■今日は富士スピードウェイにて、スバル・インプレッサWRX-STIの試乗会とレクサス・オールラインナップ試乗会が同時に開催されました。で、せっかく富士に行くのだから、今日は燃費を意識して走ってみよう! と思ったわけです。さらに今日はメーター内の燃費計と実際の燃費にどのくらいの差があるのかも図ってみようと思い、満タン法も併用して計測してみました。
■で、まずは中央道の調布インター直前のセルフのスタンドで給油し、燃費計とトリップをゼロにしてスタート。高速ICのすぐソバでの給油だけに燃費的には有利ですが、中央道の下り路線は実はかなり登っていて、燃費的には苦しかったりします。特に談合坂まではかなりの登り…。それはさておき早速スタートとなりました。今回は基本的に100km/h走行で、走行状況に応じてどうしてもペースが著しく狂いそうなときは+αとしています。なるべくフツーの使い方、を意識しました。さらにエンジン回転は基本的に2500回転までをリミットとし、致し方ない状況では3000回転まで使う…という方法です。
■中央道の大月で河口湖方面へ行き、そこから東富士五湖道路を経由して須走で降り、その後は下道で富士スピードウェイへ。という道のりです。給油後すぐに高速にのったこともあり当初は燃費は伸び続けました。で、もちろん談合坂に行くに従い燃費は落ちて行ったわけですが、なんとか12km/L台をキープ。その後は談合坂を超えると下りとなるため燃費は意外に伸び、途中東富士五湖道路の須走ICを降りた辺りで、以下の写真の通り13.6km/Lが出ました。
■その後の下道も空いていて流れが良かったため、富士スピードウェイについたときにはご覧の通り13.4km/Lと、ほとんどロスなく到着することができたわけです。
■そしてインプレッサWRX-STIを試乗。やはりSTI、以前に比べて大分大人になった印象です。僕はインプレッサとランサーに以前から「ロードカー」であることを望んでいましたが、WRX-STIは理想的なロードカーとなっていました。サスペンションも実にしなやか。ただ、ノーマル同様にやはりリアのスタビリティが絶大なため、相対的にフロントのキャパが少ないように感じます。ので、思ったよりも安定志向であり、人によってはコーナーで鼻が入らない…と感じる人もいるでしょう。ただ、この特性は一般道では見えにくく、むしろ高い安定性にホレボレすると思います。で、この辺りもロードカーらしい味付けだと僕は思いました。なぜならもっと舵が効いてノーズがグイグイ入るのは、おそらくスペックC相当で実現されるだろうと予測するからです。そう考えると一般道をメインに使うならば、この味付けは正解のように僕は思えます。
■その後レクサスの新たなGS460および350、改良が施されたIS250および350を試乗し終えると、外はすっかり真っ暗…。で、帰路につきました。行きの行程は登りメインだったから、帰りの行程は下っています。ので、これは過去最高記録が出るかな? と思い富士を後にしたのですが、実は富士から須走ICまではかなり登っていたんですね。しかも行きは給油直後に高速でしたが、こちらは下道を結構走ります。で、結局東富士五湖道路の須走ICを通過したときには、燃費計はなんと! 8.0km/L台を指しており、絶望的な気持ちになったのでした。
■しかしめげずに東富士五湖道路をソフトなアクセル操作で走り続けると、途中の谷村SA到着時には12.7km/Lまで燃費が伸びました。で、その後中央道に合流して、そこからは下道! アクセルをほんのわずかに踏むか踏まないかの走りで燃費を伸ばします。が、決して他の車両の迷惑にはなりませんでした。なぜなら常に下りとなるため,アクセルを踏まずとも100km/h+αまで速度が出るからです。しかも途中の高速ワインディング区間は空いていたので、アクセルをほぼ踏まずに高いペースを保つことができました。が! しかし! なんと八王子の手前で雨。もしかするとこれで少し燃費が悪化したか? ともいえますが、結局調布ICで降りてみると、実に14.8km/Lが出ていたのでした。もっとも僕は帰り道では15~16km/Lの数字を拝めるかな? と予測していたのですが…富士から須走までの登りがかなり効いた感があります。
