最初に断っておきますが、長いです(爆
ゴールデンウィークが終わったばかりですが、12日からまた4連休でした。不本意ながら(笑
というのも、勤務地の静岡では5/12~15の4日間ホビーショーという模型やフィギュアやもろもろのイベントが開かれるのです。土日の一般公開前、木曜日と金曜日は商談など関係者のみのイベント。このせいで去年は新幹線通勤でひどい目に遭いました。自由席は行きも帰りも通路までぎっしり。
そんな状況で通勤なんかできないので今年は休みました。ゴールデンウィークで9日間休んだ直後なので休みたくなかったのですが、ホビーショーの日程を6月にしてくれと言える立場ではないし(爆
なわけで4連休。5月の勤務日数って何日なんだよ。
磐越国境へ
せっかく平日に2日間も休むので、ちょいと旅に出ることにしました。目的地は、新潟県の阿賀町。新潟なので関越道経由かと思ったら、検索すると東北道の郡山jct周りと出ます。どこで調べても同じ結果なのでおとなしく従うことにしました。
しかし12日の首都高は事故が多かった。朝からベイブリッジ付近で横転事故とか。出かける頃にはほぼ渋滞は解消していたのですが、今度は湾岸線の大井の先で事故。葛西周りの中央環状線を使おうと思っていたのですが、渋谷新宿方面の外回りを使うことになってい舞いました。トンネルばかりでつまらないからあまり好きではないのですが。しかも、こちらも池袋の合流で渋滞してるし。
東名から圏央道使えばよかったか……ホントに道路状況の予測は難しいもんです。
那須高原SAでラーメン
お昼は東北道の那須高原SAのフードコート、「らーめん白河の郷」の白河ラーメン(680円)です。店名は「らーめん」なのに、メニューは「ラーメン」なのが気持ち悪いけど、気にならないのかな。
白河ラーメンはシンプルな醤油ラーメン。柔らかいチャーシュー、メンマ、なると、海苔、そして玉ねぎのみじん切りがトッピングされています。シャキシャキの食感がアクセントになりますね。麺はちぢれ麺。ちょっと喜多方ラーメンにも共通するところがあります。
麒麟山公園
郡山jctで東北道から磐越道に入り、会津を抜けて新潟県に入ります。時間に余裕があれば猪苗代辺りからは国道を走りたかったところですが、それだと横浜を早朝に出て、11時前には磐越道に入るくらいでないと無理ですね。まぁ、あまり欲張ってもイケません。
津川ICで高速を降り、給油後に阿賀野川の河畔を目指します。たどり着いたのは阿賀野川と支流の室谷川が分岐するところにある麒麟山公園。近くには造り酒屋の麒麟山酒造もあります。
滔々と流れる阿賀野川と、新緑の山々に囲まれた阿賀の里めぐりが始まりました。
雁木
阿賀町の津川は会津と越後を結ぶ街道の宿場町で、さらに阿賀野川を使った水運の要衝でもあり、日本三大河港にも数えられたといいます。つまり、陸路と水路の両方で栄えた町ということです。
雪国によくみられる庇のついた歩道が続く「雁木」。ここ、阿賀は雁木の発祥の地だということです。地元で雁木づくりは「トンボ」と呼ばれているそうで、その始まりは慶長15年(1610年)とされているから406年の歴史を誇ることになります。
上越市(旧高田市地区)には総延長16㎞にも及ぶ雁木が残り、これが日本一だそうです。ここ、阿賀町津川には、500mほどの長さの雁木道が残されています。
写真は、津川のだいたい中心部、「狐の嫁入り屋敷」近くの雁木道。この辺りは明日も来るのでちょっと下見です。
御神楽温泉
今回の宿は、津川から20分ほど山に入った御神楽温泉の「あすなろ荘」という宿です。阿賀野川の支流・室谷川からさらに分岐する柴倉川の畔の秘湯です。ここまでくると川は渓流となり、いつもせせらぎの音が聞こえてきます。
チェックインしたらまずはお風呂。浴場には内湯のほか、渓流に臨む露天風呂があります。
