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イイね!
2019年12月28日

エアポンプとかフィードバック走行とか

エアポンプとかフィードバック走行とか
今年も良いコト・悪いコト、色々ありました。

良いコトと言えば、何と言ってもマイFD様がやっと本領発揮されたことです。
エンジンブローから2年弱…。かなり長かったですが、その分、喜びが大きくて毎日楽しいです(^-^)


で、悪いコトは、まぁ、骨折ったりガラスで切ったり(労災)、でしょうか(^^;
来年は無病息災で過ごしたいものです。



さて、タイトルについて。

なかなか考えがまとまりませんでしたが、年が変わる前に。。。

※結構長いので、年末暇で仕方がなく、興味と時間のある方だけどうぞ。
※また、あくまでも個人的見解なので、その点はご了承ください。


////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////


この度、エアポンプレス仕様に舵を切った訳ですが、そこに至った理由について。
(Q&Aは自問自答です)


Q1:エアポンプって何のためについてるの?
A1:二次エア制御システムによる排気ガス浄化のためです。
  ※あくまでも整備書ではこれ以外の目的は書かれていません。

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Q2:二次エア制御システムって何?
A2:システム図は下記です(ポート漏らしは途中(何型から?)から廃止されました)。
  エアポンプが吸った空気を排気ポートか(ポート)、触媒か(スプリット)、大気開放か(エアクリーナーへ)、はたまたエアポンプそのものを停止させるか、そんな制御がなされています。
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Q3:へ?イマイチ良く分からない。
A3:では、ひとつづつ。まずは作動領域から。
  回転数とスロットル開度で制御内容が決まっており、水温によって異なります。低温だと良い塩梅に燃えないからでしょうね。
  さすがにほとんどの場合50℃以上なので、以降はそこだけで考えましょう(車メーカーさんはそうは行かないでしょうが…)。

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Q4:回転数とスロットル開度、と言うと、よく見るアレでは?
A4:そうです。コレと同じです。
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Q5:おぉ。やっぱり! んじゃ、これって合体できるの?
A5:多分こうでしょうね。
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Q6:え?フィードバックゾーンって、ポートエアーからは送られていないの?
A7:そっすね~。


Q7:ほんとに?何かの間違いでは?だって排気ポートの掃気効果があるからカーボン溜まり難くなるのでは?
A7:確かにそうかも知れませんが、ソレノイドバルブPACNTでON/OFFが制御されており、エアポンプからの空気はどちらかにしか行かず、フィードバック・ゾーンは、スプリット・エア領域です。

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Q8:ふーん。じゃぁ、なんでポートとかスプリットとか分かれてるの?
A8:あくまでも整備書では、触媒で排気ガスを効率良く浄化するためですね。
  触媒の内部は2段ベット式で、ポートエアからは1&2段目に届きますが、スプリットエアからは2段目にしか届きません。やはり、低回転は良い塩梅に燃えないから、ポートエアに空気を送って、積極的に触媒全体を利用する必要があるのでしょうね。
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Q9:そうですか。。。二次エア制御システムは、まぁ何となく分かりました。では、なんで、フィードバック走行したら圧縮回復が見込まれるの?
A9:ネット情報によると、アペックスシール部に堆積したスラッジ(オイルカス)の燃焼が見込まれるためでしょうね。
  理論空燃比より濃いと、スラッジを燃焼させたくても酸素はガソリンを燃やすのに使われてしまうので、ガソリンを薄くすれば徐々にスラッジも燃えるのでしょうね。
  また、薄いということは、混合気噴射による雰囲気温度低下もされ難くなるので、より燃焼温度が上がり易くなりそうですね(デトネーションに注意!)。
  スラッジが燃えるには酸素と温度が必要ですので、温度が上がるのはうってつけなのかも知れません。ただし、燃焼温度が上がり過ぎると今度は吸熱反応の熱乖離も起きるので、どこか良い塩梅の空燃比がありそうですが、私にはそこまでは分かりません。


