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土星@どいのブログ一覧

2019年05月01日 イイね!

平成最後の喜至楼宿泊

平成最後の喜至楼宿泊ついに平成が終わり、令和の時代が始まりましたね。これまでにも増して良い時代になってくれる事を切に願うばかりです。

そんな私は平成が終わろうとしていた今月26日、県内の最上町は瀬見温泉にある、あの銀山温泉を超える県内最古の築年数を誇る旅館、喜至楼に宿泊してきました。

私が初めてここを訪れたのは小5~6年の頃。その時は日帰り入浴でしたが、子供心にその佇まいと、ほとんど昔のままの内装に衝撃を受けたものでした。それから月日は流れ、6年前をきっかけに以降3回も泊まりに行き、その度にこの宿の魅力を深く知る事となったのです。

歴史的な瞬間を前にした今回、特別な想いを胸に再びここを訪れました。









当日の現地は雨模様。過去3回とも天気に恵まれただけに少し残念でしたね。





ともあれまずは昼食。温泉街の入口にある「やまや食堂」にて頂きました。ここも昔から続いているだけあって、ノスタルジックな店内に癒されます。今回は親子丼を頂きましたが、甘みの強いタレがなんとも美味でした。こごみのクルミ和えなどをサービスしてくれたのも嬉しかったです。



見えてきました。



その威容を前にした瞬間、心は現実から解き放たれる。



間もなく5つ目の時代を迎えようとしている、明治元年(1868年)建築の本館。その空気を感じたいがために、今回の宿泊を決めたのです。

名前と造りから元遊郭のように見えますが、これは創業者の上嶋喜四郎の当て字が由来で、当初から純粋な旅館です。
それにしても「喜」びに「至」る「楼」閣とは、なんと粋でこの威容に相応しい言葉であろうか。



向かって右が先程の本館及び大正時代に建てられた大浴場/本館客室棟、中央が厨房のある棟で、左が別館。時代と共に建て増しを繰り返した建物でもあります。




昭和30年代に建築された別館が、喜至楼で最も新しい建物。いつかデボネアをお迎えした暁には、この玄関前で当時の広告っぽく写真を撮ってみたいもの。その時まで健在であってほしい建物の一つです。



フロントでチェックインを済ませます。2食付きで頼んだおととしの前回を除き、今回も朝食のみのプランで予約しました。夕食こそ持ち込みの自炊になりますが、歴史ある本館の部屋が充てられる上に一人1泊なら¥5000以内で泊まれる個人的におすすめのプランです。

今回、本館の大掃除がまだ終わっていないそうで別館への宿泊になる予定でした
が、ちょうど使える部屋が1つあるとの事で、無事本館の部屋に落ち着きました。

おや? カウンターの左側にあるのは…





なんと私の描いたイラストでした! これまでの宿泊で受けた感銘から製作に至り、前回寄贈した物ですが、まさかこんな目立つ場所に飾ってくださるとは… とても嬉しいですが、ちょっぴり恥ずかしいですね。
ここに描いたキャラクター達のモデルは、館内のどこかにいます。宿泊する機会がありましたら、是非探してみてくださいね。




さてお部屋へ。前回と同じ角部屋でした。個人的に、窓が多く見晴らしが良い角部屋は本館で最もおすすめです。
鯉の彫り物があしらわれた飾り窓が目を引きますが、コレには凄い秘密が…
因みに、前述の理由で本館が貸切状態なので他の部屋も覗いてみましたが、飾り窓があるのはこの部屋だけでした。



行く途中で買った夕食を済ませ、喜至楼が誇るローマ式千人風呂へ。ここが造られた大正年間、ローマ風呂は大浴場の様式の一つとして流行っていたようです。所々剥がれ落ちたタイルにも、歴史の重みをひしひしと感じます…
天気のせいかお湯は濁っていましたが、今回もいい湯加減でした。



壁面にタイルで描かれたローマ人(?)の男女。前述のイラストに描いたキャラクターのモデルの1つです。恐らく千人風呂の完成と同時に描かれたと思われ、それから2人が過ごしてきた年月を考えるとつい見入ってしまいますね…

