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2017年10月12日 イイね!

熱処理シリーズその1 "鋼の相"

そんなわけで続きです!
いやぁ好きなこと書くのは楽しいなぁ!(笑)

ところで物質には固体、液体、気体など、同じ物質でも種類の違ういろんな状態がありますが、そういういろんな状態のことを「相(そう)」と言います。
鋼には固体の状態でも数パターンの相があり、それには炭素含有量が大きく影響します。
そして前回の記事で出てきた「0.77%」という数字……。

これがひとつの分かれ目になるのですッ!!














図のように、炭素濃度が0.77%よりも低い場合は、鋼の内部組織は「フェライト」と「パーライト」で構成されます。
ところがちょうど0.77%になると、これが「パーライト」のみに。
そして0.77%を超えると、「パーライト」と「セメンタイト」で構成されるようになります!

もうこれ名前の響きだけで何となくイメージが伝わってきますが(笑)、「セメンタイト」っていうのはめちゃめちゃ硬い金属組織なんです!
硬い!硬い!硬い!
そりゃあもう、ものすごい硬くて…………そして脆い…(笑)
曲げようとしても曲がらない代わりにパッキーン!と割れちゃうって感じ?^^;

それに対して、フェライトっていうのは柔らかい!
めちゃめちゃに柔らかくて肌触りも良くて、それはまるで女の子の肌のような……っ!
ってうそうそ、金属だからそこまで柔らかくないですけど(笑)

パーライトっていうのはその中間で、フェライト組織とセメンタイト組織がめちゃめちゃ薄い板状になって交互に並んだもの。
ちなみに見た目がパールっぽいからパーライトだそうです、思ったより安易なネーミングやな!(笑)







そんなわけで鋼の潜在能力は0.77%を境にして、このような違いがあるってことですね。
ただ、こんなふうにポテンシャルの違いこそあれ、この状態の鋼というのはまだ「ごく普通の金属」です。
鉄の中にちょっと炭素を混ぜてあげただけの、ぜんぜん特別じゃない、そのへんの道端に落ちてる普通の金属です(落ちてるか?笑)

で、ここからがお待ちかね!
鋼を熱することよって金属組織を変性させる「焼入れ」をすると、フェライトやパーライトといった組織が、まったく別の組織に変わっていくんです!
いわば変身です!変身するんです!
例えるなら普通のサイヤ人が超サイヤ人になるようなもんです!(笑)
クリリンのことかー!(笑)

では一体どのようにして超サイヤ人になるのかというと!
それは次回ッ!(笑)

来週のジャンプをお楽しみに!(ジャンプじゃない。笑)
Posted at 2017/10/12 21:55:32 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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福井のロードスター乗りです。 ロードスターは現在休眠中。 タカスサーキットをホームコースとしてサーキットアタックしていました。 GPSロガーの結果を元...
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