昔 ロードスター研究に没頭していた頃の話。
取手基地「車両研究チーム」として平成18年からNC型ロードスターを研究走行試験をした結果、現在のトゥルーレッド号がようやく足回りセッティング完成致しました。
(このクルマのコンセプトは流れ出してからもコントロール性を失わないように、アライメントの適正化とコーナーでのロールを小さくしてキャンバー変化を最小限に押さえています。)
そして今後はこのNC型ロードスターにどのようなエンジンフィーリングなチューンをしたら良いのか?
そんな事を考えているうちに3つのチューンエンジンを考えて見ました。
[3つのチューンドエンジン]
1、現行の2000㏄エンジンに過給器を付ける。
2、2500㏄エンジンを搭載する。
3、レネシスロータリーエンジンを搭載する。
[3つの目標スペック]
この3つのエンジンチューンは基本的に私の基準である200馬力を越えるスペックを出せるように製作します。
またベンチマーク車両としてホンダS2000を設定したいと思いました。
そのような事を踏まえて発表致します。
1、現行の2000㏄エンジンに過給器を付ける。(スーパーチャージャー)
目標最高出力:260馬力
目標最大トルク:30.0㎏m
特徴:このクルマはとても暴力的な加速をするロードスターになります。(トルクが大き過ぎるため)開発注意点はエンジン制御&燃料調整とファイナルを3.727位にして少し加速力を下げてやらないと行けません。
本来はトラクションコントロールシステムの必要出力ですがここはあえてアクセルコントロールのみの仕様とするのは大変無謀だと思います。
2、2500㏄エンジンを搭載する。
目標最高出力:230馬力
目標最大トルク:26.0㎏m
特徴:馬力とトルクのバランスがとても良いクルマに仕上がりますね。
効果としては1段低いギアで走れます。欲を言うとファイナルを3.909位にするとベストバランスなのですが、やった割に効果は最小なので4.100のままでも良いと考えます。
3、レネシスロータリーエンジンを搭載する。
目標最高出力:250馬力
目標最大トルク:22.2㎏m
特徴:このエンジンは9000回転も回る超高回転型エンジン。
しかし下の回転では気臼なトルクで、ハイテンションでぶん回している時は余り感じないかも知れませんが、町乗りも考慮するとファイナルは4.700前後に設定するのがベストかも知れません。
しかし燃費も考えるなら4.444位のファイナルで落ち着かせるのがベストだと思います。私、個人的にはこのクルマが最高に興味のあるロードスターです。
これら3台のNC型ロードスターをサーキットでのタイム、一般道での扱いやすさ、経済性を見てみたいと思うさーぱぱなのです。
私の予測では2500㏄チューンが一番扱いやすそうですねぇ。
[総括]
私のロードスターライフは嫁さんに日頃からの感謝の気持ちを込めて、ささやかなプレゼントから始まり、ノーマルロードスターがどこまで速くなるのか?(筑波の赤い彗星計画)
また子供たちに安全に速く走るためのロードスター練習機づくり(アンター・オーバーステアを嫌みなく対処出来るセッティング)
そしてロードスターが戦闘機として開発したとしたら、私なりにどのようにするかを突き詰めた究極の開発テストです。
私のテストドライバー人生としての永遠のテーマでもあります。
しかし最近、我が家にロータス・エキシージSが導入され、これに勝てるロードスターも開発したいと意欲を持ってしまう。
ホンダS2000のひとランク上のベンチマークであるロータス・エキシージSは我が家にあらたな境地を開こうとしている予兆なのかも知れませんねぇ。
(エキシージに勝つためには、車両クオリティーを下げずに軽量化をするかがテーマですねぇ。)
Posted at 2017/11/15 04:26:47 | |
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