先日、一日でタクシーを二度使う機会があり、一度目はトヨタのコンフォート、二度目は日産のクルーに乗るという、ある意味、個人的には貴重な体験をした。
というのも、ご存じの通り、現在の日本において「小型タクシー」といえばコンフォートではないか、といえるほど、コンフォートの台数は多い。それに伴いクルーもめっきり数を減らし、なかなかクルーに乗車する機会はなかったのだ。
私が小さい頃、小型タクシーといえばトヨタのコロナ(T140)だった。お椀の底のようなスチールホイール、丸目4灯ヘッドライト、コラムMTシフト…いかにも「小型」でこじんまりとしたタクシーだった。もちろん、ローレル(C32)やブルーバード(910)などもタクシーとして活躍していたが、地域性からか、やたらとコロナが多かった記憶がある。
あの当時とは違い、現在はATでしかもフロアタイプ、さらにはナビゲーションまで付くタクシーが非常に多い。
コンフォートの後部座席の、なんとも安っぽい感じは相変わらずで、踏切を渡る際には後車輪がどこかへ飛んでいってしまうのではないかと思ってしまうくらい(笑)バタバタしていて、乗せられているこちらが一瞬ヒヤッとするぐらいだ。(私だけか…?)
それに比べ、クルーは実に良かった。決して快適であるとは言えないものの、「普通の乗用車の後部座席」に乗っているという感覚がコンフォートよりも強い、とでも言えばよいのか、とにかく、コンフォートと同じ「小型タクシー」であるとはとても思えないモノであった。
ところで、プリウスが最廉価グレードの価格を下げてきた。もちろん、インサイトの影響もあるだろうが、プリウスの場合、タクシー需要も無視できない。そこを考えた値下げなのだろうか?
近年、タクシーには様々な車種が登場している。セルシオはもちろん、三菱のプラウディアや日産のキューブ(京都で見掛けた黒塗りキューブタクシー)まで、見ているだけでもなかなか楽しいものだ。
Posted at 2009/03/13 23:34:59 | |
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クルマ評論 | 日記