高齢者

高齢者による 交通事故が
後を絶ちません。

よく聞かれるのが
「免許返納を勧めていた」
「認知症なので運転を辞めるよう
注意していた」
「鍵を隠そうと思っていた」
という、加害者家族の言葉。

我が実家にも1人の認知症患者が
います。
約60年ハンドルを握ってきて
現役で営業マンとして75まで
働きながら認知症を発症して現在80歳。

認知症になる前は
他人の運転には厳しかったが
高齢者運転標識(枯葉マーク)を
付ける事も拒み
出かける度にどこか車に擦り傷や
凹み傷をつけて帰ってきて
1年に何十万の修理代を払って
平気で運転する姿に
家族は危機感を持っていました。

免許の返納やせめて車の運転を
辞めるように説得しましたが
「冗談じゃない！馬鹿にするな！」
と、取り付く島もない状況。

認知症も進んで
記憶がかなりあやふやで
勘違いや思い込みが激しく
被害妄想も酷い。
元々、歩くことが無く車でばかり
移動するので
床に座ると立ち上がることもできなく
なって、玄関で靴を履くのも難しい。

そんな状態でも
運転を辞めようとしないので
警察に相談してみました。
「説得して免許返納するように
連れてきてください」

普通の高齢者でも
頑固になって説得に手こずるのに
認知症患者が応じる筈もなく…
「家族で何とかして下さい」と
言われて電話を切った次第。

そう言う家庭が多いと思いますが
車がなきゃ不便だからとか
車を取り上げるのは可哀想とか
中々、先に進めないまま
不幸な事故で終わりを迎える。

そんなことになるのは
絶対に避けたかったので
車検が切れるタイミングで
車を処分しました。
当然、4ヶ月経った今でも
思い出しては
「私の車を奪った！」
「一生恨んでやる！」
「また、車を買うわ」
と、言ったり
1度は家族の車の鍵を見つけて
勝手に乗って行ったこともありました。

以来、家族の車の鍵も
隠してとにかく運転させない様に
しています。
周囲からは
「よくやった！」
「良かったね〜」と
言って頂いて本人から責められても
何とか耐えることが出来ています。

どうか、同じ事で悩んだり
お困りの方は
心を鬼にしてというか
本当に親のことを思うのなら
車を処分してしまいましょう。

まずは、話し合い、説得
それでダメなら実力行使です。
それが世のため人のため
何より自分や家族のためになります。

頑張りましょう！