Q10:じゃぁ、フィードバック走行しているときの空燃比を測ってみたら?
A10:ディバージョンさんに持ち込んだ際に、EcoCPU-Vのままで初めにA/F計だけ付けて走行確認してもらいました。でもやっぱり、理論空燃比の14.7くらいだったみたいです。あまり薄過ぎるのは危険ですね。


Q11:F-CON VプロってA/F信号を入力すればフィードバック制御もできるみたいなので、もしかして純正ECUと同じことができる!?
A11:そっすね。なので今はVプロ+A/Fノックアンプで、~3000rpmまではフィードバック制御しています。


Q12:あとはエアポンプか。。。エアポンプレス触媒が売ってるからそれで良い?
A12:それは自己責任で。あくまで予想ですが、FD開発当初はここまで性能の良い触媒が無かったから、エアポンプが必要だったのでしょうかね。
  ポートエア領域時における、排気ポートの掃気効果が本当にあるとしても、これまで説明した通り、その作動条件は結構狭いです。でも、私みたいに毎日通勤街乗りをする人なら、あるに越したことはないのかも知れません。
  ですが。街乗りをするときでも、普段からA/Fを眺めてフィードバックゾーンを意識して走行し、たまに本格的に長距離フィードバック走行をする、という運用でも十分行けるのではないでしょうか。また、エアポンプレスによってエンジンルーム内の排熱性は向上しますので、メリットは大きいです。ビッグシングルタービンとも相性良いです。
  さらには、エアポンプレスをやるならセットで燃調チューニングが必要ですので、ポートエア領域となる軽負荷増量や片側燃料カットのゾーンも、自由に燃調をいじれる訳です。ここを実用上問題ないレベルに薄くすれば、そもそもポートエアで掃気しなくてもスラッジが溜まり難い環境が用意できるかも知れません。現に、多くのFDがエアポンプレスでも良い状態を維持できていますね。

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あとは、工夫次第ですね。まだまだ楽しそうです。

あー疲れた。
これ書くのに、かれこれ6時間くらいかかりました(笑)
それでは、良いお年を。



<おまけ1>

条件によっては、もうひとつのソレノイドが作動して、二次エアがリリーフされます。
純正エアクリーナーの場合は、エアクリボックスに繋がった後に消音され、吸気とは別経路で大気開放されています。
エアクリボックスに繋がなければ、俗に言う、エンジンルームから牛が鳴いている様な盛大な音が聞こえます。以前の仕様で繋いでいないときがありましたが、アクセルちょっと踏んで維持していると、2500rpmくらいまで回転数が上がると牛が鳴いていました。多分、軽負荷増量ゾーンだったのでしょうね。
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後にA/F計が付いてから分かる様になりましたが、意外とフィードバックゾーンに入れるには、アクセル踏み込まないといけません。
その加減は結構微妙ですよね。。。なのでA/F計おススメです(笑)



<おまけ2>

昔のFDのACVにはポート漏らしが付いていました。このお漏らし用ソレノイドが作動すれば、スプリット領域であってもポートにお漏らしされます。
昔の方がポートチェックバルブ(レモンバルブ)が詰まったり、圧縮が下がったりがおこり難かったらしいですが、どうもこの影響があるとかないとか。。。
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昔のタイプは廃番なので、昨年買った私のACVには、もちろん付いていませんでした。
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※追記
4型からポート漏らしバルブではなく、小さい穴があいて常時少量お漏らしになったみたいです(キンタロさんご指摘ありがとうございます)。
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私のは、使用距離数も少ないですし、カーボン堆積は皆無で綺麗に向こう側が見えています。
ここから常時お漏らししておくことで、排気ガスの熱にさらされているレモンバルブの焼損を防ぐ効果があるのでしょうかね。
多分、排気ポートまで到達させるには、この径だと圧や量が不足する様な気もしています。横のバルブ径と比べると一目瞭然ですし。。。

ブログ一覧 | エアポンプ | クルマ
Posted at 2019/12/29 00:24:22

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この記事へのコメント

2019年12月29日 2:32
こんばんは!

