2009年10月27日
ブログ更新・訪問、ご無沙汰しております。
スタビリンク破断の件。これが結論するまでは、他のみんカラ活動を控えていました。
本日、フラットインターナショナル様より、ワンオフスタビリンク(リア用)に対して、最終案と
言える新仕様をご提案頂きましたので、それを今後採用して頂く事として、本件の結論と
したいと思います。
まず、「フルピロ式スタビリンク」のリリースと、「スタビリンク長の制限・無制限」については
前回ブログのとおり、今後実行して行きたいと思います
次に、今後「ノーマル形状スタビリンク」は、以下のように構造を改変します。
・従来のスタビリンクロッド部は、ステンシャフトとステンナットの溶接で一体構成されて
いましたが、これを根本的にやめます。
・替わりに、ステンシャフト(13φ3mm厚)へ直接加工を施し、一本物のロッドとします。
これにより、溶接剥がれのリスクを排除し、且つ強度の向上を目論んでいます。
(今回破断が発覚した方には、有償ではありますが本仕様にて修理対応頂ける事になってます。)
当初は、シャフトの肉厚を増して溶接部の加工温度を上げる事で、強度アップを図る事を
考えていましたが、本日、フラット様よりこのような新仕様を頂いた次第です。
フラット様にも、この一ヶ月多くの時間を割いて頂き、非常に感謝しております。
今後は、この新仕様(Ver.2)にて更に信頼性の高いものを提供できるものと考えておりますので、
これを本件の結論として、一旦締めさせて頂きたいと思います。
ユーザー各位様には多くのご心配とお手数をおかけして、申し訳ありませんでした。
それに加え、破断が発生された方々には、不自由な思いをさせてしまいました。にも関わらず
非常に丁寧な状況報告を頂き、とても助かりました。今回の結論はそれに支えられてこそ
導かれたものだと思っております。ありがとうございます。
また、逆に私に対してお気遣い下さった皆さん、ありがたい気持ちでいっぱいです。
最初に相談させていただいた****さんにも感謝(^-^)!
今後ともFLATT製ワンオフスタビリンクをよろしくお願い致します。
既製品を装着して下さっている皆さん。何か不具合がありましたら、いつでもご連絡下さい。
(未点検の方はいらっしゃらないでしょうか?)
それでは m(_ _)m
Posted at 2009/10/27 14:30:57 | |
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FLATTスタビリンク | 日記
2009年10月16日
前回のスタビリンク障害速報から半月が経ってしまいました。
続報をお待ち頂いていた皆様。申し訳ありません。
この半月、他にも2件の破断が発覚し(計3件)、休日以外は、事例が発生した方々との連絡や
FLATT様との相談や改善策をご提案して頂いたりする事に時間を費やしておりました。
まずは、前回の速報を読み落とされた方のために、当初の記事を再掲させていただき、
続けて「破断の詳細情報」「原因究明」「今後の方針」とご説明致します。
長文になっておりますが、最後までお読み頂けますよう希望します。
(前回記事を引用します)------------------------------
FLATT製スタビリンクなのですが、リア側の障害についてユーザー様からご報告頂きました。
症状はリアのスタビリンクが、両側とも折れてしまっているとの事。
募集要項にも書いてありますとおり、LYはスタビの構造上、40mm以上ダウンさせる場合でも、
40mmダウン用のスタビリンクしかご提供できない状況です。
それで、過負荷が生じてしまっているのか・・・。
ともかく、FLATT製スタビリンクを使用頂いているみなさま
リアのスタビリンクに異常が発生していないかご確認願います。
特に、40mm以上ダウンされている方。
フロントと違い、リアの場合フェンダー前側からのぞき込めば、異常が無いかどうか確認できると
思います。
仮にスタビリンクが折れていても、何事もなくクルマは走ると思いますので、是非とも目視願います。
-----------------------------------------
その後、2件目が発覚するにあたり、破断の状況が詳しく解りました。
先ずは、スタビリンクのロッド部の構造について説明させていただきます。
リアスタビリンクのロッド部。これは一本物のように見えますが、実は、ステンレスシャフトの両端に
ステンナットを溶接して形成した、一体”加工”物なのです。
(ボール部とロッド継いでいる部分にセットされている、緩み止めナットは関係ありません。)
溶接にて形成されたロッドは、さらに「ショットピーニング」という処理を経て、溶接線はあいまいに
なり、一本物のロッドのように見えるのです。(処理により表面がザラザラしていると思います)
<ショットピーニング>
主に鋼鉄材料の表面に、極小粒体をぶつける(吹き当てる)事で、表面強度を増し、
表面応力の均一化を図る処理。溶接部の強化にも有効。
鍛造加工のたたきと同じく、塑性変形を応用した処理方法。
本題なのですが、破断した場所は、そのシャフトとナットを溶接している場所。
3件とも、左右のリンクが溶接部で綺麗に剥がれてしまっているようなのです。
