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イイね!
2019年07月14日

最近の大手企業の経営者の頭がおかしい。

最近の大手企業の経営者の頭がおかしい。 ちょっと最近の動きで気になるのがトヨタの労使交渉で会社側が「生きるか死ぬかの話をしているのに、モチベーションとかいうのは…」といった趣旨の話をしたことを持ち上げる記事が結構出ていることだ。
結局、危機感という名目で社員のボーナスまで削られる羽目になっていて意味がよくわからない。

確かにEVやら自動運転やらに世論が流されており、業界の変革の時期ではあるのだけれど、上記の発言は、経営側が時代の流れを読み切れなかったツケを従業員に押しつけているという構図であり、無意識/意識的にかかわらず、経営者がやってはいけない行動だとおもう。(そもそも「今年度の成果」に対する評価が「来年度の報酬」だし将来的な外乱の影響は関係ない気も。)

生産性の向上を大目標に挙げるならば、仕事のやり方、考え方を変えていかなければならないのは確かにそうだ。
だが、それを実行するのは社員であり、労使交渉の場で危機感がたりない!と言われても、生産性を向上させる抜本的改革方針を「明確に」マネージメントが示さなければ、社員のやる気を失わせるだけだと思う。

しかしその不満はあまり表面に出てこない。
ライターの先生方は、経営側の都合で記事は書いてくれるが、イイクルマを我々消費者が得られるために必要な事、日本の車社会が継続していくのに必要な観点は書いてくれない。
なぜなら彼らは車が好きでなく、どのような車がもとめられ、それをどうしたら作れるのか?、技術的な課題、社会的な課題等を総合して見ていないからだ。
(EVの船に乗れ、電動化しないとならない、電動化が技術の進化形だ、みたいな論調ばかりなことを見れば明らかであるが、基本的には雰囲気に流されているだけ。)

章男社長になってからトヨタはイイクルマつくりとか、ワオなクルマ作りとか色々やっているのはいいと思うのだけれど、キンキラキンのクラウンを造ったら新しいユーザーがついてくるなんてことは絶対にないし、イイクルマをつくるといいつつLSをスポーティーにすればいいわけでもない…という事を分かっていないのと同じで、声をでかくして、危機感がー!といわれても従業員はついてこない。トヨタ社員は優秀だからそれでもある程度成果は出るのだろうけれどある程度どまりだろう。

なぜか?それは、トヨタはモビリティカンパニーになる=CASEに対応して移動体を提供することを命題とする、といっておきながら、一方でイイクルマを作るといって、社長がテストドライバーをして遊んでいて、危機感が足りない!と言われても、何がメッセージなのかさっぱりわからない。
すなわち、外からみても何をコアとして商品を作っていき、何を価値をするのかさっぱりわからないから。何をどれくらい「ヤバイ」と思っているのか、その「ヤバさ」をどう解決していくのか?が全く分からないからだ。

兎に角CASEに対応すればいい?それは違うでしょ。
何を哲学として、それを元に新たな市場に対応するか?を考なければ、価格競合型の白物家電をつくっているだけになってしまう。
イイクルマをベースにCASEに対応する?では、イイクルマとはどう定義するのか?社長がスポーツカーが好きだからなんでもかんでもスポーツにしたり、なんでもかんでも若返りと称してわけのわからない形のクルマを出すことがいい車つくりなのか?名車でありクルマ作りをいい意味でも悪い意味でも変えたセルシオを否定するのか?

ボクには何がしたいのかさっぱりわからない。
そしてそんな状態の時に「危機感がー」とか言われても「てめぇは遊んでるくせになんでこっちにばっかり負担を強いるのか?」と社員が腹が立っても全く不思議ではないと思う。

経営陣がするべきことは社員のケツを叩くことではなく、現状を分析し、なぜ対応が遅れているかを説明し、それを打破する案と、将来の夢を本音で語る事だと思う。
何を我々は目指しているのか?をクリアに示し、そのうえで、俺も身切るからお前らも夢を達成するために一緒に頑張ってくれないか?とメッセージを投げかけるくらいの度量が無ければ、危機感ややる気は共有されない。(また問題として、”頑張った人が評価できる仕組みが云々”という話も合ったけれどどういうことなのだろう…社内の派閥争いやコンペなどやってる暇はないわけで、がんばるの意味が成果主義であるならば危機感の方向性がまちがってんじゃねぇの?とも思うが…まあトヨタだし大丈夫だよね…?)

以前に比べて大分クルマつくりが「マシ」になってきたことは認める。でも、それだけじゃ、消費者が「イイクルマ」をトヨタから手に入れることはできない。
なぜならお客様の声(笑)第一主義だったり社長の声第一主義だったりでメッセージがぶれまくりの80点主義のクルマは組織の安穏を維持するためには正しくはあるが、そういった商品を手に入れたとしても心が動くような付加価値は感じ取れないからだ。
であるからして、いくらディラーの対応が良かろうが、品質が良かろうが、魅力品質/付加価値や体験を重視するならば投資効果は低く「イイクルマ」とは言い難い。

巨大な日本一カンパニーであるからして、総花的に、全てのニーズに対して広くフォローしていく事は確かに必要なのだろうけれど、メッセージをブレさせてはいけない。
まあその辺、意味もなく多チャンネルディーラを持っていたり、レクサスのブランドピラミッドが意味不明だったり、
何となく中の人がブランドとか、そのあたりの利益につながる構造をよくわかっていない気がするんだけれど・・・・。

まあともかく、危機感が足りないといって社員に責任を負わせる経営者が最も危機感が足りていないんじゃないの???
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Posted at 2019/07/14 08:55:41

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