前回のブログで、XEの
チリが甘いと記しました。
この件に関連して、思うところがあるので記しておこうと思います。
チリ合わせにこだわるって、たかがチリされどチリだと思うんですよねぇ。
いまのアウディの躍進の礎を築いたピエヒが、技術革新と並んで力を入れたのが高品質だと言われています。具体的にはチリに徹底的にこだわる。当時、ピエヒは専用のシックネス・ゲージを持ち歩いて抜き打ちチェックをしたとのエピソードもあります。
チリの精度にこだわるユーザーが、実際どの程度いるかは別として「高品質の製品を生産しています!」っていうアピールは重要だと思うんですよね。
実際、ピエヒの戦略以降、アウディは躍進していきます。
話をジャガーに戻します。
XE いいクルマだと思います。しかし、この良さが社会に正しく伝わっていない気がします。
その理由をあげると・・・
1 個体数が少ないので情報が少ない。
2 ネットで出てくる情報は、故障などネガティブなものが多い。
⇒ そもそもネット上にはネガティブな書き込みの方が多い。だって快調ならばわざわざネットに
そのことを書き込む人は稀なので。
3 2に関連して、故障などネガティブな書き込みを読んでいると「この人ホントにジャガー所有した
ことあるの?(昔のじゃなく最近のジャガー)」と疑いたくなるものも多い。
私もそうでしたが、「輸入車にしようかなぁ~」と思ったとき、ネットで情報収集します。その際、上記のようなネガティブキャンペーンに尻込みして別のブランドの車にしてしまう人も多いと思います。
私みたいに「ジャガーは憧れ」とか「このスタイルが好き」とかでない限り、大方はメルセデスやBMW、アウディに流れると思います。
幸いネガティブキャンペーンに毒されなかった人、少し気になるけど実車を見てから決めるという奇特な人は、その後ディーラーで実車とご対面となるわけですが、そのときにチリの精度(これは象徴的なもので、チリの甘さは他の品質にも表れる)の低さを目の当たりにすれば、「えっ、この価格でこの品質!(悪い意味で)」と感じ、一事が万事きっと故障しやすいんだろうなぁと思い込むでしょう。
とくにエントリーモデルであるXEは、ジャガー・ユーザーの間口を広げる役割を担っているんですから、「故障しやすい」とのイメージを払しょくするイメージ戦略としても高品質をめざしてもらいたいものです。
そうでないと激動化する自動車業界のなかで、ジャガーは生き残れないのでは?
欲しいクルマ&乗りたいクルマの選択肢がなくなるのは困るので、お願いしますよ ジャガーさん!
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XE owner's report | クルマ
Posted at
2021/09/09 00:31:10