、みんな勉強なんかしないじゃないですか。
反面、自習と言われても先生が教壇に立っていると、嫌々かも知れないですけど勉強するでしょ。
電気メーターや燃費計に頑張った結果がすぐあらわれても誰かに見られているというわけではありませんが、「結果が一目瞭然」ということが「がんばろう」という努力に結びつくんです。
ちょっと前にはやった「レコーディングダイエット」も、このホーソン効果を利用したものですね。
毎日の体重をメモしておくだけで、岡田斗司夫さんは体重を117キロから62キロまで減らすことができたそうです。
だから、クルマの燃費をよくしたければ燃費計を見ることです。
だそうだ。
燃費計といえばちょっと気になることが以前あった。
あるクルマをテストしていたときのことである。
もちろんそのクルマにも燃費計が付いていたのだが、走行後にガソリンを入れて満タン法で燃費を計算すると、燃費計の表示よりも悪くなることがとても多かったのだ。
満タン法なんて誤差アリアリだけど、それにしても、予想よりもガソリンが余計に入ることが多すぎる気がした。
そこで、エンジニアに「この燃費計、ズレてない?」と聞いたら、驚いた顔で「ガソリンの流量をコンピュータで計測しているので絶対に間違いありません」と言った。
オモチャ程度にしか見えない燃費計だけど、けっこうハイテクで正確なのである。
ということは、ガソリンスタンドのメーターがズレているということになるが……。
メ-ターを製造・検査しているメーカーの関係者に聞いてみたのだが、当然のように「とんでもない!」という答えが返ってきた。
「そんなことをしたら、大大大大スキャンダルになって、会社が潰れちゃいますよ」
だそうだ。ますます謎は深まるばかりだった。
最近は燃費計に頼り切りだから、そんな疑問は抱かなくなってしまったが、もしかすると、どこかで陰謀が企てられているのかも知れない。
スマートメーターを見ながら、たまには問題意識を持ちながらガソリンを入れなければいけないな、と思った次第。
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2017/05/15 17:36:43