僕が広島で習って来た物では、それでは図が足りないのです。
フィードバックゾーンで(つまりスプリットエア領域の1部)で、ポートエアを漏らしていたんですよ。

ソレノイドは廃止されました。4型からです。
その代わりに常時漏らす穴に気が付きませんか?
コメントへの返答
2019年12月29日 3:00
こんばんは。

なるほど、あの穴は常時ちょろちょろ漏らすものだったんですね。

やはり、漏らしは何かしら意味があるんですね。
と言っても、それは排気ガス浄化に関してなのだとは思うのですが。
2019年12月29日 2:39
書き忘れました。

なので、エアポンプが作動していないと、フィードバック走行は出来ないのです。
コメントへの返答
2019年12月29日 3:06
まだエアポンプが付いていて、常時ちょろちょろ漏れてたときにフィードバックゾーンでは14.7くらいだったのですが、今はエアポンプレスで、フィードバック走行のときに同じく14.7くらいに設定しています。

だとすると、ちょろちょろが無いのに同じ14.7と言うことは、今の方が薄くなっているってことですかね。

ちょろちょろがいったいどれくらいA/Fに影響するか、気になりますね。。。
2019年12月29日 9:12
おはようございます!

はい。 ポート漏らしは排気ポートの掃気用ですね。
燃焼安定性の為に行っています。

RE-TECS は勉強すると奥が深いですよ。
コメントへの返答
2019年12月29日 9:18
おはようございます。

コメント気付かず追記修正アップしてしまったのですが、この常時ポート漏らし穴、かなり小さいので、圧と量が不足して排気ポートからの排気ガスに負けるのでは、、、という気がするのですが。

なので、常に排気ガスにさらされて大変なレモンバルブの焼損を防ぐためにACV側から冷たいフレッシュエアーを吹き付けている、くらいの効果なのかな?と思ったのですが。
2020年2月2日 16:24
エアポンプが動いてな…www

一番初歩的な事ですが、A/Fをどこで測定しているかによりますよw
値も重要ですが、どこで測定してるかを考えれば、御自身の車の14.7が何を意味するのかも分かると思います。

機械は嘘つきませんw
頑固ではありますが、しかし素直でもあります。

ということは、無いから出来ないのではなく、きちんと見せてないからですね。

ECUにしても、エアポンプがあるかどうかなんて知ったこっちゃないんです。
人じゃありませんし…、見てもいないですし。

必要なのは、正しい情報ですね。
それと、その情報をきちんと意図通りに受けて実行させることです。
コメントへの返答
2020年2月2日 17:12
こんにちは。

Q&A10のくだりのところでしょうか?

ここは、聞いた当初の私はシステムを十分理解できていなかったので、結果を聞いて変だと感じた所でした。

A/Fはフロントパイプに追加しましたので、ポートエアー導入の後、スプリットエアー導入の前、の値です。

で、フィードバック走行してただいたら、A/F≒14.7でした(5速の2500rpm付近と聞いています)。

となると、エアポンプが止まっているか、動いているけどエアリリーフされているか、スプリットエアーに入っているか、そもそもA/Fを14.7ではない値に近づけようとしているか、になるのかなぁと。

で、まずエアポンプはその走行条件であれば正常稼働することを念入りに確認していました。

次に、エアリリーフ領域ではないことは音で判断できていました(そのときの仕様は大気開放でしたのでリリーフされていれば牛の鳴き声が聞こえていましたので)。

また、純正とか浄化とかを謳っているECUなので、フィードバックで近づける値をわざわざ14.7以外にしていることも考えにくいのかな?と。

なので、やはりフィードバックゾーンでは二次エアーはスプリットに送られていて、純正のA/F計と同じフロントパイプ部分で測定した値は、二次エアーを含んでおらず、それが14.7だった、と言うことなんだと思っています。


となると、例のブログが謳っている排気ポートの掃気効果は、そもそもポートエアーに送られていることが前提の話なので、それは少なくともフィードバックゾーンのときの話ではない、との言うことが書きたかったことのひとつでした。
2020年2月2日 19:06
将臣さんの事ではなく、わざと濁したつもりでしたが(^^;
その変は察してくださいw

