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伏木悦郎のブログ一覧

2012年10月25日 イイね!

厄介者?

厄介者?SUV(Sport Utility Vehicle)という言葉が普通に使われるようになって10年くらいになるだろうか。ヨンク(四駆)、4WD、オフロード車、クロカン、RV……いろんな呼ばれ方をして何か締まりがない。アメリカではエスユーブイだと知って、これは便利と使い始めた。

もともとJEEPやピックアップトラックベース(ということはフレーム付き)の4WDモデルで、アプローチアングルやデパーチャーアングル、最低地上高、などのクライテリアが存在し、条件のいくつかを満たしたものをSUVといい、長い間税制面での優遇が与えられた。

存在としては日本における軽自動車のような側面があり、ピックアップトラックをネガティブな存在とは捉えず、むしろタフネスの象徴として好まれる、世界随一の農業国らしい風土が生んだアメリカの特産品。これを世界的なブームとして広めたのが、RAV-4やCR-Vといったアメリカ文化を日本の風土に合うコンパクトサイズにまとめたクルマ。それが世界に羽ばたきグローバルな存在となっていった。

もう一つのエポックメーカーとして挙げられるのは、乗用車ベース(モノコックボディ)のクロスオーバーSUVというジャンルを提示したレクサスRX(ハリアー)だろうか。アメリカ発祥で、日本でアレンジされた文化的な存在がもともとランクル、サファリ、パジェロで世界的な認知を得ていたヘビーデューティオフローダーの技術力と合流して、21世紀に入って欧州をも巻き込んグローバルなムーブメントになった。

相対的に大きくて重くて総じて大喰い。エコだ省資源だ環境だと難しい世の中になって、舗装率の小さい途上国ならまだしも、先進国を中心とする都市化が進んだ国々でそれはどうなの? かなり怪しい厄介者であるはずなのだが、世界中で人気が衰える気配が見えない。

先頭を走る日本はすでに衰退して久しいが、ヨーロッパでのキャシュカイのヒットに始まるSUV人気は、『今頃?』保守性の裏返しで、変化のスピードの遅さに驚くほかはないが、ジャーマンプレミアムは20年前はほぼゼロだったこのカテゴリーにご執心。世界中で人気なのだからしかたがない。

少し前までの世界のトレンドセッター米国では、燃料価格に敏感で路上の景色はオイル次第という感じだが、本音はSUV大好き。政治的には反目するがクルマの好みではアメリカの忠実なフォロワーとなる中国もSUVはこれから。

アメリカのジープ、日本のランクル・サファリ・パジェロ、英国のレンジ/ランドローバー、そしてドイツのゲレンデワーゲンがルーツのG。それらは、フェラーリ、ポルシェ、ランボルギーニにジャガー・アストン、コルベットなどといったハイエンドスポーツと双璧を成す魅力的なクルマの代表例。頭じゃ、そんな反エコなクルマ…と思ってはいても、ワイルドな身体感覚を直接刺激するスタイルに抗するのは難しい。

G63に乗った。細かいリポートはしない。馬鹿力に雰囲気のあるミリタリーな四角いボディになんとかかんとか現代の技術で帳尻を合わせるハンドリングと乗り心地。どう考えても、自由奔放に走らせたら5㎞/ℓ以上に伸ばすののは指南の技。まったく正しくなく、時代に合わない印象が強いが、しかしこれを駄目というのは忍びない。

クルマは所詮アンピバレンスの塊。18歳で免許を手にした頃は高度経済成長の反動で公害と交通戦争でクルマは目の敵。そんな逆風の時代にレースに目覚め振り子のように心は千々に乱れた。まあ、コンパクトFRに活路を見出す思考が根付いたのも、そんなこんながあったから。今までの行き掛かりをそのままにして、対症療法で凌ごうとしたら、結局何も変わらない。常識を疑うところから未来への展望は開けるはず。

メルセデスベンツのGクラスは、この魅力を越えないと新しい時代は築けないということを思い知らせる存在という意味で貴重だ。V12ツインターボのG65のように3千万円超の値段でアナザーワールドだと実感が湧かないレベルに行ってもらえれば気は楽だが、1000万円台だとバリューフォアマネーで「いいじゃん!」となる人もこの日本には相当数いるはず。

