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イイね!
2017年09月19日

スーパーチャージャー搭載!(一年後の為に備忘録)

前回の無題から時間を於いて79のスーパーチャージャー取り付けから実走行までのレポートを書き留めておこうと思う。



【選定】


そもそもこの79にしようと思ったのが、こじつけるならば「使用目的+趣味」だ。

在住の関東から雪深いかの地まで荷物を積んで年に何度も往復しなければならない。でも趣味性は欲しい。本来ならばハイエースのディーゼルターボ4WD辺りが最適だと思われるが、何しろ大人気車種で見ない日は無い、またそれ以外のユーティリティビークルも最近流行の為に見かけない日は無い。

「趣味性=変わったクルマ」と憚らない私は中古車サイトを徘徊する。見つけ出した!一般的には全く刺さらない、私の様なへそ曲がりには堪らない79!(全ての所有者が・・・という意味でない)これに目が行くのも自然の成り行き。「なかなか手を出しにくい変わったクルマ」の他に「長く所有したい」という悪条件をクリアしたのも79であり、これを選ばない理由が無かった。


さて、こうしてクルマは決まった。早速に79の仕様・諸元表や試乗レポート、みんカラユーザー等の先人諸兄のコメントに出来る限り目を通した。楽しそうなクルマで間違いないらしい事を再確認する。

運よく程度の良いものが見つかり、好みに合うかどうか購入前に試乗をしてみた。本当の意味で「(私に)合う・合わない」は所有して暫くしてからでないと分かりづらいが、この時点では合わなくはなかった。低速トルクを駆使するギア設定や視点の高さなど好ましく即購入と至る。数ヶ月は「素」のまま乗り続けた。


ところが確かに当初は「合っていた感覚」ではあったが「もう少し・・・」と欲が出始める。しかし、何をどうしたいのかが具体的でない。あくまでもトラックでありスポーツカーをチューニングする訳ではない。本格4WDとして岩山路をクロールすることも無い。高速重視の悪路に強いトラックとしてアレコレ「何とか」したいのだ。

いくつかの「何とか」を整理した結果、欲しいのは「トルク」だと特定した。このトルクの固まり的な乗り味の79でも「少し足りない」のが不満(?)だと、これは大排気量のクルマに乗り続けてきた弊害であることは間違いない。とにかくそう決め付けた(それ以外には不満は無い)

ではどうするか?排気量増の手も無い訳でないがコストから得られる満足度はやはり「過給器取り付け」で決まりでしょうと(妄想+希望=暴走)。



【選択】


そこでもう一度パワーユニットを確認する。79の搭載パワーユニットは1GR-FEであり以下のような車両に搭載されて実績もある(ウィキペディアより)


• ハイラックスサーフ - GRN21#W
• ランドクルーザープラド - GRJ12#W
• FJクルーザー - GSJ15W
• ランドクルーザー70系 - GRJ7#K
• フォーチュナー (海外仕様)
• タンドラ (海外仕様)
• セコイア (海外仕様)
• タコマ (海外仕様)
• ハイラックス (海外仕様)


これらはSUVか働くクルマ。丈夫なエンジンなのだろう、ならば過給器取り付けにも耐えうるだろう!と強引に判断した。

その殆どがアメリカで走るクルマである。アメリカで過給器といえば機械式スーパーチャージャー(個人的感想)これならば調べると何か良いことがあるかもしれない。。。。はい有りました(笑)

US-TRDでは、それら用にスーパーチャージャー(以下、スーチャー)を「メーカーの保障付き」で販売(現在は製造中止か)していた。これを流用する他にROTREXという選択肢も有ったがスーチャーの特性、車両の性格上から高回転が得意なタービン型よりも出来ればイートンの様な従来型で低速から中速を強化する仕様が求められた。これをなんとか流用出来ないか・・・さらに妄想は酷くなる。

ところが生産を既に終了(製造したものは販売?)してると言う事と、それを日本仕様(と言いつつも中東用の焼き直し?)に取り付ける。となると右ハンドルに左ハンドル用を「取り付け・セッティング・アフターサービス」等を完璧にこなすチューナー(妄想に付き合ってくれる)を探さなくては始まらない。これが最大の難関であった。

取り付けは出来てもタコマ用の様なポン付けKIT(ポン付けKITは優秀です。貶している訳ではない)では無いので、79に対し現車合わせのECUのセッティングが出来なければ意味が無い。それも日本の道路事情に則した上に私の好みにしてもらわなければ価値が無い。

それから探す、探しまくる、しかし、貰える回答は「それじゃ無くてターボにしましょう」・「無理です」・「壊れても責任とれません」・「アフターには取り付け以上に金額が掛かります」「デカいエンジンに載せ換えましょう」・・・

それもこれも自分の妄想に対し、それぞれのスキルを持った面々が最良の方法で実現しようと考えられた結果ではあるのは分かっているのだが、これがアメリカならばと考えてしまう。多分ガッツのある回答が得られるのではないかと。(想像)