■で、行きと同じようにICからそのままセルフのガソリン・スタンドへ。普段はあまりセルフは使いませんが、今日は満タン法も計測するため、自分の手で給油したかったのです。で、行きに満タンにしたときと同じ様に、ノズルが満タンを感知して燃料の供給が止まった後、もう一度だけカチッとなるまでノズルを握りました。もちろん行きもそうして入れました。で、この時の燃費計が下の写真で14.5km/Lを指していました。ちなみに走行距離は上のメーターからも分かるように、行きが115km、帰りが120kmの計235km。トリップでは235.4kmを指していました。で、満タンにすると18.29LをCクラスは飲みました。ので満タン法で計算すると、燃費は総合で12.87km/Lとなりました。
■ちなみに燃費計と満タン法がどれだけ違うかも見ておきましょう。僕はバカなので、クルマのこと(他のことも相当に精通しています)で分からないことはこの人に聞け! という僕が古くから信頼を寄せる
フリーの編集者&ジャーナリストである岡村伸弥さんに燃費計における行きと帰りの平均燃費の出し方を聞いてみました。なぜなら燃費=燃料消費率ですから、単純に13.4km/Lと14.5km/Lを足して2で割って13.95km/L…というワケにはいかないのだそうです(もちろん行きと帰りの距離が全く同じなら大丈夫ですが)。もっとも今回は行きと帰りの距離が5kmしか違わないので、ほとんど2で割るのと同じ数字になるわけですが、もし距離は著しく違う場合はもちろん大きく違ってしまいますね。
■で、まずは行きの距離115kmを燃費13.4km/Lで割ると消費燃料が出て8.58L。同じく帰りの距離120kmを燃費14.5km/Lで割ると消費燃料が8.27L。行きと帰りの消費燃料があわせて16.85L。で、総走行距離235.4kmをこれで割ると、燃費計上の往復の平均燃費は13.97km/Lとなるわけです。予想通り行きと帰りの走行距離が5kmしか違わないので、単純に2で割った数字に近いですね。
■というわけで、満タン法での計測と燃費計の数値の違いは約1km/Lとなるわけです。ちなみにC200コンプレッサー・アバンギャルドの10・15モード燃費性能は11.2km/Lですから、満タン法でもこの数値を上まっているので、イメージは良いですね。実際12.87km/Lなら意外に良い方ではないでしょうか?
■ちなみに…日本車の場合、実際に走って10・15モード燃費を出すのは相当大変な印象があるのに対し、輸入車は10・15モード燃費を比較的簡単に上回ることができます。これはなぜか? ついでに先の
岡村さんに聞いたところ、「日本車の10・15モードを測定時にはメーカーのスペシャリスト(これだけを専門に担当する人)が来てテストを行うし、テストするクルマも相当にきっちりとしたものを持ち込んでくる(抜き取りではない)。対する輸入車の場合、そこまでできるかというと…というわけ」だそうだ。つまり計測時点から輸入車の方が実際のユーザーに近いことが分かる。さらに
岡村さんは言う。「10・15モード測定は台上試験で、ローラーの上でクルマを走らせて計測するの。だから実際に走行した時とは違って風の影響とか空力とかが関係ないわけ。だから例えばミニバンの10・15モード燃費性能なんかは、実際に走らせて出そうと思ってもほとんど出ないのよ」とのことだった。なるほど納得。そう考えると、Cクラスが今回あっさりと10・15モード燃費性能を上回ったのが全くできたのでした。
■それにしても燃費を意識して走るのもまた、楽しいものであります。
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Cクラス生活 | 日記
Posted at
2007/10/30 21:34:22