精々そういう人々には格好良く乗りこなしてもらって、路上を華やかにしてほしいもの。しかし、G63を手にすると、やっぱり"ベンツの人"になりがちですなあ。あの偉くなったような感じってどこから来るんですかね。クルマに詳しくない人でも分かるあの感覚。なかなか厄介であります。

タイトル画像はML350。六本木ベースの試乗会でどこまで行ける? 写真を取る手間を考えつつチャレンジして辿り着けたのが羽田の国際線ターミナル。クロスオーバーSUV、それもプレミアム系のメルセデスの作りとなると、十分セダンの代わりになり得る。でもなあ。
Posted at 2012/10/25 23:28:54 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2012年10月24日 イイね!

あらためて思い知る

あらためて思い知るこのクルマは、歴代きちんとした評価を受けることなく46年の歳月を重ね11代目に至っている。カローラだから……同じような台詞はクラウンだから……にも通じると思うが、多くの時流に乗るcar criticは目下主流となしている欧州を範とし、その背中を見つめながらのキャッチアップに自らの拠って立つ処を求める手前、あるいはあまりにも分かりすぎるが故に、本来は正当な評価を受けるべき和のテイストに身を背け続けている。

しかし、11代目にして原点回帰に活路を見出し、コアエイジが65歳という現代日本の成長と軌を一にした世代……それはある意味でもっとも日本のクルマのあるべき姿を知る世代かもしれない……の好みに合う仕立てに精を出している。

その執念の表れが、Aピラーの100㎜後退とカウルトップセンターのポジション不動を両立させたウィンドシールドだ。旭硝子の手になる特殊製法の3次曲面ガラスは、スタイリング、空力、視認性と見切りの確保など多方面にわたってメリットを生んだ。小型車枠に完全に戻ったコンパクトなボディに、安定感のあるプロポーションをもたらし、超オーソドックスだがバランス的に破綻がない。

エンジン横置きFFレイアウトでここまで無理なく3ボックスセダンをまとめ上げた例もそうはない。今回は急遽企画が先送りとなったので集中して調べ上げることはしなかったが、おそらく最先端の空力デザインがあちこちに盛り込まれているに違いない。僕はたまたまこのクルマのコアエイジに近く、それなりに年季を重ねていることもあって、醸し出されるテイストにいちいち頷くことができる。

たしかに最新のVWは凄い。しかし僕が免許を取る4年前の1966年に登場し、ゴルフ以上に世界のクルマ作りに影響を与え続けてきたカローラの最新作は、ゴルフとは異なるベクトルで鋭く現代日本のモータリゼーションに問うている。

僕も長くカローラをきちんと語れずに来たが、KE10の心意気を思い起こさせるE16♯は何か迸(ほとばし)るものを感じる。まあ、ここから先の話の中身は一号先送りになった衝撃の企画に譲るとする。年末のdriver誌をお楽しみに!!

カローラはやっぱり凄いかもしれない。今日あらためてそのことに思い至ったわけであります。

タイトル画像は、上の話とは無関係。今日ラティオの試乗会が行われた日産横浜本社の玄関先にある充電器で給電中のマツダ・デミオEV。twitterには『電友?』と書き込みました。いつも近くあるマツダ横浜研究所からここまで給電にやって来るのだとか。

このオールニッポンな感覚、なんかいいですね。


Posted at 2012/10/25 00:17:10 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2012年10月21日 イイね!

盛況でした

盛況でしたふれあい試乗会2日目は、日曜日ということもあって朝から出足は快調。昨日は担当する緑組でAJAJメンバーは僕一人、サポートスタッフが3人いたのできりきり舞いは免れたけれど忙しかった。今日は、シンスケ(斉藤慎輔)、ツツミ(津々見友彦)さんが加わったのでやや楽……でもなくて、遊んでいる暇はなかった。



緑組の担当車両は、BMW.M3、MINI.John.CooperWorks.Convertible、AlfaRomeo Jiulietta Quadrifoglio Verde/Conpetizione、SUBARU BRZ、LEGACY、TOYOTA AURIS、の7台。ちょっと地味めなラインアップに思えるが、2シーターはひとつもなく、大体が3~4名同乗が可能な実用性の高い品揃え。

M3は、3人の同乗者が快適に、絶叫系の走りを満喫できる隠れエース的存在。MINIは多くの同乗者がほのぼの系のイメージでやって来て、予想外の弾丸ぶりに満足して帰られた。アルファではインドから来た4人組(女一人)もビックリ。2台のアルファは、かなりセールスプロモーションに貢献できたのでは?

