糖尿病闘病記　その1

今年初めの健康診断で要精密検査。
それから色々と思うところがあって、ようやく覚悟が決まって病院へと向かったのが4月。
数か月経った今、身体の変化も含めて一度まとめてみる。

昨年くらいからだろうか、尿の回数が増えてきたことを自覚したのは。
例年、寒くなるとトイレは近くなっていったが、一時間に一回弱のペースは、さすがに仕事にも支障が出てきていた。
回数が増えることはもちろんだが、こんなに尿を沢山出しているのに、毎回ＭＡＸレベルの排尿量で、しかも急激に尿意が催してくるのには本当に参った。
当然というか、大量の水分は体外に出ていくので、喉の渇きを癒すために大量の水分を摂ることになる。

喉が渇くので水分を摂るのか、体内の水分が足りなくなって喉が渇くのか。
最早どちらが原因なのかも分からなくなっていた。

その後の病院での診断で、糖尿病プラス脂肪肝と確定された。
だが、その診断を聞いた瞬間から意識が一気に変化した。
今まで逃げてきた病気と、真正面から向き合う気に、ようやくなったのだ。

投薬治療は、幸いにも一番効果の弱いものと言われたテネリア錠。
一日一回一錠170円でよい。

これが効果てきめんだった。
まずは喉の渇きが激減。
なので摂取する水分も激減。
当然トイレの回数が激減。
これが俄然、治療に前向きになれた原因。
投薬で効果があることが、どこか今まで医者不信だった私の意識を真逆へ向かわせた。
飲んだ次の日から効果を実感したことで、以下のことを平行してやっていくことに自分自身で決めた。

〇週一のウォーキングを再開

恥ずかしながらジャージが破れてから中断していたウォーキング。
さっさと新しいジャージを購入。
週に一回、一時間だけだけど悪天候時以外は欠かさないようにしている。
有酸素運動になるように、ペースは速め。
お気に入りのPodcast "Defected in the House"を聴きながら、四つ打ちのリズムに歩幅を合わせると一時間後には背中が汗でベッチャリになる。
最近では一時間で物足りなさも感じ始めているので、ランニングにすることも検討中。
心肺機能は確実に上昇したと思う。

〇砂糖入りの飲料を炭酸水に置き換える

以前は、喉の渇きから好き勝手にジュース類を口にしていたが、徐々に糖分を控えるように。
最近は様々なフレーバーの炭酸水があるので、比較的簡単にジュース離れができた。
特に良いキッカケになったのが、ウィルキンソン炭酸ドライコーラ。
無糖ノーカロリーなのにコーラを飲んでいる気になれる。
コーラが好きだったわけではないが、気持ち的に満足感を得られる。

〇炭水化物の摂取を減らす

ご飯、パン、パスタ、甘いもの…デブの大好物を断つのは苦痛になると思っていたが、意識することで摂取量を減らすことが出来た。
炭水化物を完全に断つのは逆に良くないらしいので、適度に満足できる程度には食べている。

〇食事前に野菜を摂る

お腹を膨らますという目的よりも、血糖値の上昇を抑える効果を重視して実行している。
おかげでドレッシング選びが楽しくて仕方がない。

〇豆腐の有効活用

帰宅後、夕飯までにお腹が空いたときにスナック菓子をよく食べていた。
それを控えて、豆腐で腹を満たすように。
価格も安いので負担になりにくい。
正直冷ややっこは得意ではなかったが、リケンの”ノンオイル　味わうおろし”に出会ったことで、全く苦にならなくなった。

〇牛乳を低脂肪乳へ

牛乳は水替わりで育ってきたので、乳脂肪分は濃ければ濃いほうが良い！と公言してきた。
が、不味いと思っていた低脂肪乳も、銘柄を選べばちゃんと美味しいことが分かった。
なので効果は僅かかもしれないが、低脂肪乳をよく購入するようになった。



以上の”ストイックではないダイエット”を実行するようになって…

---血糖値--HbA1c---(標準値は血糖値70～109 HbA1c4.6～6.2)
4/19 227----10.8　※初診
5/23 121----8.7
6/20 195----7.6
7/25 114----7.2
8/22 116----7.0

6/20の血糖値が高いのは、検査前に甘いものを食べてしまったから
順調に数値が下がっていることで、今日も医師に褒められた。
ここまで気持ちに無理なくやっていけているのが良い、と我ながら思う。


体重の記録は5/11から開始したので横ばいグラフになっているが、2月の検診時が89kgだったので、一割ほど落とすことが出来ている。

目標は脂肪肝の解消！そして血糖値の正常化。
手が届きそうなところまでやってきた。今後も頑張るしかないのだ。







※おまけ
初診でＣＴを撮って医師にえらく驚かれた。
私の腎臓は極めてレアな『馬蹄腎(ばていじん)』というものだと分かったからだ。

馬蹄腎…左右の腎臓がその下部で融合している腎臓の奇形の一種。正常では腎臓は左右の腰背部に別々に一対として存在するが，先天的な発生異常によって脊椎の前面で融合し，上に開いたコの字形をしている。この形が馬蹄鉄に似ていることから，馬蹄鉄腎あるいは馬蹄腎と呼ばれている。

札幌医科大学出身の担当医だが、実際の患者に出会ったのは私が初であるという(笑)