こんにちは、スタッフKKです。
オプミまで2ヶ月切りましたよ。どんどん近づいてます。みんカラスタッフは日々あくせくと準備しております。
つまり8月はまもなく終焉。西日本では猛暑が続いているそうですね。西日本のみなさん大丈夫ですか!?熱中症対策しっかりして夏を乗り越えましょう。
個人的には夏大好きなので終わってほしくないんですが( ゚д゚)…
さて、夏真っ盛りの昨今ですが、なんとあの大手アフターパーツメーカーである「HKS」さんから【PR】ブログの依頼をいただきまして、HKSさんの本丸まで行ってまいりました。
(【PR】ブログについては、一番最初にお伝えしてたんですが、浸透率下がってきてしまったようなので再告知。簡単にいうと「広告」ブログですよ。)
場所は静岡県富士宮市。富士宮焼きそばが有名ですね。東海道新幹線の新富士駅からクルマで40分ほど行きますと…
ズドゥーン。
本社工場に到着。門構えからすでにその大きさを感じます。
入って行くと、広い。。。
ぬおぉぉぉ… デカイ… 入りきらない。。
ここでHKSの商品が作られ、全国に流通していきます。感慨深い。。
ロビーにはこんなものが展示されていました。さすがです。
とHKSさんの本丸のご紹介はこれくらいにして、今回ご紹介するのはこちら。
ハイパーマックス G
サスペンションキットです。
ハイパーマックスシリーズに初の「ノーマル形状」サスペンションキットが登場。
そう、車高調じゃないんです。なぜ車高調じゃないのか?それは後ほど。
そのハイパーマックス Gを装着したデモ車がこちら。
ドーンと30アルファード。
リフトアップされて、
あらわになっているは、美しきブラックボディ&ホワイトスプリング。まさにハイパーマックスシリーズのそれですね。慎ましくも、高性能の主張がそこから溢れ出ています。兎にも角にもノーマル形状なのがこのシリーズのポイント。
30になって大きく変わったのがダブルウィッシュボーンになったリヤサス形式。これによって乗り味が相当変わりました。そこへ鎮座するホワイトスプリング。
サスペンション一式を見てみます。フロント用とリア用。
ノーマル形状ということもあり、ぱっと見たところではちょいとわかりにくいですね。
これでどうでしょう。ノーマルと比較です。フロントはかなり違います。
なんといっても大きな違いは倒立式を採用していること。左がノーマル、右の太いほうがハイパーマックス G。
30アルファードはフロントサスペンション形式はストラット式。ストラット、つまりショックアブソーバー自体がサスペンションの一部。なのでここの剛性が高ければ高いほど走りに効いてくるのです。なので正立式と比較して剛性の高い倒立式を採用しています。
そしてここもこだわり。車軸を結ぶブラケットはノーマルの1枚から2枚仕様に。ケース自体も強度を大幅にアップしてるそうです。細かく見るとブレーキホース用のブラケットなどもキッチリとしていて、とにかく仕上がりが良いです。
ここです。どうですか?わかりますか?こういうことの積み重ねが乗り味のよさにつながるわけです。なんか純粋にスゴイなって思いました。
さすがHKSさんの作品。どこもかしこも抜かりありません。
そして本題。なぜ、ノーマル形状なのか?それについて、この方々に直接お伺いしました。
株式会社エッチ・ケー・エス 営業部の近藤さん(左)と開発部の今井さん(右)です。
<ここは質疑応答スタイルでいきます>
スタッフKK(以下KK):今回のノーマル形状のサスペンションキットの開発に至った経緯を教えて下さい。
近藤さん(以下近):HKSとして、当然のことながら常に新しいことに挑戦して行くことは必要なことであり、その中で、今までのレベルをはるかに超える「上質な乗り味のサスペンションを作ってみよう。」となったんです。これまでサスペンションは車高調にこだわってきたのですが、そのはるか上の「上質な乗り味」を実現するには…?となった時、それではノーマル形状にトライしてみようということになったんです。
KK:たしかに、スポーツパーツのイメージのHKSさんが「上質」ってのは新しいですね。しかしながらなぜ上質な乗り味を求めるとノーマル形状になるのですか?
近:スポーツ走行であれば、そこまでサスペンションのストロークは要求されないのですが、上質な乗り味を求めると、十分なストロークとバネのセッティングに幅を持たせる必要がありました。それらを実現しようとすると車高調よりノーマル形状の方がより有利な形と言えるんです。
KK:ターゲット層はどのような層でしょうか?
近:これまでいろいろなサスペンションを経験してきた方へ「アガリのようなサス」として、一方でまだサスペンション交換をしたことのない方で、なるべく純正ライクな乗り味を求める方を狙っています。いわゆる入門層ですね。
KK:ユーザー層としては双方まったく違うところにいますが、狙い所は同じなんですね。
近:そうなんです。どちらも共通することとして、極端な乗り味の変化ではなく、純粋に乗り心地の良いものを求めている。とは言え、せっかく変えるなら変わった感は欲しいという、とても難しい性能を求めることになりました。また、以前よりノーマル形状のサスペンションキットを展開するメーカーさんの商品との差別化も図る必要がありました。
今井さん(以下今):そして今回はその中でも、そういった層が多いと考えられるアルファード/ヴェルファイア(以下30)が最初の開発車両になりました。
<車高は前後3cmダウン。>
KK:30になってリアのサスペンションがダブルウィッシュボーンに変更されて、元々の乗り味がだいぶ変わりましたよね。
今:そうなんですよね。30に乗った時、さてこれをどうしようかって、いきなり最初っから悩むことになりました(笑)。
KK:どうやって仕上げていったんですか?