事実、小さな子連れの4人家族の多くが我がグループのアルファなどに流れてきた。家族全員が同乗できる選択肢がなくて……本当はもっとパワフルで普段乗ることの叶わないクルマが良かったけれど……ちょっぴり残念がるお父さんに「いやいやここを選んで後悔させてお帰しするわけには参りません」ドライビングのリスクを最小限にとどめ、タイヤの消耗にも頭を巡らせて頑張りました。

こう見えて、子供のあしらいは、まあ得意なほう。二人育て上げた経験はその辺の口先だけのピーターパンには真似のできないコミュニケーション能力として身についている。本当にね、もう赤ん坊に近い幼児が嬉々としてクルマに乗り込み、チャイルドシートに縛られながらも「速く走って!!」とせがむ。

この辺は男も女もなく、年齢にも関係なく、一様に絶叫マシン系のカタルシスを期待している。老若男女を問わず、グループでやって来た(3人連れが多かった)中高生もその気で乗り込んできて、数十秒のドライビングの後には目を輝かせて「面白かった!」

初めて経験する年配やファミリー層も、『クルマってこんな走りができるんだ……』未知の世界を垣間見て認識を新たにしたようだった。Seeing is believing.試乗車を提供して頂いた各メーカー/インポーターの皆さん、多少タイヤを傷めましたが、来場者の満足とのバランスを考えると圧倒的に収支はプラス。スペースも問題もありますが、より積極的な参加を試みたほうが得だと思います。

クルマの魅力に触れる機会に恵まれれば、多少なりとも事態は好転する。クルマを単に利便性や社会性だけで"評価"するのではなく、いろいろ問題は多いけど楽しい面白い嬉しい道具であることの共有からやり直す。クルマはそういう段階に来ているように思う。ふれあい試乗会は、そのことを改めて実感させた。

大丈夫、まだ間に合う。クルマを食い物にするんじゃなくて、クルマが生きる道とクルマで生きる道を必死になって考えながら、世のため人のため。多少は役に立ったかも。こういう場があれば、人はクルマに寄ってくる。人々がクルマから離れたのではなくて、クルマが人々から離れた結果? 良いクルマではなくて、心動かされるクルマ。俺はね、心底クルマが好きじゃない日本人って本当は少ないと思うんですよ。

こういう世界もあるよ、非日常で、退屈を忘れる瞬間だよ。何よりも、しがらみに囚われていない無垢な子供たちのストレートな反応、動物的な本能に近い部分でコミットするあたりにクルマの本質がありそうだ。同乗走行にやって来た人々の表情、反応、感想にたくさんのエネルギーをもらえたような気がした。
Posted at 2012/10/23 16:15:55 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記
2012年10月20日 イイね!

ふれあい試乗会

ふれあい試乗会お台場で行われているMSJ(モータースポーツジャパン2012)に参加しています。会場の北奥(フジテレビ側)のスペースがその現場。『ふれあい試乗会』というほのぼの系のタイトルですが、まあそうかもしれません。試乗コースは500mあるかないか。バビューンと出て、20秒もしない内にはい終了です。

短い時間でなるべく楽しんでもらおうと思うのですが、リスクは負えません。トラブルは御法度。事故は即イベント中止を意味し、2度と開催ができなくなる。タイヤの消耗も、メーカーから借用している広報車を坊主タイヤで返却するわけにも参りません。でも、多少はね! 明日も9時30分からぐるぐる回ってます。

今日の担当車両はBMW・M3、MINI ジョン・クーパーワークス コンバーチブル、アルファロメオ・ジュリエッタコンペティツォーネ/クワドリフォリオ・ヴェルデ…これだけで手一杯。国産車は1、2回乗っただけでした。明日の持ち場も同じかな?来場できる方へ。僕の受け持ちはグリーンのグループです。それでは、明日!!
Posted at 2012/10/21 00:16:54 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2012年10月18日 イイね!

