錆との戦い　第弐拾五話　前編

アルトワークスのリヤハッチが縁のあたりで錆びてしまった。
白いボディにさび色が浮かんで、ポンコツ感たっぷりでみっともないので補修した。

左側はすこしマシに見えるが…

表側は320番のサンドペーパーで浮いた錆と周辺の塗装を削り落とした。
そのまま穴が開いてしまうかと覚悟していたが、表側は思っていたほどひどくなかった。

左は表から見る限りは右よりマシ。

錆が始まったのは裏側からだった。
ヘミング(hemming)と呼ばれる、2枚の鋼板を合わせて一方の縁を折り曲げた加工方法が用いられているのだが、そこに生じるわずかな隙間に水分が入り込んで錆びたようだ。
錆で鋼板が膨れて隙間が広がり、どんどん進行してしまう。
錆びた部分の曲げしろをディスクグラインダーで削り落とした。
強度が落ちてしまうがしかたがない。
これで問題が出るようならリヤハッチを丸ごと交換するしかないだろう。

裏側は左の方がひどかった。

左の角は内部での錆の進行がひどく、触れると手を切りそうなほど薄くなるまで削ることになってしまった。

左角の薄くなった部分にはホルツの真鍮入りねんどパテ「ミックスボンド」を盛っておいた。