真夜中、風呂場に明かりが灯り、湯船に2つの人影が見えたなら、それはきっとこの2人でしょう……なんて。そう思いたくなるほどの空間です。






足元を流れる最上小国川のせせらぎと、向かいを走る陸羽東線から時折聞こえてくる列車の音に耳を澄ませつつ、次の日の朝を迎えました。



もう一つの大浴場、オランダ風呂にて朝風呂。こちらの名前の由来はHPの記載によると、竣工当初周囲に高い建物がなく見晴らしが良かった事が、ヨーロッパによくある温泉の形式に似ていた為に先代が名付けたそう。今は何も見えませんが、静かで落ち着いた雰囲気のお風呂です。



今回の朝食は、鮎の開きの塩焼きと湯豆腐がついてちょっと豪華でした。



いよいよお別れの時。天気だけが残念でしたが、今回も素敵な2日間を満喫できました。いつかまた、泊まる機会ができるといいです。

<その他館内の写真はフォトアルバムにて>


令和の時代を迎えてもなお、この旅館がその歴史的価値と共に、いつも何度でも、私も含めちょっとだけ現実から離れたくなった人達の癒しの場であり続ける事を願って。






~~寄り道と余談~~




愛車紹介のプレオの写真を撮った中山平温泉駅前のC58 356号に再び会いに行ってきましたが、何やら柵で囲われていました。あの時と比べ手入れもされていない様子を見るに、まさか解体されてしまうのでは… 陸羽東線ゆかりの機関車だけあり、これが修繕のための措置である事を願わずにはいられません。



今回、偶然場所を知った堺田駅前の分水嶺。天気さえ良ければじっくり見られたのですが…



去年8月の豪雨で被害を受けた、川の駅 ヤナ茶屋もがみにある吊り橋は撤去されていました。ヤナ場と共にここのシンボルなので復旧が待たれます。ここの近くだけあってあの時は瀬見温泉の事も非常に心配でしたが、何事も無かったのでホッとしています。





帰り道の昼食は、前回の行きで初めて立ち寄った芭蕉ドライブインにて。バイパスドライブインには負けますが、こちらも昭和のドライブインの佇まいを色濃く残す物件です。玄関に置かれたピカデリーサーカスも健在でした。



今回は豚骨ラーメンを注文。もっちりした縮れ麺にややあっさり目のスープがよく絡む、癖のない美味しさでした。



ここの昔の写真が2枚飾られており、1枚目は創業当時の建物ですが…



現在の建物に変わった2枚目のこの写真!! 嗚呼、この風景を再現してみたい……!という事で、いつかデボネa(略)



中山平温泉駅へと向かう途中、なんと現役の日産 クリッパーに遭遇! 県内で見たのは初めてです。
キャブオールの姉妹車となった3代目で、先代から引き継いだプロペラグリルが特徴。この代で最後になりましたが、後にミニキャブ-キャリイ/エブリイのOEMで復活したのはご存知の通り。個人的には、オプション扱いでもいいのでプロペラグリルを用意してほしかったです。
関連情報URL : http://www.kishirou.com/
Posted at 2019/05/01 13:07:39 | コメント(4) | トラックバック(0) | 旅行 | 旅行/地域
2019年02月20日 イイね!

プラチナジャズオーケストラ 活動開始10周年来日コンサート

プラチナジャズオーケストラ 活動開始10周年来日コンサートスウェーデンを拠点に日本でも活動実績の多い音楽プロデューサー、ラスマス・フェイバー率いるプラチナジャズオーケストラ。古今様々な日本のアニメソングをジャズアレンジして演奏する異色のバンドで、どの曲も元がアニメソングとは思えないほど本格派な作風が素晴らしく、私の大好きなジャズバンドです。 (みんカラ界隈だと、スズキ バレーノのCM(坂道を上る方)で流れていたあの曲を演奏したバンド。と言えばピンとくる方が多いかも知れません)

そんなプラチナジャズオーケストラの活動10周年を記念した来日コンサートが、2月7~8日の2日間、東京は六本木のビルボードライブ東京にて行われました。私にとっては、2年前に初めて聴きに行って以来且つ節目とあって、この日を心待ちにしていました。


…とは言ったものの、今回のコンサートを知ったのは今年初めに偶然ビルボードのHPを覗いた時だったり。 今までチェックしていたビクターのアルバム公式HPが中々更新されず、このままでは危うく行きそびれる所でした… 因みに前回は当日の2週間前に気がついており、そこまでの事態にならなかったのは幸いでしたが。







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2/7. 22:15
目指すは2日目最初の公演。2年ぶりの新宿行き夜行バスに乗っていざ東京へ!

