■写真: @Rinjm8 さん
以下の文章はツイッターでつぶやいたものをまとめた上で加筆訂正したものとなっております。
■第42回東京モーターショーに感じたこと■
1★第42回東京モーターショーが閉幕しました。来場者数は84万人と前回の140%を達成し、目標80万人を超えました。自工会会長の志賀さんもさぞかし喜んでいるのではないでしょうか? 志賀さんは100万人いったら良いな〜! と言ってましたが、80万人超で十分以上の結果だと僕は思います。
2★メディアへの露出含め「日本車が元気を出そうとしている」「日本は元気を出そうとしている」が世界にも少なからず伝わったと思います。非常に厳しい年でしたが、その年の締めくくりに行われた我々の好きなクルマのショーは、日本の元気を取り戻そうとする力となり我々も少し元気になれたのではないでしょうか。
3★スバルBRZとトヨタ86は確かに反響を起こしました。果たして今後の人気や販売は未知数ですが、それでも多くの人に注目してもらえるだけのものだったことは誰もが認める明らかな事実でした。環境が叫ばれる中スポーツカーがこれだけ注目を集めた事実をまず世の中は認めるべき。(そして僕らはこれを今後永く愛せるような環境を作り上げるために努力すべき)
4★つまり誰もが環境に良いだけのクルマを求めているわけではなく、それ以外に選べるクルマがなかったから…ということが、多くの人が86やBRZを取り囲んだことから分かった気がします。これは今後の自動車を考える上で、自動車メーカーは多いに参考にすべき”活きるためのヒント”ではないかと思います。ニーズは様々な場所にあるのだと思います。
5★ただ、もちろんスポーツカーがあれば良い、というわけでもありません。もちろんそれ以外の解答も必要で、答えはひとつではなく、様々に用意されていてしかるべきだと明らかになりました。高効率ガソリン車、ハイブリッド車、燃料電池車、ピュアEV…つまり答えはひとつじゃない。それも今回のショーに展示された様々なクルマから分かったと思います。
6★ひとつじゃなく、様々な答えを用意することこそ、未来の自動車およびそれを取り巻く環境、そして我々にとって大切だということも分かりました。日本の自動車メーカーは、前回の東京モーターショーで落胆したと思いますが、まだ多くの人が自動車に興味を持っていることを自らのブースで教えられたのではないでしょうか? これは自動車メーカーとして、絶対に心に刻まなければならないことです。
7★僕と僕の同業、そしてメディアも今回のショーでは前回以上に皆さんに会場に足を運んでもらう企画を多く行いました。僕が理事を務める日本自動車ジャーナリスト教会(AJAJ)では12月2日から12/7まで西館裏で「ふれあい試乗会」を行い、同時にジャーナリストが皆さんをお連れしてガイドする、ガイドツアーも行いました。
8★そして12月4日にはAJAJ提供の「トヨタ86ストーリー」を開催、86主査の多田哲哉さんと僕でトークショーをさせていただき多くの人に見ていただきましたし、USTではアーカイブが2000回以上見られております。他にも日本カーオブザイヤーの開票&表彰も会場で行われました。またピストン西沢さんの「みんモー」もショー開催前から盛り上げました。ホント、みんなで協力した感がありました。
9★そして今日LOVECARS! in 東京モーターショーガイドツアーを行いました。実は僕、今回は絶対にこの日に何かしたいと思ってました。なぜなら今日は11日、震災から9ヶ月の日。UST中継もしたのですが、それは僕らにできることで少しでも何か元気になれるものを伝えたり、届けたりできれば良いなと思ったからです。だから絶対に、今日だったのです。
10★つまり普通に生活する我々がショーに行くことが日本を元気にする力になる。そして自分たちが好きなクルマは自らが行動しなければ元気にならない。メーカーだけでもメディアだけでもダメ。最後は僕らの力が必要。それがクルマを元気にし面白くする、わずかだけど最大の力なのです。
11★というわけで今回のショーはとっても良いショーだったと思います。メーカー/メディア/ユーザーがひとつになり元気を出そうと頑張った、世界に例のない素晴らしいショーだったと僕は思っています。メーカー/メディア/ユーザーの垣根を超えて…そう、第42回東京モーターショーは #LOVECARS の思想と哲学そのものともいえるショーだったのです。
■終わり。
Posted at 2011/12/12 00:24:55 | |
トラックバック(0) |
モーターショー | 日記