少し前の記事ですが、これを。
S660にアーシングして約半年が経過しましたので、自分なりに思ったことを書きます。
この記事、ヤフーにも掲載されてコメントが集まってました。
そのコメントの上位に「古い車に対しては効果がある」というのが見られました。
こういうこと言う人は、実際にアーシングしてません。
アーシングして効果が認められる車なら、劣化してなくても効果が出るからです。
それが書きたいなと思った動機なんですが、時間が経って記事が消えちゃいました。
アーシングとは何かを説明しますと、記事にもある通り電圧の低下を抑えるために電線をバイパスして繋げることです。
これにより、プラグの点火を安定させて爆発力を維持して…というわけです。
電圧の低下が起こるのは、車が古くなってケーブルが劣化することと、エンジンの回転が落ちて発電量が減った場合になります。
ですから、アーシングの基本はバッテリーからエンジン周りにケーブルでバイパスします。
ところが、S660はバッテリーがフロントにあってエンジンが後部にあります。
ぶっちゃけ、作業がめちゃくちゃ面倒です。部品代だけで2万円との見積もりもいただきました。
そこで、第二案として、オルタネーターからエンジンに接続するという方法を選びました。
「これでも効果はある」という情報を車屋さんが同業者から得られたので、お願いしました。
で、結果ですが、体感だけでなく効果は明らかにあります。
ほぼノーマルのS660は、5W-30のオイルだと2000rpm以下になると5速・6速あたりでは車体がガタガタ震えます。
0W-20にすると、それが1800rpmくらいまで下がりますが、同じようにガタガタガタと震えます。
アーシングすると、その震えが消えます。がんばれば1500rpmまで使えます。
ガタガタという震えがもう少し細かい振動になり、低周波の騒音に変化しますが。
そんな変化なので、オートマ(S660はCVT)では何も変わらないと思います。
…で、ですね、なぜそれが市販車に使われないのか?という誰もが持つ疑問の答えですが、それは「意味がない」からです。
これまで効果があると書いてきましたが、より正しく言うと「変化がある」が合ってると思います。
確実に低回転で変わりましたが、そんな低回転域を好き好んで使うユーザーは稀でしょう。
さらに、低回転が使えることのメリットはありません。燃費に変化は出てません。
おそらくですが、点火回数が減ったところでガソリンの噴出量が増えてしまえば加速にかかる時間が伸びる分、トータルの燃料消費は変わらないのでしょう。
MTでシフトチェンジする回数が減るくらいのメリットしかありません。
目に見える形の変化をアピールできないから、メーカーが採用しないんでしょう。
あと、上にも書きましたが体で感じる振動が騒音に変わりますので、ただでさえうるさいS660が非常にうるさい車になってしまってます。
まとめとして例えると、弁当のご飯にフリカケがあるかないかくらいの違いです。
からあげ弁当の肉の大きさや味が変わるなら人に勧めますけど、「隣の弁当屋は、ご飯にフリカケがあるから」って勧める人も少ないでしょう。
ただ、その店のフリカケが美味しいと知ってる人には、それなりの価値はあると思います。
比較的安くできる(自分は工賃と材料込で2万くらい)し、簡単に元に戻せるので手頃なチューニングではあります。
ただし、ハイブリッドには意味がないですし危険です。
おそらくアイドリングストップも同じリスクがあると思いますので、従来のエンジンだけの車の方のみオススメします。
ちゃんと抵抗の低いケーブルを使ってくださいね。
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Posted at
2019/11/13 03:04:23