因みに前回は往復とも庄内交通のバスでしたが、今回は共同運行相手である国際興業のバスが当たりました。 車体番号とナンバープレートが[841]の『やよい号』! (←勝手に命名 ただし座席備付のスリッパの端書きは「貴方様」と言ってきます)





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当日7:00
無事バスタ新宿に到着。2年前はまだ未開業だったため、降り立つのは今回が初めて。一気に近代的になりましたね。

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やよい号に別れを告げ、ターミナルを後にします。



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前述のバスタ新宿含め工事中だった駅周辺一帯は、道路4車線分はあろうかという広大な歩道が完成していました。そもそも、両脇の駅ビルを含めた全てが巨大な跨線橋の上にあるのだから恐ろしいもの。平日且つ早朝という事もあって絶えず多くの歩行者が行き交っていましたが、それと同じ位観光客と思しき外国人の方々を見かけたのには圧倒されました…



バスタ新宿が入る駅ビル裏手のデッキからの眺め。




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開場は17:30からなので、それまでの間は目をつけていたお店で買い物したり、駅周辺の道路やバスターミナルでカー&バスウォッチング。特に、地元ではまず見る事のないエアロキングは風格があってカッコ良かったですね。最後輪がステアリングする様子を初めて見られたのは興奮でした。




気がつけばもう17:00。大江戸線に乗り六本木へ移動。2年ぶりに聴くリニアモーターの走行音を堪能しつつ…



東京ミッドタウンのビルに到着。写真中央の棟、大きな長方形の窓になっている部分に会場のビルボードライブ東京があります。



開演は19:00。それまでゆっくりと、このオシャレな空間を楽しみます。実は今回、既に予約がいっぱいで通路側の席しか確保できなかったのですが、ダメモトで前日の昼に問い合わせたところ奇跡的にキャンセルが出ており、無事ステージのよく見える席に落ち着きました。その席がなんと前回とはステージを挟んだ真向い。眺めていると、2年前一緒に聴きに行った友達と2人、あの場所ではしゃいだ記憶が甦ってきます…






開演後はあっという間の2時間。今回は予想外の新曲やライブならではのパフォーマンスも盛り沢山で、興奮と感動に包まれっぱなしのコンサートとなりました… 特に、2回目のアンコールが前回と同じ曲だったのには個人的に熱くなりましたね。
1曲1曲の魅力をここで語るとキリがないので、是非とも公式チャンネルでその世界を味わってみてください。




余韻に浸るのも束の間、すぐに千代田線に乗り東京駅へ向かいます。 (そもそも入れ替え制ですぐ2回目が始まるので長居できない) 今回バスの乗車券が往復で予約できず、帰りのみ次の停留所である東京駅から乗る事になったため。今まで夜行バスを利用した時もそうでしたが、日をまたいでの往復だと片方の予約がすんなりといかないんですよねぇ…

地味に初乗車な千代田線。6000系の引退がもう少し遅ければ乗れたかも知れないだけに少し残念。





こちらも見るのは初めてな丸の内駅舎。まさに駅舎というより"宮殿"でした。そんな建物が近代的な高層ビルに囲まれた中にあり、さらに夜という事もあって異世界感が半端無かったです。東京旅行の最後を締めくくる幻想的な風景でしたね。

7年前、偶然カーラジオから流れてきた「はじめてのチュウ」に衝撃を受けて以来アルバムを揃え、2年前ようやく行けたコンサートで忘れ難い感動を残してくれたプラチナジャズオーケストラ。 個人的に、それまで取っつきにくい曲が多かったアニメソングに目を向けるきっかけになり、新たな交流も生まれました。

結成10周年おめでとうございます!!これからも変わらぬご活躍を期待して!
今回新たに披露された曲の数々も、今後のメディア化が待ち遠しいです。





~~余談~~


2年前の帰り際に写した、バスタ新宿開業前のバス乗降場。ほとんど路地裏のような場所にあり、狭い角をバスが恐る恐る曲がりながら入ってくる様は圧巻でした。当時行き帰りで乗ったバスは、この懐かしい旧塗装の夕陽号。今も健在だろうか…?