魚に学ぶ

魚に学ぶ先月のCAN-GATEWAY ECUに続き、今月もトヨタ86ネタでFSW(富士スピードウェイ)。取材のオファーは、driver誌からの86連載絡みで、インタビューと試乗の2本柱。今回の86インタビューは86の…というよりこれからのトヨタのダイナミックパフォーマンスの核心技術となる空力技術のパイオニアが相手。

その前に今回のFSWグランプリコースでの試乗メニューのひとつエアロスタビライジングフィンという小さいけれど滅法効果のある空力パーツの装着/非装着の比較試乗を行った。媒体枠と個人枠を駆使して2度のトライとなったが、率直にいって1回目は要領を得ず。率直にそのことをエンジニアに伝えてヒントを得る。

2度目で違いを把握することはできたが、それがどのようなメカニズムで生れるのか分からないので、表現できるかどうかという難問が存在することに気がついた。これまでなんとなく理解していた空力とはまったく異なる、そもそも空力でハンドリングバランスの基礎を得てしまう、バネ/ダンパーやタイヤを含むシャシーのセットアップよりもまず空力というところに時代は進みつつあるという。

インタビューで聞く新たな視点、空力を単純なダウンフォースとかゼロリフトとかドラッグなどといった括りではなく、ラテラルあるいはヴァーチカルのボルテックス(渦流)を活用し積極的にパワーを生み出す方向に進化している。その雛型は大海を130㎞/hで飛ぶように泳ぐ魚の研究に端を発するという。

現在分かっている地球最速の魚は何だと思いますか? カジキマグロなんですと。そうあの細く鋭い角の様な鼻先…実は上顎で吻(ふん)と言うらしい…のマーリンなどと呼ばれるマカジキ、クロカジキなどの6つに類別される。このカジキがなぜ水中を自らの筋肉だけで高速移動できる?

まだ完全には解明されていないというが、あの体型と背や尾のフィンが単に水を掻いて推進力を得ているのではなく、渦を発生させてそれを推進力に変換するメカニズムを備えている。生体模倣技術(バイオミメティクス)はまだ端緒についたばかりのようだが、吹いている風を味方にするだけでなく、空気を積極的に利用する世界がすぐそこまで来ているらしい。

86の凄さというか面白さは、単なるFRスポーツという古典的な枠組みを超え、あらゆるところにこれからのクルマ作りの起点となる技術要素が散りばめられている。いっぽうで、アップルのi-Phoneに学ぶ、クルマそのものの面白さをベースにi-Tunesやappなどの周辺環境を整え、21世紀型のモビリティを模索する。

driverの連載がどのようなまとまりになるか、自らの表現力が問われるが目から鱗の『今クルマはこうなっている』は、エアロスタビライジングフィンの試乗インプレとともに読み物として面白いのではないかと人ごとの様に期待している。

こういう独創の技術を持ち寄ってチームニッポンで、ガチンコの勝負を迫りつつある外国のライバルと対峙する。旧通産省の護送船団方式に護られここまで生き延びられたメーカーも、あの頃の夢をもう一度と考えているのだとしたらそれはない。

乗るか反るかはここ2、3年の勝負。メディアの体たらくも含めて皆が正気に戻ってマンパワー勝負を勝ち抜く。それをやらないと、自動車産業も家電メーカーが直面した苦境に陥ることは避けられない。いや、今日はとても刺激的な取材のひとときだった。
Posted at 2012/10/19 01:20:38 | コメント(10) | トラックバック(0) | 日記
スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

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「未来のために現在(いま)を生きている、のだ!! http://cvw.jp/b/286692/38730842/
何シテル?   10/21 16:15
運転免許取得は1970年4月。レースデビューは1975年10月富士スピードウェイ。ジャーナリスト(フリーライター)専業は1978年9月から。クルマ歴は45年目、...
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