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伏木悦郎のブログ一覧

2011年01月25日 イイね!

レクサス レクサス

レクサス レクサス保土ヶ谷バイパスから首都高に入り、横浜公園あたりのトンネル内でルームミラーを覗くと「ん? これは何だ? レクサスの……GS? IS? 何か雰囲気違うね」しばし悩んだところで、該車(尖閣沖の事件の際、海上保安庁の巡視船乗組員が該船〔がいせん〕と連呼してたでしょ。あれの真似です)が横をすり抜けて行った。

横姿を見た瞬間、CT200hぢゃん。これから試乗会に向かうところだ。該車は試乗会のテスト者で、ドライバーは同業者というわけでした。一瞬レクサスだとは分るけれど、車種が特定できない。これは、ブランド構築する担当者からすれば「シメタッ!」ものだろう。クルマは顔とCピラーが個性の源泉。デザイナーの腕の見せ所は、マスクと腰回りの創造とそのバランス取りだ。

CT200hは、プレミアムブランドのLEXUSとしては結構な難問だ。そもそも高級ブランドにFF2ボックスが馴染むか…という大前提に始まり、ブランドのコアテクノロジーに挙げられるhybridがあるから大丈夫…という一点突破は諸刃の剣という憾(うら)みがある。

プロポーションがね、ちょっと気に入らない。FFで5名乗車でコンパクトとユーティリティのバランスを図る…となると、ロングルーフのハッチバックというよりステーションワゴンやミニバン系の形態に近づいちゃう。サイドの前後ドアの部分が間延びして胴長に見えちゃうんですね。

コンセプトカーの段階では納得が行っていたのですが、量産型となると制約要件が多くなりすぎる。Cピラー回りのテーマは、コンセプトの段階で提示された造形に挑戦しているけれど、グラスエリアの機能性を満たすがゆえの平凡さの前に技が霞んでしまっている。

いやね、乗るととっても具合がいい訳です。低重心でアイポイントを下げた、いわゆるスポーティを実感させるドライビングスタンスにはじまって、プリウスから移殖された1.8ℓ直4ベースのTHS-Ⅱにスポーツモードを加え、エコだけじゃなくてスピードを真っ直ぐに捉えたスポーツフィールの創造にも手を染めている。そんなに馬鹿速なクルマではないけれど、上質感溢れる乗り味に意匠を凝らしたインテリアの仕立てを加えた走りのデザインには、ちょっとした良い買い物感がある。

スタイリングや動力性能などの具体的なモノではなく、醸し出される雰囲気などの抽象的なコトガラに光るものがある。頭の固い役員かなんかが難癖つけて、無難だが平凡なスタイリングに留めたのでは?……妙な勘繰りすらしたくなる外見と中身のギャップがある。

この手のプレミアム系の場合、リアシートの居住性なんか忘れて、機能的じゃないけれど、もうかっこ良さに惹かれて買うよ!!と言いたくなる路線を考えてもいいのでは?パワフルでも速くもないけれどスポーティ……CT200hはそういう新しいスポーツモデルの提案ができる絶好の素材だと思うのです。
Posted at 2011/02/08 12:12:49 | コメント(7) | トラックバック(0) | 日記
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