Posted at 2019/02/21 20:21:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅行 | 音楽/映画/テレビ
2018年01月17日 イイね!

10数年ぶりの松島

10数年ぶりの松島今更ですが明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

もう去年の事になってしまいましたが、12月に我が家の忘年会で仙台へ行ってきました。例年なら1泊して翌日すぐ帰るのですが、2日目は久々に松島へ行ってみようという事になりました。
私にとって松島は、高校生だった12~13年前に訪れたのが最後で、その間に東日本大震災があったので現況がとても気になっていた所でした。果たしてあれからどう変化があったのか…?




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松島海岸駅は、最後に訪れた時から全く変化していませんでした。駅前の建物は多少建て替えられたようですが、雰囲気はそのままです。

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マリンピア松島が無い事を除いては。
ここは幼稚園の頃に家族旅行で来たのが最初で、その後も1度行く機会がありました。震災による津波の浸水で飼育していた生物の一部を失う被害があったそうですが、他の水族館からの支援もあって営業を再開。施設の老朽化により、2015年に閉館しました。そのDNAは、仙台うみの杜水族館に受け継がれています。
更地になって初めて感じましたが、こんなに狭い敷地だったんですね。当時はとても大きく見えましたが… 年季の入ったモノレールが走る半屋内式の遊園地があったのが印象的で、今行ったら別の意味で楽しめたかも知れません。

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まずは一昨年オープンした「ザ・ミュージアム松島」へ。ここは元々、「松島オルゴール博物館」だった所で、最後とその前に訪れた時もここが目当てでした。震災による津波の浸水被害を受けたにも関わらず収蔵品は無事だったものの、惜しくも閉館。個人的には、県内の天童にあったオルゴール博物館 (2010年に閉館) が好きだっただけに、ここも無くなってしまったのは残念でした。なので一昨年、経営者が変わって復活したのを知った時は嬉しかったですね。
因みに、大きさ問わずゼンマイ式のオルゴールがメインだった天童と違い、ここはダンスホールや移動サーカス/遊園地で主に使われていたダンスオルガンという機種がメインになっています。

http://www.t-museum.jp/

中に足を運べば、当時好きだったダンスオルガン達が変わらぬ姿で出迎えてくれました。


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DECAP JAZZ DANCE ORGAN (1950年代)
そのデザインと仕掛けに当時驚いた1台。2台のアコーディオンとドラムが自動で演奏されます。


YouTubeに上がっていたカチューシャの演奏が聴きたかったのですが、生憎この時は違う曲でした。


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DECAP JAZZ DANCE ORGAN (1950年代)
先程の物と同じに見えますが、こちらはパイプが組み込まれており、より柔らかい音色になっています。

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ARBURO JAZZ DANCE ORGAN (1948年)
この時は演奏されませんでしたが、レトロなジュークボックスを思わせるデザインが好きな1台。

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VERBEECK STREET ORGAN (1996年)
手回しオルガンながらサイズは非常に大きく、更に太鼓や動く人形など仕掛けも満載のためとても賑やかな音を奏でますが、その分ハンドル操作はかなり大変との事…

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MORTIER DANCE ORGAN (1920年代)
ここに展示されている世界最大級のダンスオルガン「VERBEECK」 (写真は失念…) の次に大きな機種。こちらも負けず劣らずダイナミックな音を奏でます。

以上、常時演奏されている機種の中で好きな物を紹介しましたが、10数年ぶりに聴くこれらの音はとにかく懐かしかったです。
個人的にこういった昔の自動演奏装置に惹かれる理由は、デザインや仕掛けの面白さもそうですが、やはりオーディオの原点を感じる所が大きいですね。ラジカセだって元をたどればコレに行きつきます。
ある意味究極のオーディオ機器と言えますね。

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常時演奏されている機種以外にも多数展示されています。後でわかったのですが、スタッフに頼めば動かしてくれる物も一部あるそうです。
(地元のジャズ喫茶にあるEMG製蓄音機をここでも発見)