【取り付け】


願い続ければ事は成し得るだろうとはポジティブシンキング成功論で有名な誰かの話だったと記憶してる。それが良いか悪いかは判らない。でも暫くしてから巡り合えた。本当だった。強く思えば救いの神は現れるものだとこの時ばかりは誰かに感謝した。



「出来ます。あのスーパーチャージャーのメーカーにルートがあります」「ECUについても現車合わせも問題ありません」



話をすればするほど納得と「驚き」であった。「驚き」それは「上記全ての条件を網羅した上でTRD以上の性能を約束する」というものである。頼もしいかぎりである。

となれば話は早い。アメリカへの発注は数日の内に完了し、後は到着を待つばかりである。先のブログ(パーツレビュー)はその到着直後のもの。

その後「取り付け」は「想定の範囲」を遥かに越える難関の数々であった。SC本体こそフィッティングに問題は無かったが補記類・各部クリアランス等その難関の数を挙げればキリが無い。が根気良くその一つずつを潰していく姿勢には頭が下がる。

全ての取り付け・加工は経験と技術によって完了するのは当たり前か、、、そんな事は無い。そこにはセンスが無くてはならない。しかも今回は取り付けだけでは無い。その後に困難を極めるのがECUのチューニングだ。これこそ「センスの権化」と考えて間違い無い。

そう何度も言う。スーチャーの79への取り付け自体「誰もやってない」である。当たり前だがデータなぞ有る訳も無い。一から作るのだ。この様なまっさら状態のECUデータとはいったいどの様にして作るのか?果たして出来るのか?どこかの誰かのように「出来ないので・・・」とはならないだろうか。心配は尽きないが今更後へは引けないとすべてを託す。




話は又エンジンに逸れるが、この1GR-FEという同じエンジンを積んでいるクルマは数種類在るという事は先に述べた。ところが搭載される1GR-FEが同じというのは形式だけで実は細かくは色々と異なる部分がみられる。具体的にはVVTIがダブルまたはシングルなのか、圧縮比の違いなど搭載車種によって異なる。

確認が出来るエンジンの仕様は以下の通り。(ウィキペディアより)


• (1) 183 kW (249 PS) /5,200 rpm 380 Nm (38.8 kg-m) /3,800 rpm (プレミアムガソリン仕様)
• (2) 203 kW (276PS) /5,600 rpm 380 Nm (38.8kg-m) /4,400 rpm (レギュラーガソリン仕様)


ここに出ている2つだけでも27PSの差がある。しかし、79はこのどちらにも当てはまらない(?)79の日本仕様はVVTIシングルで圧縮比が低い。カタログからは以下の通りとなっている。


  170KW(231PS)/5200rpm 
  360NM(36.7kgf-m)/3800rpm


中東やオーストラリアで酷使される事を前提に耐久性を重視し整備性も考慮するとこの数字がなんとなく理解はできる。、しかしこれで満足はしにくい。

というか一番しょぼいというのが気に入らない。中東では危険地帯からの離脱に速度が必要だから云々という記述を見た記憶があるが余程追いかける側も遅いのか、オーストラリアでは望めばこの車体に4.5ディーゼルターボも手に入れられるので、あまり気にしないのかも知れない。なんせトルクは@44kg!これは素晴らしいが日本では平行でしか手に入らない。






【走行試験】


数日後、日本仕様の79は何事も無いようにアイドリングをしていた。CAIもマフラーも交換していない為にノーマルのように静かである。勿論それはこちらの望んだことであり間違いなくオーダーの通りである。(もう少し煩いかと「期待(?)」したが)肩透かしを食らうことになった。


「残り細部のフィッティング調整はありますが、走れますよ。踏んで見ますか?」


この様な申し出をされて断る手は無いとばかりに二つ返事で試運転にでる。前述に「これ以外に不満は無い」と書いたが、実はある。

なぜ「無い」と書いたかというと「どうにもならないだろうな」と勝手に推測したからで、それはシフトアップ・ダウンに表れるギクシャク、回転数とギア比、スピードの問題であろうからこれはミッションを載せ変えないと治らないだろうと素人が勝手に思い込んでいた。さてこの不満はどうなったのだろうと眉毛に唾をタップリ付けて試乗に望む。

スムーズ、それもかなりスムーズである。運転が上手くなった様な錯覚さえある。答えは簡単だ。そう願い、思い描き、このプロジェクトを画策した根源の「トルクの増大」である。低回転から湧き出るトルクはエンジンの回転を上げずに次ぎのギアを要求する。次のギアでも同じ事が起きる。結果、速くてスムーズになる。ノーマルの時にシフトワークやペダル操作などでなんとかギクシャクを抑えようとしていたのが如何に無駄な努力だったことか。一速飛ばしでシフトするが、こちらの方がよりスムーズさを感じる。やはり



「トルクは神」



だと思う。これはスーチャーの恩恵だけでは無い(多少はある筈だが)これこそ現車あわせECUのリセッティング・チューニングの効果といって良いと思う。まだ本格的に過給が始まる前でさえノーマルよりトルクが太い、適切な燃料と点火時期の管理で得られる賜物だ。

