雪&雨が止んだので、洗車してきましたぁヽ(´ー`)ノ
水が「冷たい」より「痛い」に近かったので水洗いしか出来ませんでした。・゚・(ノд`)・゚・。
それでもキレイになったので、喜んでるかな♪
今回はイカリング点灯状態です
さて、某G氏から預かった修理依頼品
ドコから手を付けていいのか迷ってしまって・・・
専門業者に出すと非常に高額になるので、オイラが修理する事になりました(
ダイジョウブカ
素人なりに頑張ってみようと思います
いきなり修理は出来ないので、まずは現状把握です。
①修理箇所の特定
②周辺箇所の検査
③クラック深度の測定
④修理箇所の材料見極め
⑤溶接種類の選定
を最初にしなければなりません
いきなり補修溶接なんかしたら、
・穴が開いたり
・修理した箇所に再度クラックが入る
・寸法が狂う
・製品が歪む
なぁ~んて事になっちゃいます
さてさて・・・
①修理箇所の特定
画像1、2の赤丸部分です。
よぉ~く見ると溶接際に影が見えます
②周辺箇所の検査
画像がトビますが6です
一度、補修してあるのですが・・・お世辞にもキレイとは言えません
クラック等はありませんが、後々のためにも直しておきましょう
③クラック深度の測定
これは特殊な薬剤を使用します
浸透検査薬&反応薬です
劇薬扱いなので写真はありません
隙間があれば文字通り浸透していきます。
しばらく放置して、反応薬を吹付けます。
化学反応を起こして隙間に浸透した薬品が光ります
この時点で無害になりますので拭き取ります
*残念な事に画像2が内側まで光ってしまいました。「漏れは無かった」との事でしたが、たまたまだったんでしょう。・゚・(ノд`)・゚・。
④修理箇所の材料見極め
これをしないと、溶接方法が決められません
ステー部分は厚みがあるので問題はないのですが、
メインで修理する配管部分が薄いです
およそ厚み2ミリでしょうか
意外と薄いのにビックリしました
材質はSUS304(ステンレス)でした
ステンレス配管としては標準的です。
⑤溶接種類の選定
今回は厚みがないのと見た目も綺麗なTIG溶接を行います。
ちょっと特殊な溶接になります。
あまり熟練した職人が(高齢のため)居なくなりました。・゚・(ノд`)・゚・。
今日はここまでです(;><)
明日からは溶接の為も下地処理を行います
なんせ終業後にしてるので、そんなに進めませんw
それに根気がいる地道な作業なもんで(*´ω`*)
さて、上記の画像ですが、
ちょっと3,4,5をよく見て下さい
元々の溶接なんですが、各画像ごとに赤丸が二つあると思います。
違いがわかりますでしょうか?
溶接後(ビードと言います)の幅と間隔(波のような模様)に差があると思いませんか?
片側はこんもり山状になって、もう片側はちょっと凹んだようになってます。
これは溶接器具(ハンダゴテのようなもの)を移動させながら作業を行っていくですが、移動速度&溶接器具のアテ具合が不安定な為になってしまう現象です。
一般的に溶接職人はビード不良と呼んでいます。
おそらく規定以上の溶接はしてあるので問題は無いと思いますが、見た目が良くないです。
熱&力がキレイに分散しないので割れやクラックの原因ともなります。
某G氏から預かった時、目を疑いました
いくら規定以上の溶接はしてあるとはいえ、よく商品として出荷してるなとw
同じ鉄類に携わるものとして情けなくなりました。
ただでさえ高額なアフターパーツなんです。
現物を見ずにカタログ等でしか判断出来ないんです。
いくら目につきにくい箇所とはいえ、もうちょっと配慮すべきでは無いでしょうか
当社も某Kバイクメーカーの純正部品を溶接していますが・・・
ウチから、こういう溶接状態が出ようものなら、罰金&賠償、そして取引停止です
当然、溶接のした方は解雇処分です。
こういう対応をされてる会社はウチだけでは無いと思います。
大げさにいえば、命を預ける機械に携わっているのですから、自覚の無い方はいりません。
ちょっとカタい話になりましたが、アフターパーツ(特に溶接部分があるような)を購入された場合は新品or中古に関わらず、ご自分の目でしっかりと確認して下さい。
何かあってからでは遅いのですから。
けっして安い品物でもないですしね
訂正)
一部、材質表記が間違っていましたので訂正しました
Posted at 2008/01/29 22:00:52 | |
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