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オルゴール博物館時代と異なり、新たに北原トイコレクションと瀬川モードコレクション (後者のみ撮影不可) が展示品に加わりました。特にブリキの自動車玩具がたくさん見られたのは興味深かったです。


最初の目的地で既に懐かしい思い出に浸りましたが、松島には個人的に更に思い出深い場所があります。それがこの「松島レトロ館」<http://ww35.tiki.ne.jp/~akinomiya-m/>。
10数年前、ここにも3度訪れており、その度に館長さんと語り合ったり、来場者ノートに記帳したりしたものです。震災があった時も、一番心配したのはここでした。もしかしたらもう閉館してしまったのでは…とも思っていましたが、元気に営業している事が今回わかったのでホッとしました。館長さんもお元気で、思い出話に花が咲きました。(私の事を覚えていたのには驚きましたが…)

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ここの面白い所は昔の家電や生活道具の他、あまり注目されないようなマイナーな雑貨や玩具も数多く収蔵されている事。意外な懐かしい物に出会う事ができます。

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特にこの蒸気機関車は昔家にあったのでとても懐かしいです。煙突から水蒸気を吹きながら不規則に走行する物で、当時それが嫌でタイヤを固定して走らせてました。バリエーションとしてC58型蒸気機関車もあり、そちらは今でも販売されています。

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トミカやミニカーも貴重な物がズラリ。昔の絵本や漫画、子供向け雑誌も自由に閲覧できます。

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レトロゲーム機が置かれたコーナーもあり、そのうち何台かは動かして遊べます。特に手動式のパチンコ台はついつい夢中になってしまいました。
来場者ノートにはもちろん書き込んできましたよ。 (なんと過去に訪れた時の来場者ノートも残っていました。当時の書き込みを発見して少し恥ずかしくなったり…)


親と一緒だった事もあり、他にも色々周りましたが、個人的にはここで紹介した2ヶ所に行けた事がとても嬉しかったです。震災の話を聞くに、津波による浸水は想像以上に大きかった事がわかりました。幸い建物の流出が無かったため、海岸通りの雰囲気は昔と変わらずそのままだった事に安堵しました。
時間の関係でじっくり見られなかったザ・ミュージアム松島は、機会ができればもう一度訪れてみたいですね。松島に再び戻ってきたオルゴールの音色が、これからも響き続ける事を願って…


~~余談~~

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こちらも10数年ぶりに乗車した仙石線の205系。昔山手線でも聴いた独特なうなりの強いモーター音が懐かしいです。

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仙台駅前で遭遇したトヨタ オリジン。黒塗りの物は過去に何度か見た事がありますが、この色は初めて見ました。
Posted at 2018/01/17 20:21:12 | コメント(2) | トラックバック(0) | 旅行 | 旅行/地域
2017年07月30日 イイね!

~トラ1号を求めて~ 東北サファリパーク訪問記 (後編)

~トラ1号を求めて~ 東北サファリパーク訪問記 (後編)
前回からの続き~


一番の目的だった園内バスですが、この暑さで来場者が少ないせいか残念ながら運休でした。ただ、そのおかげで1台1台をじっくり見て回る事ができました。
初めに概要を述べると、ここに在籍するバスは基本的に福島交通の中古車を使っています。
まずは現在活躍しているバスをご紹介。


現在の主力は初代三菱ふそう エアロスターで、最も台数が多いです。車内は懐かしい板張りの床でした。
小学生の頃に福島へ家族旅行した際、駅から土湯温泉まで乗った路線バスが福島交通のこのエアロスターでした。その頃と同じクルマだと思うと懐かしいです。


車体に書かれた文字の書体から、ごく最近入ってきた物と思われますが、それでも平成元年式の三菱ふそう エアロミディ(P-MK117J)です。地元の庄内交通でも長年このクルマが主力でしたが、近年急速に置き換えられ全く見かけなくなってしまいました。そういった意味で、こちらも非常に懐かしいです。


まさかこのタイプが現役だとは思いませんでした。1986年式の三菱ふそう P-MM516Hです。個人的にこの顔は貸切バスよりも、施設や旅館の送迎バスというイメージが強いですね。こちらもすっかり見かけなくなりましたが、今でも使っている所は他にもありそうです。


懐かしいバスとの出会いはまだ続きます。この2代目日産 シビリアンは幼稚園の頃、通園バスとして2台使われていました。手持ちのカタログから判断するに、一部を除いて角目ライトが標準になった84~85年以降のDXだと思われます。 (当時幼稚園にあった物は丸目の最初期型DX) これと全く同じ型が地元にある料亭の送迎バスとして現役ですが、今も元気だろうか…?


