母親が町内会の役回りで仕事をするハメになって「夏祭り」を企画することになりました。町内会のお祭りといえばやはりどこかインチキくさくって、例年もそうで、とても子供向けとは思えない内容だったとか。
まぁこれには「町内の子供が少ないのに?」等と大人な事情があるようですけども、そんなケチ臭いこといってたらやらないほうがマシ!ということで、ある程度企画書を作ってあげたのが先月位。
今日日ネットじゃ何でも買えるわけで、ほぼ構想どおりの品物が手に入りそう。
一般的にこうゆう「的屋サン」的な品物が手に入らないし、どこで買えば?!という所が
問題になるらしい。ネットの力は偉大ですなぁ…。
会議をしたら「乗り気」半分で夏祭りを開催の方向で話が進んでいき、なんとか日時
が決定。「原案にご意見お伺いします」 としたところ
「ベーゴマやりたい!」という
話が出てきた。しかもお歳を召した方から…。
「お祭りには関係ないし」とか「子供にウケるか?」とも迷ったのですが、大人がや
りたい!という意見も有りかなと思った。子供がどこまでのってくれるかもあるので
すが、子供大人問わず遊べるイベントとしてやることになったらしい。そうですかそう
ですか。形がどうであれ、のってきたならばワタクシも応援いたしましょう。
ってことで、品物を調べてみたら。
案外このベーゴマというのは高いもので、
今時は1個だいたい150円前後するもの
らしい。ヒモとセットで1パック200円(!)。
私の子供の頃(5年位前ウソw)の記憶では、1個10円とか20円くらいだったよう
な…。ボロボロのきったない鉄粉まみれのビニール袋から出してくれて「好きなの選
べ」といわれても、妙な名字がかかれてたりお相撲さんの名前だったり「なんでナガシ
マ?!」とか、もう思い出せないけど、TVで出てこないような選手の名前が描かれて
たり。結局謎な言葉はどうでもよくって、さびてるかどうかで選んだり… だったりし
たと思います。
子供だって意味不な名字を書かれてるものは、やっぱ買わないよね^-^;。
だって「俺、鈴木なのになんで川上って?」となるでしょう。私ですら川上さんは
存じ上げませんし。
200円じゃ、少し前に子供に人気があったベイブレードにかなわない値段、とも思う
気もします。何でこんなに高いん?!はじき出したら負けで、負けたコマはもらえる!
なんてやれるほどの値段ではないぞこりゃ。得意の原材料値上げにつき?!と思った
ら、どうやらもう作ってるところが少ないのが原因らしい。
いんたーねっとのやほーでしらべてみたら…(塙弟かいw)。
「キューポラのある街」という昔の映画があるそうです。1962年の映画でおじさん達の
永遠のアイドル吉永小百合さんが主演の映画。
勿論私も見たことはありませんが、TVなどでも何度も紹介されているし、「キュー
ポラ」という不思議な響きをどこか耳に残っている若者(私も!)が多いことでしょ
う。キューポラというのは実際には溶解炉のことで、炉が見えるわけじゃなくって、
その煙突がたくさん見える風景というのがタイトルのことみたい。舞台は埼玉県川口市
のことらしい。
ベーゴマは鋳物なのでこうゆう工場で作られる、作られてたんだそうな。
そういえばこないだN○Kをたまたまみていたら、川口でも鋳物工場がどんどん減っ
ていってるとのこと。大元となる仕事の減少や、周囲の環境、苦情の問題、後継者不足
等様々な問題が原因となってるそうだ。
工場が少ないし、遊ぶ子供も少ない。おまけにおもちゃが氾濫している21世紀、
それで流通量が少ないのかなぁ?!なんて思ったのですが、きっとたぶん、べーごま
って、仕事の側暇みてぽこぽこ作ってて、当時の粋な大人達が「子供から金とるわけに
はいかんめぇ!」なんていって、あちこちの工場で安く作っていたのかもしれません。
今となっては商品ですからイロイロと大人の事情があり、これくらいの金額になっち
ゃうのかもしれませんね。わかんないですけど。
まぁまぁこんな時代ですから、国産の製品で遊べる幸せというのも有りなのかなぁ
なんて思い調べたら、ぬぁんと既に中華製というのもあるらしい…恐るべし中華製品。
しかもコメントには「作りが粗い」とな…やっぱりね^-^;
さてさて、ベーゴマには、主に六角・ぺちゃ・中高など種類があるそうな。 この言葉だけで「なつかしい!」と思われる方もいらっしゃることでしょう。
タルに布を被せゴムひもでしばって…。
…実はワタクシ、かろうじてやった事ある程度で、熱中してたのは少し上の世代。
地域にもかなり左右されるのでしょうが、私の近所ではそうでした。年齢でいうと、
たぶん1960年代生まれの方以上の方が「懐かしい」と思うのではないかと…?。
そう考えると、先に書いた映画が62年頃。映画の内容は中小の工場が大工場へ吸収
されてしまうとか、ちょっと寂しい話なので、鋳物工場が繁栄してたのはソレより前
か。ってことはベーゴマブームがあったのは、今や50歳以上の年齢の方々?!。
「時代とともに変化していく」べきか「古きよき物」として残すべきなのか。
ベーゴマをまわすという行為は、慣れればどうってことないものの、あれはあれでなか
なか難しい。難しいのをとっぱらってブレード化したものがベイブレード。ベーゴマをヤス
リで削って低くしたり改造するところを、ウエイトなどの組み換えで好みのタイプに
できる。それは便利だ。しかし… ん~~簡易化すればいいことなのか?!
ベーゴマのヒモの巻き方は、教わっても考えながら巻かないと上手くまわらない。
自転車に乗るのを練習するのには悔しい思いや痛い思いをした。
子供の遊びというのは、遊ぶ迄、結果迄の間にも大切なことがたくさん盛り込まれて
いた筈。知らず知らずにそうゆうことを学び、体感し、結果に繋がる。
今のおもちゃは、買ったらすぐに結果がでるわけで、遊ぶまでの間が短いから、
飽きるのではないかと…。
ベーゴマ・自転車・少し大人になってタバコ(?)・お酒(??)…
全て年上への憧れ、大人への憧れで僕らは育ってきた。
町内会の年配の方々。子供に「俺が教えてやる!」と熱くなってる方も多数いらっ
しゃるようで、とても良いことじゃないかと思います。
果たして近所の子供に「すげーー!」と言わせることができるでしょうか?w。
大人のほうが熱中してやりだすか、はたまた「昔はまわせたんだけどな」と音を上げ
るほうが早いか?w。
…どっちにしても面白くなりそうです^-^。