風越 龍のブログ一覧

尺別駅建屋。
かつて尺別炭砿(雄別)の連絡駅で栄えた筈名のですが・・・・。
今や面影もなく、妙に小綺麗な駅になっています。







相変らず、ここもまた一日辺りの列車本数は少ないですね・・・・。
これでは廃止してくれ、といわんばかり。

ただ北海道の鉄道網は旅客よりも貨物重視だった、と私は思います。
その稼ぎ頭があって旅客がある、その方向性が崩れた時、維持が極端に難しくなるという・・・。
自衛隊への輸送で生きていた会社が、その貨物輸送が途絶えたとたんに鉄道事業が息絶えた事例もあります。

鉄道は大量にそこそこの速度で運ぶ事に関して優位性を持つ交通機関。
ぽつん、ぽつん、では力を発揮する事は出来ず・・・・。

炭砿のように大量に産出する何か、を運ぶ事に適していますがその産業も衰退し会社としては鉄道以外の収益を鉄道維持に突っ込むしかないのですが・・・・・。
そうなって欲しいものです。







かつて栄光の地も、もはや息絶える寸前と思われる状況です。
駅名の看板だけはかつての輝きの頃のままでしょう。







栄えた筈の駅の周辺は・・・・。
ぱっと見た感じは無人地帯です。







尺別。
その文字の力強さ。
大地からの恵みが産業として成り立つ日が・・・・来ればよいのだが。

坑道堀はコストが高過ぎてコールマインぐらいしか無理。
コールマインは大型機械を投入して掘れるからこそ生き残った炭砿。
露天掘りで一気に掘れるならば産業としては成り立つのですが・・・・・・。







尺別炭砿鉄道のヤード跡と推測される場所。
間違いないと思いますが・・・・。
その痕跡らしきものは一切見つけられませんでした。







何故、こんな場所に駅が？・・・・・・。
そう思わせる景色です。







かつてはかなり賑わった筈の尺別駅。
今はもう、この有様。







尺別駅の空。
青空があまりにも綺麗過ぎて・・・・・・。
切ない。







駅周辺の廃屋。







妙に天井が低くて・・・・。
妙に生々しい室内。

生活感がにじみ出ていて廃とは思えません。
が、この北の大地で暖房なく越冬は不可能でしょう。
となればこの生活感というか生々しい感じは何でしょうか。







電球と傘。
数十年前の路地には当たり前のようにありましたね。







ここに水道が曳かれている事も驚きですが・・・・。
メーターも真新しい。
最近まで人が住んでいたからなのか。
あの生々しい感じは・・・・？。







飲み屋って感じの遺構。

炭砿と飲み食いの店は切っても切れない間柄、と思うのですが・・・・。
なにせ、ドカンといけば逝くしかない仕事ですもの。
生きている間に好きなものを飲んで食べて・・・・・・。
そしてケージなり人車なりに乗り込んで地底数百メートルまで降り仕事をして・・・・。
生きて帰った喜びをかみ締め、また飲んで・・・・。
何もなければ・・・・ですが、ガスが多い地質の炭砿は本当に色々と大変な思いをされた事と思います。

ビルド鉱で爆発事故が相次いだ昭和50年代。
最新鋭の設備でも難しい産業だった炭砿。
とはいえ補助金を得るために無理な出炭が祟った事も事実。
事故で亡くなった方達に合掌。







ハナミズキロケの家。








こんな駅に近い家でロケなんて・・・・。
驚きです。

そしてこの家は妙に親近感が湧くというか・・・・。
心地良い空気に包まれていました。