娘ネタ168:蟲愛づる姫君

　娘は虫が好きです。
　昆虫に限定されないので、蟲と書くんだけど・・・
　本当に好きだ。
　僕もそうだったけど、しっかり伝染遺伝してしまった。

　春からまた（また？）ダンゴムシとワラジムシをずっと飼育してます。これらは甲殻類ですから厳密には虫ではないのです。
　累代で増えています。
　全く可愛いものです。

　そこに加わったのが、ユミアシゴミムシダマシという、昆虫好きであっても見向きもしないだろうという地味な虫。
　娘はそんな虫をそれはそれはたいそう気に入って、何匹も捕まえて飼い始めました。これは、僕も飼ったことがなかった。
　しかしよくよく観察してみると、なかなかに愛らしいやつなのです。キノコを好んで食べます。今ではたくさんの幼虫が育っています。ミールワームですね。
　カブトムシも飼っています。今でも生きています。熊谷の実家のこれまた累代飼育モノ。
　秩父で採集したキマワリ。
　家によく飛来するサビキコリ。
　ドウガネブイブイ、アオドウガネ、コアオハナムグリ、シロテンハナムグリ、カナブン、アオカナブン。
　オオミズアオ（今は卵）。
　それからコバエ（苦笑い）。

　ダンゴムシやワラジムシの赤ちゃんが産まれたとき、ユミアシゴミムシダマシの幼虫を発見したとき、オオミズアオ（蛾ですよ）の、娘の喜びようったら・・・

　娘は、他のことで遊んでいても、時々「虫いじる」と言ってはこれらの虫を観察しています。虫たちの餌交換を手伝うことを楽しみにしています。
　一応女の子なので、可愛い服を着て鏡の前でポーズとったりしてます。
　それを見られたくないらしくて、「覗きにこないでね」とか言って、何だか服を持って姿を消すのですが、「やっぱり虫を見る」とか言って、着飾って虫を触ってしまうのです。

　娘の観察眼が、国蝶オオムラサキを自宅付近で目撃するきっかけにもなりました。
　僕も娘のお陰で、今まで見向きもしなかったような虫が好きになってしまったのです。
　困ったものだ・・・