2011 WRC 第3戦 ポルトガル
シトロエン DS3 WRC オジェ 今季初勝利!!
3.27(Sun)に行われたWRC第3戦ポルトガルDAY3(最終日)、この日のSSはSS14からSS17までの4本となる。昨日、シトロエンの速さとフォードの不運もあり、ほぼシトロエンDS3 WRCの1-2は確定的となっていた。そんな中、注目されるのは、昨年に引き続きオジェのポルトガルで2連覇となるか?それとも、7年連続のチャンピオンであるDAY2まで2位(+37.6S)ローブが巻き返すか?といったところが見どころとなった。
しかし、前回のメキシコに引きづつき、この2人の熱いバトルを繰り広げるということになったのだが、メキシコでは最終日にオジェのコースアウトによるリタイアという痛い経験がある。その為、、今回はシトロエン側からの要求で無用のバトルを避けるよう依頼されたようだ。その為、3位のラトバラ(フォード)との差を考えると、2人のDAY3は、ポジションキープという走りとなった。私としては、この2人の一騎打ちを見てみたかったのだが、まあ、シトロエン側としては、当然の選択と言えるだろう。
結果としては、優勝:セバスチャン・オジェ(シトロエン DS3 WRC)、2位:セバスチャン・ローブ(シトロエン DS3 WRC +31.8S)、3位ヤリーマティ・ラトバラ(フォード フィエスタ RS WRC +3m22.1S)となり、オジェは昨年のWRC初優勝を飾ったこのポルトガルで、今年の勝利でオジェはポルトガル2連勝ということになった。
一方、ローブの方はというと、最終ステージでベストタイム+3P を獲得。ドライバーズポイントでもフォード フェイスタ RC WRC のミッコ・ヒルボネンと58ポイントで並んだ。
その他の順位
4位:ミッコ・ヒルボネン(フォード フィエスタ RC WRC)
5位:マシュー・ウイルソン(フォードフィエスタ) RC WRC)
6位:ペーター・ソルベルグ(シトロエン DS3 WRC)
7位:キミ・ライコネン(シトロエン DS3 WRC)
また、この結果、マニファクチャラーズポイントにおいても、Ford Abu Dhabi:100P、Citroen Total:90Pと肉薄し、ほぼ、第1戦での出遅れを取り戻している。
2011 WRC 第3戦 ポルトガル
2011年3月27日 ポルトガル
シトロエン・レーシング発
世界ラリー選手権(WRC)ポルトガル
シトロエンDS3WRCがワンツー・フィニッシュで圧勝!!
1年前、国際自動車連盟(FIA)の世界ラリー選手権(WRC)初優勝を遂げたセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組が、同じラリー・ポルトガルで2連勝を飾りました。完璧なレースを走り、最初にアルガルヴェに戻ってきたのです。セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ組は2位となり、新しく投入されたDS3 WRCは初めてのワンツー・フィニッシュを成し遂げました。ローブ/エレナ組はミッコ・ヒルボネンと激しいドライバーズタイトル争いを繰り広げています。
ラリー・ポルトガルの最終日となったデイ3、シトロエン・トタル・ワールドラリーチームは、3位に4分以上の差をつけて1、2位でスタート。レース最終日の主導権をしっかり握りました。全長31.04kmからなるサンタナ・デ・セラ1(SS15)では、2度目にパワーステージとして走る際に備えてペースノートを確実なものにすることに集中しました。次のSSでは最終ステージに向けてマシンとタイヤの調整に専念する走りをしました。
最終日の狙いは、シトロエンDS3 WRCのワンツー・フィニッシュを確実に決めることに加え、最終のパワーステージでボーナスポイントを獲得することにありました。パワーステージは少しウエットなコンディションでスタート、しかし車が走るにつれ路面はドライになってきました。2つのSSでは、ペター・ソルベルグにトップをとられましたが、最終SSで最速タイムを叩き出したのはセバスチャン・ローブでした。ラトバラが2位、セバスチャン・オジエは3位で、世界王者に7度輝いたローブを倒すことはできませんでした。
アルガルヴェ・スタジアムに戻ってきたシトロエン・トタル・ワールドラリーチームは、今回のシトロエンの圧勝とチームメイトのローブから3度目の勝利を奪ったオジエの優勝に沸きました。
チームから歓喜で迎えられたオジエは喜びを語りました。「完璧な週末だった。初日をうまくコントロールし、ここぞというときにプッシュした。勝利から半年遠ざかって、ちょっとイライラしはじめていたから、今回のワンツー・フィニッシュ、そしてパワーステージでのポイント加算はチームにとって大きいね。これで気分一新だ。ラリー・メキシコではがっかりしたけど、今回ポイントをしっかりゲットしたことで、年間チャンピオンへ向けて再スタートだね。全力でサポートしてくれたチームに感謝したい。この優勝をチームで喜べることが何よりうれしいよ」
セバスチャン・ローブは2位フィニッシュ、最終ステージでの追加ポイントもあって20ポイントを獲得しました。これでドライバーズタイトル争いでミッコ・ヒルボネンと並びました。「僕たちの優勝の望みは、昨日消えてしまった。ミッコのマシンが巻き上げるダストのおかげで30秒ロスしたからね。だから2位を狙うしかなかった。パワーステージは厳しい戦いになると思っていたけど、ボーナスの3点を取れてよかった。僕たちにとってもチーム全体にとっても大きい結果だ。タイトル争いは熾烈になりそうだから、3点はとても貴重だ」
今回のラリーに同行したシトロエンのゼネラル・マネージャー、フレデリック・バンゼもチームを讃えました。「1年前、WRC初優勝を遂げて天にも昇らんばかりの喜びを爆発させていた若きドライバー、セバスチャン・オジエは、今年新たな次元へと進化しています。今回の圧勝が何よりの証拠です。今回はコンディションの悪さに泣いたローブも健闘し、シトロエンDS3 WRCは初のワンツー・フィニッシュを決めることができました。これはチーム全員の勝利であり、シトロエンを応援して下さる皆さんに胸をはってご報告できる結果です。ワンツー・フィニッシュをこれからもどんどんお見せできるよう、頑張っていきます!」
提供:PCJ
Posted at 2011/03/28 16:49:55 | |
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