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2015年08月08日

“テレンス・しんげん・嵐” の、青春グラフティー! 紀行奇譚 前篇

“テレンス・しんげん・嵐” の、青春グラフティー! 紀行奇譚 前篇
 何の気無しに始めたこのシリーズ。 しかし、予想外の

大きな反響を得て、非常に戸惑っております・・・(^。^;)

 こんなオッサンの、単なる “若気の至り” の与太話が、

≪ワンコ&ニャンコ&エロ系≫のブログPV数に匹敵する

とは、思いも寄りませんでした!p(´⌒`q)


 という訳で、ココは調子に乗って、このシリーズを継続させたいと思います!(((*≧艸≦)ププッ

 時は、まだ愛知県の、とある山奥に住んでいた頃に戻ります。

 では早速、オッサンの人生プレイバックの始まり始まりぃ~~!!(自爆)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



第4話 柔の道


 “彼” は、おだてに非常に弱い男です。誉められたり持ち上げられたりすると木に登る事はおろか、

奴隷の如くサービス精神に自ら溺れまくります。これは、そんな “彼” に起こった或る出来事を、客

観的に、しかも純文学作品+ハードボイルド的手法を用いて御紹介する、“秘密の花園” です。

 では、どうぞ御賞味あれ・・・・・。


 いつものように“彼”は、ワインディングを楽しんでいた。そう、いつものダムへの道だ。木漏れ日が

春の予感を奏で、木々を駆け抜ける風は、生命の息吹を運んでいた。自然と “彼” の口元は緩み、

その思いがいつもよりちょっと開け気味のスロットルに表れていた。

 「気持ちいいねー」

まさに幸せの只中にいた“彼”だった。

 ふと前方に、鬱蒼とした木々に囲まれた中、ひっそりと佇んでいる喫茶店が現れた。

 いつもはただ通り過ぎる場所だったが、このときは、もう少しこの自然と戯れたいという思いが強く

出てきており、初めてではあったが、迷う事無くお店に立ち寄った。

 寄ってみて初めて気づいた事が、

 「ここに、こんな広い駐車場があったんだ」

という事だった。どうやら渋いログハウス風の建物ばかりに気を取られ、見逃していたようだ。しか

し、速乾性のコンクリートがうたれた地面は荒れ放題で、いたる所に割れ目があり、かなりのデコ

ボコが駐車場全体を覆っていた。“彼”はサイドスタンドを立てられる場所を探し、潰れた空き缶を

スタンド台としてかました後、店のドアを開けた。

 平日の割に店内には人だかりがあった。老若男女バランスよくいた。どうやら団体客のようだ。

“彼”は駐車場に1台観光バスが止まっていたのを思い出した…。


 平日に、デカいバイクで颯爽と現れた美青年に対し、その団体客の方も、気になるようだった。

視線がチラチラと向けられて来る。が、“彼”もまた、団体客が気になっていた。“彼”は、周知が

認めるナルシストだが、同時にフェミニストでもあった。団体客の中には絶世とまではいかないも

のの、充分“彼”の好みを満足させるかなりの美女も含まれていた為だ。しかし、それを悟られな

いようごく普通に注文した。

 「コーヒー ストレート スリーフィンガー ノーチェイサー!」

“彼”のダンディズムが炸裂した。 語尾がわずかに震えた。 ちょっと声が裏返ったかもしれない。

やはり美女を前に少し緊張したようだ。 一斉に店員を含めた全員の視線が“彼”に集中した。

 「おいおい勘弁してくれよ!」

“彼”は、まだ浸っていた。変わった注文にもかかわらず、店員が普通のコーヒーを運んできた。

“彼”はそれを一口啜ると視線を窓の景色へと埋没させた。

 「いつ見ても美しい景色だ。人類はこの美しさを守りきらねばならない・・」

との、思いに耽っていたとき、“彼”の耳に美女の囁きが飛び込んできた。

 「ねーねー、あのバイク何ていうのかなー。おっきーね!」

おあつらえむきの言葉だった。“彼”は視線を窓から戻すと、その美女にそのニヒルな瞳を向けた。

 「お嬢さん、バイクは好きかい?」

ベタな言葉だった。

 「え、ええー」

チョットはにかんだ表情が“彼”の心を和ませる。 ・・・引き攣っていたのかもしれない。

 「そうかい。それは良い心がけだ。これからもバイクを好きでいてくれよ!」

お構いなく、ベタを続けた。

 一瞬2.人の視線が絡み合ったが、“彼”の方から先に視線を外した。心の中で叫んだ。

 「お嬢さん。バイク乗りに惚れちゃいけねーぜ!」

まだ浸っている…。



 相変わらず痛い程多くの視線を感じていた “彼” は、長居をしてはいけないと思い、素早く伝票を

掴むと、流れる動作を意識しながらレジに向かった。が、実際は立ち上がる時にしたたかに膝を打

ち、伝票を掴む時に突き指をしていた。しかし、そんなそぶりは微塵も感じさせずに勘定を済ませた

“彼”の後姿には、母性をくすぐる哀愁が漂っていた(ようだった)。実際、服の下は、脂汗が滴ってい

た。非常に痛かった…。


 店を出て行く“彼”の背中にあの美女の声が届いていた。

 「ねー、あの人・あのバイ・・」

閉まりゆくドアがその後の言葉を遮った。

 「何故だろう、いつものこのやるせなさは」

浸りきったまま、“彼”の足はC2へと向かっていた。後ろでドアの開く音と、大勢の人の気配が、

“彼”を悩ませた。

 「また人の心を惑わせてしまった・・・」

自責の念にとらわれながらも、努めて明るい表情で振り返り、別れの言葉を投げかけようとした刹那

“彼”の目に飛び込んできたのは・・・。

 ―― おじいちゃん、おばあちゃん軍団の見守る姿だった ――

 「あ、あれぇー?」

思わず膝カックンしてしまった!

 「アンチャンや、こんなおっきな発動機に乗るのけー」

 「おにーさん、カッコエーがな」

 「はやくうごかしてけろ」・・・・

・・・・“彼”は敬老主義者でもある。おじいちゃんおばあちゃんも大好きだ。

熱い声援が、“彼”を突き動かせた。

 膝と指の痛さを堪え、颯爽とバイクに跨るとイグニッションキーを捻った。

 「ヴーオンヴォンヴォンヴォン!!」

美しいエキゾーストノートが森にこだまする。C2のエンジン音を聞いているうちにショックから立ち

直った“彼”は相手が誰であろうと関係なくサービス精神溢れるナイスガイである自分を思い出し

ていた。

 「よーし。ではスピンターンなんぞかまして力強く走り去るか」

グッと、右手に力をこめた。 と、その時!


   つづく!(自爆)
ブログ一覧 | バイク | 旅行/地域
Posted at 2015/08/08 08:33:24

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To.TOMOさん

この記事へのコメント

2015/08/08 12:32:39
コケたな…(;´д`)
コメントへの返答
2015/08/09 05:46:17
ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、ァ.
2015/08/08 13:21:26
スタンドの空き缶が。。。( ´,_ゝ`)フッ
コメントへの返答
2015/08/09 05:46:59
(* ̄∀ ̄)"b" チッチッチッ・・・ www
2015/08/09 10:39:17
ニヒルなコーヒーの中に何やらかわいらしいものが(=^・^=)
コメントへの返答
2015/08/09 11:01:19
“浸って” おります!(((*≧艸≦)ププッ
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