日曜日、1年ぶりに車いじり仲間で集まった。
昨年は○○自動車で長年エンジン制御をされているベテラン技術者のS氏が現行フェアレディZ(RZ34)を買ったので、シャコタンにするというのがメインイベントだったが、今年はそのS氏が1年でZを売ってG80 M3コンペティションを買ったので、その車高を調整することと、S氏が私にキャブのノウハウを講義をして頂けるというのがメインイベントだった。
集合場所はいつもの奈良のI氏宅。
芦屋から参加のM氏と私を加えた4名がいつものメンバだが、今年は△△自動車で最先端エンジン制御を担当されている中堅技術者のN氏もゲスト参加。
事故渋滞により集合が昼前になったため、とりあえず最初に昼ご飯を食べようとM氏の2019年式ベンツGLE400で近くの中華料理屋に行ったのだが、GLE400の乗り心地の良さと静かさ、ディーゼルエンジン特有のネガティブさが皆無なことに一同感動。
M氏曰く、ベンツのディーゼルエンジンでも4気筒はダメで、6気筒がエエとのこと。
昼食後、S氏のM3コンペティションのリアの車高調整が結構大変だったが、無事完了し、おやつタイムを経て、いよいよS氏によるキャブ講座開始。
興味深い話をたくさん聞かせてもらった。
恥ずかしながら、私はSUキャブに関し、大きな勘違いをしていたことが判明。
SUキャブの適合関係の説明によく出てくるニードルを16分割し、1~3までがアイドル領域で、4~8が巡行(中間)領域で、9以上が全開領域ってやつを、てっきりアクセル開度にリニアなものだと思っていた。
しかし、SUキャブは可変ベンチュリーなので、ニードルの位置はベンチュリー負圧で決まり、アクセル開度では決まらないし、回転数が低い時と高い時で状況が全然変わってくることを知った。
今どの位置にニードルがあるのかは、通常のやりかたでは分からないとのことだったので、SUキャブが新車に採用されていた頃、自動車メーカーやキャブレターメーカーはどうやってニードルの位置を把握していたのかと質問したら、想定外の回答。
細いプラスチック製で目盛りがついた棒をSUキャブのピストンに立てて、ポッドの外に貫通させて飛び出させ、オイルの飛散防止のために飛び出した棒を透明なカバーで覆った状態にして、飛び出た棒の目盛りをビデオカメラで撮影し、アクセル開度やエンジン回転数などと関連付けていたとのこと。。
めちゃくちゃアナログなやり方だが、当時はどのメーカもこのやり方を採用していたそうだ。
SUキャブはアイドルジェットもスロージェットも無く、メーンジェットのみで全域をカバーしないといけないため、ウェーバーなどの固定ベンチュリーでアイドル/スロージェットがあるキャブよりも本気で適合するのは難しいとのこと。
しかし、今回の講義で学んだことで、今までとは違ったイメージで自分なりの推論を立て、SUキャブの適合に取り組める。
キャブの話の他にもブローバイの流れを誤解していたことが判明したり、プラグの熱価に対する考えも変わったりで、沢山学ぶことがあった。
オマケで、最先端エンジン制御の状況もいろいろ聞けて、驚きの連続。
ここにはとても書けない自動車メーカの内情にびっくり。。
あっという間に3時間も経過し、すっかり夜になったので、今年の会合は解散。
S氏はたぶん来年も車を買い替えてると思うとのことなので、それをネタに来年のGWもまた集合かな。
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Posted at
2024/04/30 00:56:47