北村製作所製車体のいすゞ ジャーニーQ。 このクルマも庄内交通に数台在籍していましたが、いつの間にか姿を消しました。現役に遭遇したのは実に数年ぶりです。


1988年式の日野 レインボー(P-RJ170B)。ほぼ同じ車体のまま近年まで生産されていたレインボーRJの初期型です。丸目2灯ライトが特徴的なこのクルマも昔、庄内交通に在籍していました。現在は新しい世代のRJが中古で数台入り、活躍しています。



パークの事務所へ向かう途中にも4台停まっていました。左の7B車は東北サファリパークのCMにもちらっと出演しています。
事務所に戻るとちょうどバス担当の方も戻っていたため、ご挨拶の後その方の案内で、パーク関係者以外は立ち入れない場所へと移動しました。


※※おことわり※※
これ以降の写真は、事前に入念な交渉を行った上で立ち入り及び写真の掲載について特別に許可を頂いたものです。写真のみの転載はご遠慮ください。






その一角に……






トラ1号は待っていました。


1979年式 三菱ふそう フルデッカー 「トラ1号」

事前の交渉で状態は悪いと聞いていましたが、予想以上の程度の良さに驚きました…
担当の方曰く、なんと引退したのはつい2年前。理由はやはり部品の確保が難しくなってきた事に加え、冷房が故障した事が引導を渡してしまったようです。
恐らくこれが、フルデッカー最後の現役車だったかも知れません…
因みに、いつ頃ここへやってきたのかについては担当の方もわからず、詳しい経歴を知る事はできませんでした。


同じく名車であるパノラマデッカーに共通するライト周りの縁取りに加え、フロントガラス上部の大きな天窓、そして独特な配置の3連ワイパーがフルデッカーの特徴。この顔を生で見たかったのです…! 「東北サファリパーク」の名称板がいい味出してますねぇ。


シリアルプレート。型式K-MS615S エンジンは名機8DC9。


シートの破れこそありますが、車内も非常に綺麗でした。8トラデッキがたまりません。


今のバスにはない無骨な運転席。丸いホーンボタンのハンドルと長いシフトレバーが懐かしいです。走行距離計は121864Km。果たして何周しているのでしょうか…?


福島交通で、そしてここで現役だった時代、この天窓にはどんな景色が映っていったのか…? つい考えてしまいます。
(尤も、車内はサウナ状態だったので長くは居られませんでしたが…)


一通り見た後も、ここでしばし見入っていました…




因みに「トラ2号」も存在し、こちらは平成元年式の日産ディーゼル P-RA53T。残念ながらトラ1号と同時期に引退してしまったようです。このクルマも、高校時代に同型車がスクールバスとして使われていたので懐かしいですね。今はどうなっているのだろうか…?


資材運搬に使っているのか、こんな素敵な色のトラックもいました。デコトラの新しいカスタムとしてどうでしょう?(笑)


こちらはパークの送迎バス。なんと初代三菱ふそう エアロバスが2台も現役! 他にエアロクイーンMVもいましたが、既に引退していました。
後に調べてわかった事ですが、トラ1号も導入当初は送迎バスとして使われていたようです。


うち1台は帰り際、我々を見送るかのように正門まで出てきました。
一昔前の大型車特有の低く唸る力強いエンジン音に痺れます…
郷愁と感動と名残惜しさを感じつつ、パークを後にしました。




~~おわりに~~

とまあ、園内バス目当てでサファリパークへ行くという前代未聞の旅だったわけですが、数十年ぶりに改めて体験してみると、色々な意味であの頃より楽しかったです。トラ1号との邂逅から始まったこの旅は、私にとってもAちゃん氏にとっても非常に濃密で有意義なものとなりました。
そのトラ1号は廃車の処分が進んでいる事もあって、いずれ消え去る運命にあります。万が一、本当に万が一ですが、この訪問がきっかけで良い方向に動きがあれば…と願ってやみません。
最後に、親切に対応して下さったパークの皆様、お忙しい中案内して下さったバス担当の方には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。そして、その日一日運転してくれたAちゃん氏は本当にお疲れさまでした。



