仕事が忙しく、前記事からまた1ヶ月も空いてしまった。
世の中はシルバーウイークということで、もはや恒例の高速道路の渋滞も予定通りの状況らしい。そんな中、フッと思いついて大井川鐵道のSL列車に乗りに行って来た。クルマ乗りになって久しい今となっては少なくとも現役の“鉄”ではないが、ごくたまに、鉄分補給をしたい気分になるのである。
本物のSL列車に乗るのは実は初めての経験だったが、煤煙や石炭の臭いも含め、とてもいい旅であった。エアコンなど存在しない昭和前期の客車は窓が全開になり、ゆったりと走る列車の自然の流れでいい風(と煙)が入ってきて、大井川の風景がなんとも良かった。スピードに乗って、ただ移動するのだけが旅ではない、と改めて感じさせてくれた。同じトロトロ運転ならば、高速上でにっちもさっちもいかない渋滞なんかより、もちろんこっちの方が遙かにいいものだと思った。
上の画像は、大鐵本線の終着、千頭駅でのシーン。これをみて、おや?と思った方もいることだろう。そう、SLの向きが逆なのである。
新金谷駅の車庫を出てきたC11機関車は、上りホーム側で千頭駅側を向いた状態で客車の最後尾(千頭駅側)に付けられ、始発の金谷駅へバック運転で回送される。そして、金谷駅を出発した列車は前向きのC11を先頭に改めて新金谷駅へ登場し、千頭駅へと向かう。千頭駅では、休日向けの7両編成の客車の最後尾に付けられた電気機関車とC11との入れ替え作業を行うが、C11は向きを変えることなく連結される。その結果、上の画像のような格好になるのである。
という訳で、SLの“顔”を先頭にした写真を撮りたければ、千頭方面行きの下り列車を待って、金谷駅方面にレンズを向けて撮らなければいけない、ということになるのであった。
Posted at 2009/09/20 23:53:50 | |
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