まーねこです。
TOP画像はリーザスパイダー2号機(MT)のブレーキまわり。
まーねこ号は、見た目ノーマルなのですが、中身はもっとノーマルでして(笑)、吸排気、エアクリすら変えていないというノーマルっぷり。
ですが、ブレーキだけはアップデートを行っていまして、L602Sムーヴのローター&キャリパーを移植してローターの1インチアップ化をしてあり、あわせてブレーキパッドもプロジェクトμのものを使用しています。
マスターがそのままなので初期タッチはあまり変わりませんが、踏み込んだときの効きの良さと、ロック寸前のコントロールがとてもしやすくなって、費用対効果では抜群のアップデートです。
使ったパーツも、ヤフオクで落札した中古のダイハツ純正部品と、箱汚れ新品デッドストックだったパッドで、合計1万円もかかってないし(爆)
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まず結論から言ってしまいますが、ブレーキフルードは、どんなに走っていなくても、最低限2年に1回、車検毎の交換が必要です。
また、距離を走るクルマや、湿気の多い未舗装駐車場に停めているクルマなどは、もっと短いサイクルでの交換が必要ですし、サーキットを走ったり競技に使ったり、ということであれば、それこそサーキット走行の前後で交換するくらいの頻度になるでしょう。
(高い熱が加わる様なイベントがあった時点で交換します)
いわゆる格安車検などでは、ブレーキフルードの量のみをチェックし、交換を行わず車検を通してしまうところもあります。それはそれで構いませんが、そうであるなら、ブレーキフルードの定期的な交換は、自分で担保しなくてはなりません。
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ブレーキフルードの交換がなぜ必要かというと、大きな理由は2つあります。
【①ブレーキフルードは吸湿性があり、吸湿することで沸点が下がり性能が低下するから】
ブレーキフルードにはDOT3からDOT5(5.1)という規格がありますが、これは何を表しているかというと、3⇒5で沸点が高くなります。また、それぞれに粘度が異なります。
沸点が下がると気泡ができやすくなり、低い温度でフェード現象が起こりやすくなります。
(ここの部分の説明はみなさんご存じでしょうから割愛しますね)
たとえばDOT4であれば、
・ドライ沸点(水が混ざってない新品状態での沸点)が230℃以上
・ウェット沸点(水が3.7%混ざった時の沸点)が155℃以上
と、規格で決められています。
自動車整備業界としては、おおむね3%程度の吸湿率で交換と言われておりまして、走行距離や保管状況にもよりますが、シビアな条件でだいたい12か月に1回くらいの交換となります。
【②吸湿するとブレーキシステム内にサビを誘発する原因となるため】
ブレーキシステム内にサビが発生すると、たとえばブレーキキャリパーピストンの動きが渋くなって、ローターにパッドが均一に当たらなくなることがあります。
特に、多ポッドのブレーキシステムならなおさらです。
また、サビはキャリパーだけでなく、前後のブレーキの効き具合を調節するPバルブにも影響をおよぼして、最悪リアのブレーキが効かなくなるなんてこともあるようです。
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ブレーキフルードはメーカー指定という原則を確認したうえで、ABSユニットなどに影響がなければDOT5.1を使うのが良いと私は思います。
えー、うちのはファミリーカーだしスポーツ走行なんてしないよ?とお思いになる方もいるかもしれませんが、ブレーキフルードに関しては「大は小を兼ねる」なので、もともとDOT3指定(1年毎の交換が必要)のクルマで、交換サイクルが長くなってしまったときの保険として5.1を使うのは良いことだと思います。
それに、意外なほどDOT3とDOT5.1で値段も変わりませんし・・。
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ですので、走行距離や保管条件にもよるので一概に基準は設けられませんが、
①ブレーキフルードは1年毎、どんなに乗らないクルマでも最大で2年毎に交換する
②使うブレーキフルードはDOT5.1がオススメ
③4~6年に1回は、ピストンシール、ダストブーツ、ドラムブレーキのシリンダーカップなど、ゴム部品を交換する。
④ブレーキホースは傷み具合を常にチェック、表面に亀裂が入っているようなら、漏れてなくても即交換!
⑤10年または10万キロに到達したら、マスターシリンダーのOHをする。
というようなメンテナンスが必要とまーねこは考えています。
メンテナンスを怠ると・・・・
これ、おそらく街乗りでは問題ないレベルで効いているとは思いますが、6割くらいしか当たってません。
とてもじゃないけど、サーキットでフルスペックは発揮できませんね。
ブレンボも、Rのマークも、泣いてます。
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ディスクブレーキというのは、クルマのメカニズムのなかでも構造が簡単な部類で、DIYが可能な箇所ですし、国産車であればOHキットも安価です。
キャリパーのOHに必要な部品は「OHキット」としてミヤコ工業や制研などのメーカーから安価に売られています。キャリパーのポッド数にもよりますが、1ポッドの1台分で3000円~くらいですね。
なお、ミヤコも制研も、Dラーの修理でも使う補修用部品メーカーなので安心です。
そう、キャリパーやドラムのシリンダーをOHするとき、一緒に替えて欲しいのがコレ。
ブリーザープラグとブリーザープラグキャップ。
意外に知られていませんが、ブリーザープラグは消耗品です。いずれも数百円の部品なのでケチらないでほしいです。
あと、私も最近知ったのですが、
リザーバータンクって、再利用不可部品なんですよね。(ダイハツの場合)
なので、マスターシリンダーのOHをするときには、バルブASSY(ほぼ中身全て)とタンクとフタを新品にしないといけないのです。
つまりOHで再利用する部品はマスターシリンダーのボディくらいで、それだったら制研から出ている、リビルドのマスターシリンダーASSYと交換でもいいかなぁ、と思う今日この頃(笑)。
・・・・・。
エンジンオイルは何を使う?3000km毎で交換する?みたいなハナシは良く聞くのに、ブレーキフルードのハナシがあまり聞かれないので、ちょっと書いてみました。
アナタのクルマのブレーキも、泣いているかもしれません。
きーきーきー・・・・・違うか(笑)
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まーねこ日記 | 日記
Posted at
2017/01/20 03:58:49