そしてお楽しみの夕食は、山の幸。今回は山菜尽くしコースを申し込んでいるので、たっぷり山菜が堪能できます。そして、こちらの名物となっているイワナの塩焼きは、頭から尾びれまでまるかじりで食べられます。あと、筍の刺身もこの時期ならではの旬の味。おいしかった~(^_^)
地酒の利き酒セット
2日目
朝ごはん
御神楽温泉の朝。
朝食はバイキングではなく、1人前ずつ供されます。そういう宿に泊まるのも久しぶり。
これがまた豪華で、釜炊きごはん、焼き魚、山芋、温泉玉子、納豆、サラダ、味噌汁、山菜いろいろ……など。こんなに食べきれるのかなと思いましたが、おいしかったので平らげてしまいました。
室谷
「あすなろ荘」の前の道は、奥に行くと登山道入り口で行き止まりだそうで、「どこか景色の開けたところはないですか」と聞いたら、室谷がいいと勧められました。宿の前に、ショートカットする山道があります。室谷の先は福島県(只見?)のほうに抜ける道があったそうですが、現在は通行止めだそうです。
行ってみると、そこは圧倒的な山間の風景。360度、どっちを向いてもまばゆい新緑が視界に飛び込んできます。
こういうのが見たかったのよね~(^^)
阿賀野川ライン舟下り
室谷から津川に戻り、国道49号線西に向かいます。目的は遊覧船。道の駅「阿賀の里」に隣接して阿賀野川ラインの乗船場があります。ギリギリ10時の便に間に合いました。
現在は遊覧船の運行ですが、もともとはもっと上流からの舟下りが主体だったようです。それが、平成23年(2011年)の新潟・福島豪雨の被害に遭い、多くの船も流され、現在の遊覧船での営業を暫定的に続けているそうです。
さらに、この時期は田植えの関係で水門を閉めるため、川の流れもゆったりと、というかほとんど流れてません(^_^;)
船のガイドさんのお話では、この阿賀というところ、江戸時代には会津藩に属していたとか。ただ、立地的には(経済圏としては)越後寄りですから、現在の形に収まったのでしょうね。
狐の嫁入り
再び49号線で津川に戻り、町のほぼ真ん中にある「狐の嫁入り屋敷」へ。狐火伝説が残るこの地では、毎年5/3に狐の嫁入り行列という行事が行われています。ここは、そんな行事や伝説にまつわる展示や体験ができる施設です。
屋敷には望楼もあり、眼下に阿賀野川、正面に麒麟山、遠くには飯豊山まで望むことができます。
旅そば
さて、お昼。「狐の嫁入り屋敷」のすぐそばに、古民家を移築した蕎麦屋、「川港茶や 塩屋 橘」があります。
話の種としてはタワー状に盛られるかき揚げおろしそばがおもしろそうですが、ここは天ざる(1350円)で。
そばはちょっと太めの十割。コシが強く、噛めばそばの甘みが広がります。ツユはきりっと辛口なのもいい。
天ぷらは、海老天のほか、タラの芽、コシアブラ、筍、ナス。昨日に続き、今日も山菜がたっぷり食べられてうれしい♪
お土産
最後にお土産を買いに立ち寄ったのは、「山崎麹屋」。店名の通り、麹を扱うお店です。オリジナルの麹のほか、麹を使った味噌、甘酒、麹漬などを売っています。
今回お土産に買ったのは、身欠きにしんの麹漬と、麹と醤油と唐辛子で作った調味料・麹なんばん(しょうゆ麹)。麹なんばんは単体ではけっこう辛く感じるのですが、キュウリや冷奴と合わせるとマイルドな味わいに変化します。
復路
さて、そろそろ帰るとしましょう。
帰りも磐越道~東北道のルートでしたが、ちょうど都内を抜ける時間が夕方になるので、久喜白岡jctから圏央道に入り、東名経由で帰ることにしました。が、圏央道に入って間もなく綾瀬BS付近で事故ったバカがいるってことで現場から東名海老名jctを越えて圏央道まで渋滞になってしまいました。八王子から16号ってのも気が進まないので、圏央道でそのまま新湘南BPまで抜けてしまうことにしました。藤沢からは下道で、国道1号も渋滞個所はありましたが、おおむねオンタイムで帰宅できました。
2日間で約1000㎞。久しぶりのロングドライブでしたが、新緑と清流と温泉、そして山里の幸に癒されました(^_^)
次に行くなら、もう少し日程を延ばして会津も回りたいものです。