~~おまけ~~


パーク内で見つけた看板。園内バス、代車、エビスサーキットを含めて、ここがクルマ好きにも楽しめるスポットである事を暗に語っているような気がします。てかハコスカやスバル360が代車だったら凄すぎますよ(笑)


帰りに乗った庄内交通の高速バス。よく考えたらエアロエースはフルデッカーの現代の子孫とも言えます。


かつてのトラ1号の雄姿を収めた記事を見つけました。今から7年前、エビスサーキットでこんな走行会があったんですね…。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~bus-no-album/97603697/index.html
Posted at 2017/07/31 17:52:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅行 | 旅行/地域
2017年07月26日 イイね!

~トラ1号を求めて~ 東北サファリパーク訪問記 (前編)

~トラ1号を求めて~ 東北サファリパーク訪問記 (前編)
~~はじめに~~

きっかけは、4月にダイカスケールというメーカーが出しているサファリバスのミニカーを買った事でした。そこから、

「そういえば幼稚園の頃、家族旅行で福島の東北サファリパークへ遊びに行ったっけ…今はどうなってるんだろう?」

と思ったのでネットで調べた所、そこが所有している「トラ1号」という園内バスの写真が目に留まりました。

そのバスは、もうとっくの昔に全て姿を消したのではと思われるほど珍しい物で、そして印象的な佇まいをしていました。

更に驚くべき事に、ごく近年に撮られた、園内を走っている写真が見つかったのです。

「このバスを一目見たい! 現役なら是非とも乗りたい!」

その想いは夢に何度か現れるまで強くなり、意を決してパークに問い合わせてみた所、残念ながら既に現役を退いてはいましたが、今も所有しているとの事!

そして7月8日、話をしたら乗ってくれたAちゃん氏と共にその姿を拝みに行きました。

――――――

山形行の高速バスで寒河江に向かい、9時頃にふるさと公園でAちゃん氏と合流。
Aちゃん氏の愛車2号であるトヨタ ビスタに同乗していざ出発!

私にとって初乗車となったビスタ。コンパクトな外観ながら室内は広く、乗り心地も良かったです。

途中、初代ホンダ コンチェルトとすれ違ったり、三菱ふそう FVトラックが描かれた道路標識を見つけたりと興奮の展開を経つつ栗子峠を越え、二本松に入った所でAちゃん氏オススメのお店で昼食をとる事にしました。


バ イ パ ス ド ラ イ ブ イ ン

正直、このレトロな外観と店名には衝撃を受けました。 まるで映画「トラック野郎」シリーズにそのまま出てきそうな佇まい…(実際、トラック運転手御用達のようです) 地元にも2件こういった昔ながらのドライブインがありますが、それすら霞むほどでした。


店内も雰囲気満点! 宿泊所と、これまた味のあるゲームコーナーまで完備。Aちゃん氏曰くクレイジータクシーの筐体があるそうですが、残念ながら別の物に変わっていました…
そんなAちゃん氏はまさかの知り合い二人に遭遇。話に花を咲かせていました。

私は味噌ラーメンを注文。野菜たっぷりでコクのあるスープが美味でした。



途中またも興奮する物件に遭遇しつつ、14時頃現地に到着。

こんな迫力のある看板がお出迎え。恐らくこの看板、昔私が訪れた時から変わってないですね。ツイッターで誰かさんが言ってましたが、文字が西部警察っぽいです…


さりげなく我々を興奮させる写真が…


左を見ると、なんとも怪しい香りのするホテルが… よく見てきませんでしたが、果たして今も営業しているんでしょうか? 中身が気になります…

まずは受付で代車の申し込みと音声ガイド装置(代車とは別料金)を借り、今回の訪問のご挨拶をしたところ、バス担当の方は15時以降なら都合がいいとの事だったので、それまで園内をじっくり見て回る事に。


