霧島連山の新燃岳で噴火発生 噴火警戒レベル2を継続 気象台
2025年6月22日 18時57分
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鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の新燃岳で22日夕方、噴火が発生しました。2018年以来の噴火で、気象台は噴火警戒レベル2を継続し、火口からおおむね2キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石などに警戒を続けるよう呼びかけています。
鹿児島地方気象台によりますと、霧島連山の新燃岳で22日午後4時37分ごろ、噴火が発生し、噴煙が火口から500メートル以上の高さまで上がりました。
噴煙は東の宮崎県側へ向かって流れたとみられ、この噴火に伴う噴石の飛散は、確認できていないということです。
新燃岳で噴火が起きたのは、7年前の2018年6月以来です。
気象台によりますと、22日午後4時ごろに宮崎県高原町の住民から、火山灰が降っているという情報が寄せられ、その後午後4時半すぎ、宮崎県小林市に設置している監視カメラで噴火を観測したとしています。
気象台は現在の噴火警戒レベルの活動の範囲内だとして、「火口周辺規制」を示すレベル2を継続し、火口からおおむね2キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石に、おおむね1キロの範囲では火砕流に警戒するよう呼びかけています。
また、風下側では火山灰や小さな噴石が遠くまで風に流されて降るおそれがあるため、注意が必要です。
新燃岳は、先月、噴火警戒レベルが3から2に引き下げられましたが、地下の膨張を示すわずかな変化が続いていて22日は火山性地震が急激に増えていました。
NHKが宮崎県の高原町役場の屋上に設置しているカメラには、22日午後3時半ごろ、新燃岳の頂上付近から黒っぽい色の噴煙らしきものが立ち上り、上空に徐々に広がっていく様子が映っていました。
1時間ほどすると、新燃岳の方角がかすんで見えなくなったほか、画面の手前に映っている建物の屋根は、火山灰をかぶったとみられ、うっすらと白っぽくなっていました。
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Posted at
2025/06/22 20:44:49