こんにちは、スタッフKKです。
今日は少しばかり真面目な(いやいつも真面目です)お話です。
先日ちょいと未来を見てきました。コレです。
http://www.choi-mobi.com/
日産ニューモビリティコンセプト「チョイモビ」というクルマです。2013年の東京モーターショーで見た方もいらっしゃると思います。とても小さく、そして電気で動く電気自動車です。
よくあるショー専用(シャアじゃないよ)のコンセプトカーと違い、このクルマはちゃんと公道を走ることができます。黄色いナンバーが付き、軽自動車として登録されています。
と言ってもこのクルマ、実は軽自動車の衝突安全基準を満たしていません。どういうことかというと、日本国内で軽自動車より小さいクルマを使うようにできないか?ということを国が考えていて、実際に使ってみたらどうなるのかやってみては?という壮大な実験のために特別に登録を許可されたクルマで、横浜市と日産自動車が共同で運用しています。
しかしながらただ単純に小さいクルマを使ってみる、ということではなく、この小さいクルマを「カーシェア」として利用し、自治体が公共交通機関としてこのチョイモビを活用してみて、人の動きや環境、大きくはライフスタイルや雇用まで含めた、自治体の活性化の可能性まで実験されています。こういう実験が行われていることに非常に驚きました。
さて、こんなニュースも出るくらい日本で非常に増えてきたカーシェア。
カーシェア人口拡大、スイスに次ぐ世界2位に…ジェイティップス調べ
http://carview.yahoo.co.jp/news/market/20150210-10218393-carview/
実は日本でのカーシェアの場合、借りた場所に必ず返さなければ行けないルールがありました。これは有人管理か無人管理かというレンタカーとカーシェアの大きな違いがあり、無人管理の場合、乗り捨て時のクルマチェックなどの管理や駐車禁止をしてしまったとき等の対応の問題があったためでした。しかしこのルールが改正され、カーシェアでも片道利用が可能になりました。それにはGPSによるクルマの管理はもちろんクルマ自体の管理をきちんと行う事が大前提となります。
ということで、片道利用が可能になったカーシェア。このチョイモビももちろん片道利用が可能です。では実際にどのように利用することが出来るのか?大変お待たせしました。私スタッフKK含めたみんカラスタッフが体験してきましたので、その体験をレポートしていきます。
まず向かったのは横浜にある日産自動車本社です。もちのロン、デカイです。
エントランス入ってすぐ右側にチョイモビ専用スペースがありました。
チョイモビに乗るには会員登録と講習を受講することが必須となっています。
私たちも講習を受けます。
説明ビデオや、
利用にあたっての細かい注意事項の説明を受けます。大きなポイントとして、
・横浜市内から出ては行けない。
・高速道路や有料道路等は走行禁止
となっています。ちなみに市内から出るとGPSで感知して警告音がなるそうです。
カーシェアでもあるので、レンタカー要素の説明もあります。
説明も終わり、ご対面。クルマと思って対面するとかなり小さい印象があります。
ドアはシザースドアになっていて、上に開きます。カウンタックのようです(古)。
スタッフSS(勝手に命名)が乗り込みます。
※フードはわざとかぶってます。念のため。
そして窓がありません。この扉も実はオプション品のようなもので、デフォはドア無しだそうです。そのため、通常の3点シートベルトとは別に反対側にもベルトがあり、肩にかける必要があります。
使い方の細かい説明を受けます。
このクルマの特徴でもある2人乗りです。バイクのタンデムのそれです。
なかなか心地いいタイト感があります。運転手と頭が近いので、意外と会話がしやすいのです。
さて、この画像でなにかに気がついた方は相当なクルマニア。
そうです。ウインカーレバーが左、ワイパーレバーが右という、レバーの位置が輸入車と同じ配置になっています。これはこのクルマをルノーが開発していることによります。そしてなんとホーンボタンはこのライトスイッチの末端にあります。
実際に乗るまでのアクションはチョイモビHPにもあります動画を見ていただきましょう。
おねいさんが実演してくれます。
我々も準備完了。横浜の街に繰り出します。
電気自動車が初体験な私、どうしても「音」を取りたかったので、動画撮影しました。こちらもどうぞ。
乗ってみた感想。
まず、クルマなのにセンター(真ん中)に乗る面白さ。クルマの幅感覚がわかりにくいという女性に好評とか。そして乗り味はなかなかハードでスポーティ。シャシー開発したのがルノーでしかもスポール、いわゆるルノーのスポーツ部門で、乗り味はかなりこだわってセッティングされているようです。ルノーからもルノートゥイージとしてラインナップされています。センターに座り、スポーティーな乗り味、そしてパワステもブレーキブースターも無いダイレクトな操作感で運転が楽しいです。
そしてなんといっても電気を使ってモーターを回す電気自動車なので、独特の走行音。まるで電車のような音がします。これはこれでなかなか面白いです。窓がないので音がよく聞こえてきます。
窓が無いので、今の寒い冬の季節や真夏の暑い季節はチョットつらいかもしれませんが、長距離を移動する乗り物では無いので、なんとか我慢できそうです。
クルマとしては非常にシンプル。それは、このクルマが今までのクルマの使い方と違ってシェアをして近い距離を気軽に使えるようにしたからです。
料金設定はタクシーより安く、バスより高めを考えて設定。近くなんだけど、坂が多くて大変だった道もこのクルマのお陰でためらわずに行くことが出来る。あの旨いラーメン屋。歩いて行くには遠い。バスは本数少ない。タクシー使うには高い。そんな場所に気軽にアクセスできちゃう、今体験出来る未来の乗り物です。
現在利用可能な台数は50台。会員数は約12,000人。利用者は横浜市内だけでなく近隣他県の人もいて、純粋にこのクルマを体験してみたいという人も少なくないようです。
2013年の10月から1年間の期間限定で始まったこの実証実験。2014年の10月に延長が決まっていますが、あくまで実験なので、どのタイミングで終了するかはわかりません。
さあ皆さん、マイカーはもちろんアイラブマイカーですが、この未来のカーシェアを皆さんも体験してみてはいかがでしょうか。なかなかおもしろい体験ができますよ。
おまけ
おしまい