今:もちろんこれまでの車高調開発のノウハウがあるので、それがベースになるのですが、上質な乗り味を求めているので、今までよりだいぶゆったりとしたセッティングにしました。というかしたつもりでした。で、テスト品を他の人に乗ってもらうと「硬い」と(笑)。どうしてもスポーティーになってしまうんですね。なので、今回は社内の本当にいろんな人に乗ってもらいました。たぶん今までで一番多くの人に乗ってもらったんじゃないかと…。セッティングは本当に悩みながら仕上げていきました。
KK:確かにこれは相当難しそうですね…
今:いい感じになってきてそろそろ、というところで、とある自動車評論家の方に乗っていただきました。たくさんのクルマに乗ってきているわけですから、舌?尻?は肥えているわけです。結果、「あと少し硬さをとったら良いと思います。」とご指摘いただき、そこを修正して完成となりました。
<マイルドな3cmダウンは扱いやすさを残してくれる>
KK:開発者としてのこのサスペンションキットのポイントはありますか?
今:ノーマル形状のサスペンションキットは前述の通り、有名メーカーさん(黄色と青のサスペンションとか)のものとかがありますが、ヨーロッパ発信のものだけあって、やはりスポーティーというか、高速走行でのアドバンテージがあります。なので、我々は日本のメーカーとして、低速域でも乗り心地の良いものを求めてセッティングしました。
今:品質にこだわり、材質は良いものを使い、クルマの挙動に大きく関わる加速、減速、コーナリングなどのGがかかった時にしっかりかつ正確にサスペンションが動くように単筒式の採用やフロントの倒立化、ブラケット強化などで剛性や精度をアップ。純正ではなかなか出来ないことをしています。とにかく、まずは乗っていただきたいですね。
KK:なるほど、話を聞けば聞くほど乗ってみたくなりますね。もはや想像が出来ません(笑)
近:もちろん今日乗っていってくださいよ。
ですよね~!!!!
あえて言いましょう。これは役得w いや違う。仕事なのであります。サスペンションは乗ってみないとわからないですから!
ということで試乗させていただきました。私のような素人にわかるのかどうか!?
(一応それなりにクルマ好きですよ…)
30アルヴェル経験として、過去のスタッフブログをご覧になった方はご存知かと思いますが、昨年30ヴェルファイアをレンタルして東京~大分往復経験があるんです。その時、30になって乗り味がだいぶ変わったって印象が残っていたので、その感覚がどのように変わるのか?上質になるのか?ワクテカです。
運転&セカンドシートで体験させてもらいました。
運転した感想を一言で言うと
「絶妙!」
純正のゆったり感にくっきり感が出た感じで、ノーマルとは違うけど硬くない。なにしろ違うのがワインディングでのコーナーでの挙動。ノーマルだとどうしても「想定以上のフワっとした動き」が出て、そこが緩さというか、怖さとして感じるんですが、そこがすっきりと取れた感じ。2トン近くあるクルマがコーナーで「スッ」と動く。ステアリングを切り足すようなことがあっても曲がってくれる。怖くない。でも硬くない。
これ、楽しい…。
まさに、以前いろいろいじってた人で、今は乗せる人の事とか考えたいからゴリゴリにはしたくない。でも運転する楽しみは欲しいなぁ、なんて人には相当いいです。
いやぁ、絶妙だなぁ… これはまさに「上質」かも知れない。
次にセカンドシートに乗ってみました。こちらも感想を一言で言うと、
「良い意味でワカラナイ!」つまり、交換したことが奥さんにはバレませんw むしろ、しっかり感がアップしているので、クルマ酔いしやすい人なんかはクルマ酔いしにくくなる可能性すらあります。なんなら「運転がうまくなった?」なんて評価になるかも!?
現在30アルヴェルのみのラインナップですが、今後は86/BRZ、ノアヴォクなどの展開を予定しているそうですよ。
運転してよし!同乗してよし!という、まさにいいとこ取りの乗り味。
すごいサスペンションキットの登場です。
ハイパーマックス G
要チェックです。
これはやっぱり乗ってみないとわからないですね…
からの?
みんカラオープンミーティングです。
HKSさん、出展決定しました。
https://minkara.carview.co.jp/event/2016/opm/hks/
からの?
乗れるんです。
オプミで。
今回は運転は出来ないですが、同乗だけでもかなり感じることが出来ると思いますよ。
※注意事項をよく読んでね…
30アルファードと、BRZの2台を予定しているそうです。どちらも同乗試乗には注意事項があるので、興味ある方はよ~くチェックしてくださいね。
関東近県でない方々も、今後各地で試乗会を展開されるかもしれないので、HKSさんのみんカラ+ブログにお友達申請してブログをチェック!
新しいことに挑戦するHKSさん、さすがですね。今後の展開を期待したいと思います!
追伸
富士宮といえば、富士宮焼きそば。お昼に連れてってもらいました。
私の新しい挑戦、焼きそば丼!焼きそばの下にご飯が!( ゚д゚)!
うまかったッス!
※どちらもスマホで撮影
おしまい