高速に入ると(野次馬も入れて3名乗車)あっという間に5速に入る(実際には料金所から直ぐ)あとは50~はすべて5速でカバーする。ノーマルの時でも平地ならば大丈夫だったと思うが、今は登りでも大丈夫だ。圧巻はそこからの踏み込みに表れた。一段落とし並で「4速か」と確かめてもやっぱり5速だ。そこからはタイヤの速度表示を確かめたくなるほど伸びる。76のファイナルを組み込んだら更に凄い事になりそうなどと考えてみたりする。

気持ちが良い。フレキシブルである。パワフルである。楽しい!ガスペダルにも力が入るが「これはトラックだ」と言い聞かせる。79もステアリングからATタイヤの振動で「俺はトラックだ」と主張する。しかし、それを忘れるようなエンジンフィーリングであるのは間違いない。スーチャーも自己主張を極限まで抑えている(もう少し主張してくれた方が嬉しい)これで最初から売っていても良いのではと思うほどの完成度だと思う。(個人的感想)



いや待て、これでマッタリ終わるわけにはいかない。本気でシフトダウンしてレッドまで入れないでなにが試乗か!(既にトラックと思ってない)



助手席が笑う事を「OK」と解釈。ターゲットは明らかに速そうなクルマだ。追い越し車線から勢い良く抜いていく速いクルマを走行車線から追い上げ加速をして試す。何度か試したがこれも必要にして十分。スクランブル加速は満腹である(トラックに必要か疑問)。音無しの構えをしていたスーパーチャージャーもこの時ばかりは豪快に吼える(嬉しい)

試乗で試そうと思わなかったのは「ドラッグスタート」のみ。これはいずれ必要に駆られて行う事になろうかと思われる。




これまでの経緯と走行フィーリングについてを纏めてみたが、次に外観である。といっても外観にはあからさまに「スーチャー付いてます!」といったパーツは付いておらずホイール7.5J(鍛造・特注OFF)、タイヤは245/75R17、ローターはディクセルのスリット付き、パッドはエンドレス、ステンレスのブレーキホース、ステリングダンパー交換、リアスタビライザーを追加した程度。これらは高速走行において増大したトルクでの走行に対応する為の必要装備でしかない。

内観も同様、この場合ハイライトはエンジンルームであろうかと思うが、これが拍子抜けするほどに質素で射し色としては僅かにスーチャーインテークに救いの神のネームプレート。光物はといえば同じくスーパーチャージャーの一部分のみ。運転席などは全くの吊るし状態で追加メーターの類は一切無い。それだけ完成度が高いので「注意して観察」などの必要が無いと言う事だろう。

実はこれもスキルとセンスの賜物である。そう、このクルマを診たことがない整備士が見たら全て純正パーツで組み込まれたと思うかも知れない(希望)。スーチャーを搭載する上でほぼ全てのホース類はトヨタ純正(もしくは準じるもの)を使用している。また補記類のアダプター取付金具等は全てがワンオフだがそれらも純正と同じく黒に塗られて影を潜める。勿論それぞれのパーツの耐久性等は考慮してあるのは当然だ。

理由がある。このクルマが地方で故障した場合であっても、何処でも手に入るパーツを使っている事である。派手に色や材質を変えたりするとエンジンルームを見ただけで断られるケースでもぱっと見の判断では難しいだろうから「話をする時間」は稼げると思う。(話せれば活路はある!と思うw)ここまでユーザーフレンドリーというのも素晴らしい事だと思う。








【あとがき】



このブログを掲載する頃にはもう一台の同一仕様が公道に走り始めていると思う。このクルマはエンジンと足回りを一式(外装はオーダーオプション)とするコンプリートカーとして限定販売されるという(同時に76もコンプリート販売される)。



https://ameblo.jp/romitune/entry-12311783389.html




このスーチャー付きエンジンは344PS~/5230rpm・47kgm~/3700rpmという「実用的」な数値を発生させる。しかし、吸気・排気は一切ノーマルだから騒音でご近所・ご家族から白い目で観られることは皆無だ。



79という「トラック」にこの様な費用をかける事は、誰にでも薦める事では無いかもしれないが「これなら」と考える貴兄も居るのではないだろうか。


先日、納車後の完熟走行も兼ねて海沿いの渋滞道路などを含めた往復@400kmと走った。行程には高速道路から渋滞一般道(気温35℃)が含まれていたが水温・油圧・油温・アイドリングなどバイタルサインに全く異常は認められない。快適なドライブを楽しめた。

現在、取り付けから1500kmを越えたがトラブルは一切発生していない。燃費は現在「普通」に走れば6.5(一般道・エアコンON)~7.3(高速道・エアコンON)となっている事を付け加えておく。




大変長いブログとなったが1年後に読み返すことが楽しみでならない。
最後に、私の我がままにお付き合いしてくれたACJ代表にはこの上ない感謝を申し上げる。

ブログ一覧 | クルマ
Posted at 2017/09/19 10:34:18

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何シテル?   09/19 10:34
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