ボs…音声ガイド装置に導かれるまま園内へ。サファリゾーン入口ゲートの前で代車に乗り換えます。(代車の重要性は、後々身をもって知る事に…)
そしていざサファリゾーンへ! まず初めに、パークの顔であるホワイトライオン達が出迎えてくれます (安全のため、ここでは停車して窓を開ける事はできません) が、この日の福島は生憎の猛暑。 さすがのライオンもみんな屋根の下に寝転び、通り過ぎる我々を目で追うだけでした…

ライオンエリアを過ぎると草食動物のエリアに入りますが、入った瞬間ヤギ、シマウマ、アルパカ達による手厚い歓迎(笑)を受ける事に…ただ、我々はここで大きな失敗を犯していました。入り口で餌を買っていなかったのです。みんな餌を求めて車に群がってきますが、あげる餌がない… 罪悪感に苛まれながら、エリアを進んでいきます。

キリンやラクダもこのエリアにいます。ラクダの大きさにはビックリ。
ふと後ろを振り返ると…


なんと、果敢にもマイカーで入ってきた勇者が!! 思えば初めて行った時、当時父親の愛車だったローレルスピリットで同じように突入し、見事窓によだれを食らったっけ… 父親はクルマを大事に乗る人なのですが、なぜ入る決断をしたのか未だに謎です…(単純に、当時は代車が無かった?)
ネットで知りましたが、アルパカのよだれはくっさいらしいよ…


餌は幸いにも、次の草食動物エリアのゲートで買えました。
この袋欲しかったんですが、残念ながら出口で回収される決まりになってました…


次の草食動物エリアには、シカ、ロバ、水牛などがいましたが、ここのシカがまた欲張りなヤツで、早くよこせと言わんばかりにドアやガラスをガシガシ蹴ってきたり、仲間が食べてる餌を横取りしていったりで大変でしたね。
そんな我々の横を、さっきのマイカーが猛スピードで駆け抜けていきました…


シカが怖いので、終始こんな感じで餌付けをする事に…

ここを過ぎてしばらく行くと、いよいよサファリゾーンも終わり。懐かしく、そしてスリル満点なひとときを過ごしました。


今回借りた代車の三菱 コルト。懐かしい初期のブーレイ顔です。本当にありがとう…
個人的に、サファリゾーンの見学には絶対代車をお勧めします。愛車を壊される心配が無い分、文字通りどったんばったん大騒ぎ(物理)する動物達の輪に入れますので。そして何より…


この香ばしき代車 (と園内巡回車) たちよ!
どことなく漂う世紀末臭がなんとも言えません。個人的にはホンダ S-MXがちょっと気になったり… 過去には三菱 デボネアVまであったようですが…
園内巡回車としては他に、初代オートザム キャロル、二代目日産 ADバン等が在籍しています。


さて、駐車場に戻ってきました。この時、場違いなスキール音が鳴り響いていましたが…

ここは、獣と化したクルマが放し飼いにされているエリア…(笑)
ご存知の方も多いと思いますが、東北サファリパークにはエビスサーキットという有名なレース場が併設されています。なんでも、パーク創業者の孫がD1ドライバーで、このサーキットの支配人というつながりなのだとか。そんなわけで、愛車でドリフト走行を楽しむ方々がよく訪れたり、D1関係のイベントも行われたりしています。
最近、こんなユニークな体験企画も始めたようで…
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201705/20170512_62005.html

駐車場の奥には…



なんともレトロ&チープ&脱力な空間が広がっていました…
独特なユルさの像に、壁のイラストや宣伝文がいい意味で泣かせてくれます。恐らくこの辺りも、昔訪れた時からほとんど変わってないんだろうなぁ…
中ではアシカショーの歓声が響いていましたが、そろそろ約束の時間が迫っていたため今回は泣く泣くパスしました。ここにいるペンギン達を見たかったです… (ここから下った所に、エビスサーキット入口の「くるまの遊園地」看板があるのですが、こちらも撮り損ねました…)
いつかまた訪れる機会がある事を願って!

後編に続く~
Posted at 2017/08/01 01:25:41 | コメント(2) | トラックバック(0) | 旅行 | 旅行/地域

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[日産 セドリックセダン] チープカスタム 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/02/16 00:26:21

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