中部の猪のブログ一覧

今年は事故車を見る機会が少なくていいなぁ，ほんの先週まではそう思ってたのに．
そんな平和が破られたのは先週末．
いつも通りDSな道に徘徊に出掛けると，水汲み場の先で佇む白い軽量FR車が．
あーあ．
その帰りにいつも通るOD峠，登り口の路肩になんかいると思ったら軽のワンボックスがローダーに乗っかるところに出くわす．
ここもか．
そのまま気を付けて登って行くと，県境手前で白いワンボックスのフロントが小破．
ここでも！？
気を取り直して，地元の街道．
いつも集まるうちの1台がサイドミラーをやっつける．
1日で4台か．．．

その後，週の中日にも，やはり地元の街道で1台ホイールを粉砕する．

それから1週間，懲りずにDSな道に登る前，炭酸泉に一緒に浸かる塾長に，ヤスくんから入電．
地元の街道に同伴をお願いしたいと．
強権発動で，こちらに呼び出し．
　塾長：「看護師ヤス！　炭酸泉に入ると体からすげぇ泡がでるんだけど，ビールの飲み過ぎで俺の体はどうかなってしまったのか！？」
　ヤス：「いつも言われてるからそのままお返ししますけど，細かいこと気にし過ぎ．毛穴が多いだけです」
すげぇ，専門分野では立場が逆転するんだ．
前回のTC3で，病気が再発してしまい禁断症状に苦しむ黒スカくんからも，どこですかメール．
こちらもいつもの場所に呼び出し．
麓のコンビニで獲物を待ちながら談笑すること1時間．
いい加減痺れを切らす頃，元気の良さそうなグループが通過して行く．
よし，あれだ！
最初のトンネル手前で追いつき，ペースを窺うとヤスくんに丁度合いそうな感じ．
この先はセンターのないタイトな区間，楽しめるんじゃないかな．
追いついてきたスイスポに道を譲ると，助手席の塾長が楽しそうに手を振っていった．
よし，では俺も追跡しますか．
クネクネ～っと5つほど抜けた先，カーブミラーに対向のライトが．
でもよく見ると動いてない？
ペースを落として進むと，前と横が潰れたセダンが真横を向いて通せんぼ．
手前にはフロント小破の，これまたセダンが．
あちゃ～
向こうもグループ，こちらもグループで取り敢えず人手は困らない．
怪我はないかと声をかけると，助手席の彼女が体調悪そう．
息苦しく胸が痛いとか．
ここで看護師魂に火がついたヤスくん出動！
　「肺に穴が開いて出血とかだったらシャレになんねぇっすから」
怖いこと言うなぁ，でも万が一ってこともあるし．
痛む箇所を問診し，血圧を確認（血圧計使わずに見切るってすごい！），痛みの周辺を触診して，救急隊員到着まで脈を見てた．
すげぇな，プロの顔してるよ．
一応大したことはなさそうで，病院まで搬送されると一安心．
処理の方も目処がついたんで，我々も引き上げ．
麓のコンビニで休憩．
病院にいる時は，もっと過酷な状況も経験したけど，道具がきちんと整備されてた．
道具の差はデカイと漏らしてた．
やらなきゃいけないことは分かっているけど，それを行う術がないのが困ったと．
衛生兵は偉大だとしみじみ思ったそうな．

ヤスくんが人の衛生兵なら，塾長は車の衛生兵．
横向いて道を塞ぐ車を，何とか片寄ようと
　「ジャッキ！」
　「そっち上げて！」
　「よし，皆で押すぞ．せーの！！」
流石，踏んでる場数が違うな．

事故なんて起こさない方が良いに決まってる．
でも実際に体感しなければ，対処を学べないのも事実．
困難に直面した際の，それに対応する行動，取らなきゃならない手配．
初めは出来ないことだらけでも，居合わせた誰かが見本を見せてくれた．
だから，今回も助けてあげることが出来た．
やらかしてしまった彼らも，今回のことで落ち込むだけでなく，何かの糧にしてくれれば，次の誰かを助けてあげられるだろう．
これが”おたがいさま”ってやつなんじゃないのかな．

最後に一つ，どうしても聞いておかなきゃならないことが．
　「肋骨の触診の時，触ったのか？」
　「・・・B？」
逮捕～～～！！