しかも、本来スタビはねじれの応力を利用するものなので、スタビリンクにしてみれば、仮に、
片方が剥がれ(引き抜き)で破断したとすれば、もう一方は圧縮にて”破壊”されてしまうと思う
のですが。。。
原因は今回の3名の方や、FLATT様と色々考えてみました。
FLATT様としては「通常使用であれば強度は十分なはず」であるとの事。
これは、プロが仰る事なので当然ではないかと考えます。
では、何が原因と考えられるか。
・偶発的な過負荷が生じた。
・車高が40mm以上ダウンしていても、40mmダウン用(リンク長125mm)のリンクを
使用していただいていた事。(LYの構造上理由から)
偶発的な過負荷については、皆さんそれぞれだと思いますので、私からはコメントし難く思います。
では、最大125mmリンクが装着の限界と考えていた事に無理があったのか。
これに関しても、今回45mmダウン(125mmリンクの適正範囲内?)の方が破断に至って
いますので、一概にそうとも言えないのではないかと思います。
(逆に70mmダウンという方が、無事だったりしますし・・・。)
はっきりとした原因は掴めません。
ただ、あくまで”可能性”としては、上記2点が挙げられると考えております。
原因追求はこのあたりが限界です。申し訳ありません。。。
改善案についてFLATT様のご提案を受けながら、以下の2案を検討、採用しました。
1.ロッドを構成するシャフトを肉厚なものにし、ナットとの接合面積を増やし、さらに溶接温度を
上げ強度を高める。ボール部はこれまでどおり純正タイプとする(プラスチックケースタイプ)。
2.フルピロ版をリリースする。これにより、ピロボール部はもとより、ロッドの仕様も変わる
ので、強度的には最もレベルの高いものとなる。
但し、価格は従来版の1.5倍程度。
強度的には両案とも従来品よりもアップします。
特に1案で十分な改善が見込まれる事に期待をしています。
なお、今後募集を行う際には、募集要項の内容を一部変更します。
第一に、前述の2バージョンを両方ともリリースし、ご要望に応じて選択できるようにします。
第二に、リアスタビリンク長の限界を見直します。(125mm以上のモノも検討する)
但し、それには以下の整備環境のいずれかを手配できる方のみとさせて頂きます。
・掘込式のピットを手配できる。
・ドライブオン式のリフトが手配できる。
※要は1G状態(タイヤが着地している状態)でスタビリンク脱着が行えればOKです。
第二につきましては、構造的に難しい事情も絡んできますので、そのあたりは免責事項で明確に
させていただく予定であります。
元々、皆さんの自己責任でお願いしてきたものですが、私としては何でもかんでもそれで逃げる
つもりは元よりありません。
ただ、事情が複雑になってきましたので、予測される事態については予め事情をご説明させて
いただき、皆さんご納得の上で装着していただきたいと思っている次第です。
何卒、その旨ご理解いただけますよう、よろしくお願い致します。
今回、スタビリンク破断のご報告を頂いた方々には、大変不自由をおかけしております。
現在、破損品については、FLATT様で修理対応頂ける方向で検討頂いておりますので、
しばらくお待ち願います。(バージョンアップ版になると思います)
最後に今一度。
FLATT製スタビリンクを、これまでに装着頂いた皆様。
リア用破断のご報告が入っておりますので、目視および軽く叩く等して、正常に取り付いて
いるか確認をお願い致します。
ご面倒をおかけしますが、よろしくお願い致します。
PS>
事情により土日のレスが出来ないと思いますが、その旨ご容赦願います。
Posted at 2009/10/16 17:32:51 | |
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FLATTスタビリンク | 日記
2009年10月05日
皆様、おひさしぶりですm(_ _)m
ブログ、長らくさぼっておりました・・・。
ですが、そのさぼりも、あるお友達からのメッセで目が覚めました。
多くの皆様に装備して頂いております、FLATT製スタビリンクなのですが、リア側の不具合を
ご報告頂いたのです。
症状はリアのスタビリンクが、両側とも折れてしまっているとの事。
募集要項にも書いてありますとおり、LYはスタビの構造上、40mm以上ダウンさせる場合でも、
40mmダウン用のスタビリンクしかご提供できない状況です。
それで、過負荷が生じてしまっているのか・・・。
ともかく、FLATT製スタビリンクを使用頂いているみなさま
リアのスタビリンクに異常が発生していないかご確認願います。
特に、40mm以上ダウンされている方。
フロントと違い、リアの場合フェンダー前側からのぞき込めば、異常が無いかどうか確認できると
思います。
仮にスタビリンクが折れていても、何事もなくクルマは走ると思いますので、是非とも目視願います。
お手数をおかけしますが、よろしくお願い致します。
Posted at 2009/10/05 12:26:36 | |
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FLATTスタビリンク | 日記