昨年末からだらだらと更新を続けてきたこの回顧録も、これで最後・・・の筈。
遅筆な小説家の気分が少しは分かったような気もしないではない、今日この頃であります。
(ちうかこれを読んでる人は、殆どいないから大丈夫か?)
10月末ともなると、フィニッシュ近くの時間帯でも夕暮れっぽい感じになってきます。当然、空気も少しずつ寒くなってくるわけですが、これまでの疲労とこれから始まるセレモニアルフィニッシュの興奮とで、あまり寒さを感じなかったのです。
やがて、3日間を完走した選手たちが、一台また一台とフィニッシュゲートを潜り抜け、我々スペクテイターの前を通過していくと、ポディウムに向けていやがおうにも盛り上がってくるのです。
今回はあまりいい所を見せられなかったSWRTですが、それでもスーパーラリーで復活後に、いくつかのSSで一番時計をたたき出し、その底力を魅せてくれたペター・ソルベルグ。
スバルはいかにチームの体制を立て直すかという重い命題を背負った’07シーズンでしたが、’08では復活を期待してます。
LEG2の陸別で鬼気迫るペターの走りを見て鳥肌が立ったのは紛れもない事実。
本当に復活を期待しています。
一年落ちのシトロエン・クサラを駆り、荒れたラリーの中を生き残り、見事に6位入賞と健闘したOMVクロノスのマンフレット・ストール。
’08シーズンはWRCへの参戦事自体がどうなるか危ういところですが、是非ともまたその走りを日本で見せて欲しいところです。
https://cdn.snsimg.carview.co.jp/carlife/images/UserCarPhoto/728158/p4.jpg
今回の荒れに荒れたラリーを制し、見事にポディウムの頂点に立ったのは、自身3勝目の、そしてラリージャパン参戦4年目にして初制覇となった、フォードのミッコ・ヒルボネン。
さまざまなチームを渡り歩き、やっとつかんだフォードでのレギュラーシート。そして、マーカス引退後はフォードのエースドライバーの重責を担うミッコの今後に期待大なのです。
おめでとう、ミッコ!!
ミッコのフィニッシュ後に表彰式が執り行われ、3位のヘニング・”兄ング”・ソルベルグ、2位のダニエル・ソルド共々トロフィーの授与やシャンパンファイトが行われました。当然、周りのスペクテイターも大盛り上がりです。
表彰式は終わっても、セレモニアルフィニッシュはまだまだ続きます。
今回、ある意味でもっとも健闘したといえるのは、この人、田口勝彦選手でしょう。ワークスやPWRC勢が次々とつぶれていく中で、昨年まで続いたリタイヤの鬱憤を晴らすかのごとく非常に素晴らしい走りを見せ、気づいたらGr.Nトップにして総合8位入賞です。
おめでとうございます、田口選手。
我らが北村隊長も、無事に完走です。なお、Gr.Nのスバルユーザーで一番手だったそうで、「久世隆一郎メモリアル・アワード」を受賞したとのこと。
’08シーズンも「北の横向き隊」として応援していきます。
完走といえば、こちらの”フォード”も3日間を無事に走りきりました。
女性ラリードライバーとして知名度の高い、大井こずゑ選手&遠山裕美子選手組です。映画のPRも兼ねてのフォード・フェイスタでの参戦でしたが、無事に完走できて何よりです。
最後の選手がフィニッシュを迎える頃には既に日も暮れ、かなり肌寒くなっていました。最後に会場内をぶらぶらと歩き回っていると、既に撤収準備が完了したチームがほとんどで、やっと終わったなぁ思うと同時に少しだけ寂しくなってしまいました。
写真は。パルクフェルメに入っている競技車両です。
競技期間中は我々は近寄ることすら出来ない場所ですが、競技終了後はフェンス一枚隔てたところまでよることが出来ます。
やや暫く会場を放浪した私は、友人と一緒に会場を後にし、一路帯広市内へ。ラリー仲間と軽めの夕食会です。
この時点で、私はかなり口数が少なくなっていました。そう、ラリー期間中の睡眠不足がラリーの終わりとともに一気に襲ってきたのです。食事会に同席した方から、眠気覚ましのフ○スクの強力版を頂きましたが、それでも帰宅の為に運転している最中に強烈な睡魔に何度も襲われ、自宅に帰りついたのは翌日の午前3時過ぎだったと記憶してます。
長期に渡って書き連ねた回顧録もこれで如何にか終わらせられますが、ラリー観戦は疲れるけど本当に楽しいものです。
また、ラリーを通じて多くの人たちと知り合えたのも、人生の大きな糧となるのかなと思っております。
では、またいずれかの競技会場でお会いしましょう。
集合場所の目印はオイラになるのかなぁ・・・。
(マーカス先生と同じくらいの身長ですので)
Posted at 2008/01/24 23:02:24 | |
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