あくまでも、ECUはフロントパイプからのリッチ・リーンの繰り返しを拾い、領域に入っていれば、それをもとに動作します。
ポートエア(漏らしも)があっても無くてもです。

ということは…。
「ポンプがないからフィードバック走行できない」は正解ではありません。

おっしゃる通り、漏らしがツーツーでも圧力の差でチェックバルブが開かなければエアは入りませんし、もともとは低回転増量ゾーンのみの動作です。
(ポンプレスでACV外した時に蓋されてないのは論外ですがw)

ポートの掃気…。
掃気(してないけど)というか二次エア供給による排気口直後の再燃焼でしょうね。(昔のエキマニ内で燃やしているのと一緒です。)
フィードバック領域で燃料管理されていれば、あまり必要のないものです。

古い車及びポンプレス等に問題がある場合があるのは、フィードバックで掃気していないのではなく、ポートエアが必要な特に送られていない(ポンプレスなら燃料が合っていない)と思います。
切り替えバルブが壊れても、スプリット側は流れているので。

もちろん、何かを変えればそれに合わせてセッティングも変わるので、ポンプが無くても良い状況を作り出せばよい話です。

純正パッケージでは、燃費・排ガス・パワー・耐久性をバランスに掛けた時に成り立ったものであって、それは純正での話です。
同じく、ポンプレスの際にそれがバランスできれば純正パッケージでの話とは異なり、比較はできなくなります。
コメントへの返答
2020年2月2日 19:28
すいません、完全に空気&文脈が読めていなかったですね…(^^;

分からないなりに整備書を読み込んだところ、やっとこさ二次エア周辺の制御が分かった気がしたので、嬉しくなって書き留めてみた次第でした(笑)

フィードバック走行をとりあえずすれば良いのは間違いで、そんな魔法のようなことはないんだと。。。

詳しいコメントいただいて、さらに理解が深まりました。
ありがとうございました!!
2020年5月26日 19:15
こんばんわ。ふと気がつきました。剥き出しエアクリナー装着車で、エアポンプの戻りエアを、 エアクリーナーに、 戻さないで そのまま大気開放 させるのは、どうなんでしょうかね?
純正エアクリボックスは box内で 消音させて 大気開放していますが。。
コメントへの返答
2020年5月29日 19:22
こんばんは。

空気の流れとしては、純正エアクリーナーと同じなので、それでも問題ないと思っています。

ただ、戻りエアですが、意外と音が大きくて、初めて聴いたときはビックリしました。

みなさんの例えの様に、正に、エンジンルームで牛が鳴いているかの如く、です(笑)

それが耐えられずに排気経路にオリフィスを挟むパーツもありますが、それだと排気に負荷がかかり、いずれエアポンプが故障する、とも言われています。

では、サイレンサーを付けたらどうかな?と思い試したことがあるのですが、確かに消音は出来ますが、オリフィスと比べて排気抵抗が減っているのかと言うと、そうでもないかも知れなかったです。

(オリフィス入りホースと、サイレンサー付きホース、どちらも口で空気を吹き出してみましたが、抵抗感が同じくらいでしたので)

と言う訳で、大気開放は消音との戦いで、純正はやはり良くできているな、と感じた次第です。
2020年5月29日 20:56
なるほど。音が気にならなければ、大気開放の方が よさそうに 感じました。
コメントへの返答
2020年5月30日 1:15
恐らく本来は、むき出しエアクリにはエアポンプ戻りエアは繋ぐべきでは無いのだと思います。

戻りエアはエンジン直上のACV付近を巡っているのでそれなりに温まっているでしょうから、吸気温度の観点でもイマイチですし、仮に俗に言うレモンバルブやACVが正しく機能しておらず排気ガスが逆流している様な場合は戻りエアに混じった排気ガスを再び吸気することになりますので。。。

プロフィール

「そう言えば・・・ http://cvw.jp/b/2926641/47029327/
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