New 5シリーズ

　もはや、BMWのエクステリアデザインは進化の究極にたどり着いてしまっているのかもしれない。キドニーグリルに鷹の目のようなヘッドランプ、直線的なサーフラインにそして、L型のテールランプ。フルモデルチェンジとなった5シリーズも、7シリーズと並べられれば違いを見分ける事も難しいほどではあるのだが、中身の方は着実に、進化を果たしているようで。

　クルマ好きを標榜していて、色々なクルマを見て触ってしていながら区別もつかないんじゃ、どういう体たらくだよ、とも突っ込まれそうだが、こと最近のドイツ御三家は、ファミリーフェイスで見分けがつきにくい。ついに5シリーズも、ミニ7シリーズともいえる程のレベルになっていて、まあそれはある意味で質感の底上げが図られたと言ってもいいとは思うのだが。

　先んじて出ていた7シリーズと異なるのは、ボディにカーボンセルが用いられていないという事。コストというより、生産能力の問題にも取れる。少なくとも、ガワ、エンジンといったところに目新しいアイテムがあるわけでは無し、では一体どこが一番変わったかというと…

　インテリアと、そしてモバイル端末とのコネクション。ここ最近、自動運転技術も含めてエレクトロニクスとの融合真価が著しい。勿論、この5シリーズもライバルのEクラスに負けず劣らずの自動運転技術が用いられているが、サブ端末とのコネクションや、またヘッドアップディスプレイの項目アップなど、ソフト面の進化が著しくなっている。
　自動車もそろそろ、ハードよりもソフトの進化が著しい時代が到来するか…？