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遅ればせながら試乗した新しいロードスター。
グレードはRSなので、豪華＆スポーティな仕様になります。

内装は華美な部分はありませんが、センスよくまとめてあり、操作系の配置や視界もNA、NBを乗ってきた僕にはスッと落ち着き、我が家に帰ってきたような感覚があります。
特に目新しい点として、内装の国産離れしたセンスは素晴らしく、あくまで昭和のスポーツカーテイストを（あえて？）引きずるBRZや86あたりとはかなりの差を感じさせます。

乗り出しても軽快な走りに、NBとは段違いのボディ剛性。
ロードスターの身上の1つでもある、コクコクした痛快なマニュアルシフトも健在です。
新世代を感じさせつつも、ロードスター感はNCよりもNB直系を思わせます。

気になった点としては、RSの足回りは一世代前のBMWのようにハンドルを切るとスパッと鼻先を変えます。
わかりやすいハンドリングの演出としては悪くありませんが、個人的には好みではありませんでした。
代々のロードスターのハンドリング傾向に連なるものと言える面もありますが、若干演出過多ではないかと。
ケイマンも同じくステアリングの遊び自体は小さいものの、車が曲がりだすまでのフィーリングがより自然に感じられます。

ステアリング自体はアクセラやデミオと共通する操作感で、NBに比べると、一枚何かが噛んだ、かつ少しパサついたフィールがあります。
ただ、これはケイマンも同様（気持ち上質ではありますが）なので、電動パワステの宿命的なものなのかもしれません。

総じて新時代のロードスターに相応しい車であり、いつ戻ってきても大丈夫だよと僕を十分に安心させてくれる車でした。
ただ、RSはコミコミ300万オーバーという価格がネック。
それであれば、初期モノの987ボクスターのMTあたりを選びたくなります。
もし僕が買うとすれば、おそらく自然なハンドリングと更なる軽快感を愉しませてくれるであろう、ベースグレードをオプションなしで購入することになると思います。

しばらくぶりに試乗の旅に。
今回のターゲットはND型ロードスターとS660。

まずはロードスターを目当てにマツダディーラーへ。
久しぶりのマツダですが、ショールームの賑わいと、営業さんの自信たっぷりな口調に、最近のマツダブランドの充実ぶりが伝わってきます。
ついにマツダの造る車が世の中に認知されるようになったかと、こちらまで嬉しくなりました。

実際に試乗したND型ロードスターは試乗記に譲りますが、十分に満足できる内容でした。

上機嫌で次は大好きだったS2000の生産中止から空白期間を経て、復活したSシリーズ、S660。
…と勢い込んだまでは良かったのですが、まず車が置いていない。
ようやく見つけた試乗車はまさかのCVT。
（マツダは当然ながら当たり前のようにMTでした。）
いささかトーンダウンしながらも、試乗を打診してみたところ、『S660は休日の試乗はやってないんですよねー。（客寄せパンダの看板として）店に置いておきたいんで。。』

あのー、マツダと違って全然客も居ないし、メッチャ暇なんじゃないですか？
いかにS660が素晴らしい車であったとしても、この代わり映えしない貨物車を並べたミニバン屋で車を買っても幸せになれないと判断、足早に店を後にしました。

正直ホンダのディーラーの塩対応には辟易なので、もう二度と敷居をまたぐことはないと思います。
…といっても本体もNSXやTypeRといったメーカーの歴史を担う車を自社で開発できずに海外任せ、自社開発にこだわったF1のエンジンはポンコツ扱いですから、当分は橋にも棒にもかからない状態が続くのでしょうけれど。。

もちろんディーラーに関してはお店次第、人次第というのは当然です。
S2000の面倒をみていただいていたオートテラスなどは、そのお店から購入したわけでもないにも関わらず、当時は本当に親身にいろいろ手を尽くしていただいて、いまでも感謝にたえません。

ただ、総じてマツダとホンダの熱量の差というのはメーカーからディーラーまで決定的なものがあるとは思います。
想いと勢いの差がそのままでているというか。
必死に脱皮をはかるトヨタと比べても、ホンダが日本で1番保守的でツマラナイメーカーだと暴言覚悟で言い切ってしまいます。。