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イイね!
2008年03月24日

アンチ大鑑巨砲主義

タイトルは別にwiki Liteをやろうというわけではないのですが・・最近ちょっとしたネタがあったので掘り下げてみようと思います。

ランサーエボリューションⅩに搭載されたトランスミッションでTC-SST(Twin Clutch Sports Shift Transmission)という2ペダルのトランスミッションが選択できるのですが、この技術・・元はVW社にライセンスがあるトランスミッションです。俗に言うDSG(Direct-Shift Gearbox)と言うやつですね。

はっきり言うとこの2ペダルのトランスミッション。セミオートマチックと間違われやすいですが、実際にはマニュアルトランスミッションの進化です・・と書いても・・実際にはクルマ好きが来るサイトなので、大概の人は知っているとは思います。まぁクルマを知らない人も来る事もあるでしょうから・・ちょっとおさらいを・・それから本題に入ります。

定番wikiより・・。
「従来のセミオートマは、クラッチ操作を自動化したものに過ぎないが、DSGは、奇数番目のギアと偶数番目のギアを受け持つ、二つの出力軸を同軸に配し、それぞれにクラッチを配置することで独特で高速な変速を行う。

加速時における1速から2速への変速を例にとると、従来のセミオートマでは、

1速で走行。
クラッチを切る。
ギアを1速から2速に変える。
クラッチをつなぐ。
2速で走行。
となるが、DSGでは、

1速で走行。このとき偶数側の出力軸はクラッチが切れている状態で2速をシンクロさせ、待機させている。
奇数側(1速)のクラッチを切ると同時に偶数側(2速)のクラッチをつなぐ。
2速で走行。このとき奇数側の出力軸では、1速と3速を待機させている。
となる。従来型ではクラッチが切れている間に変速動作が入るため、ある程度の時間(上記の工程2から4の間)を要するが、DSGではあらかじめ変速を済ませておいてクラッチを繋げ変えることになり、駆動力が途切れる時間が非常に短い(上記の工程2でのわずかな時間)。つまり二つの変速機が交互に働くような仕組みになっている。」

・・・と言うわけでクラッチを偶数軸と奇数軸それぞれ持ち、現在ギアが入っているギアの前後を待機させておくというシステムなんです。セミオートマと言うのは基本的にトルクコンバーターを使用して、クラッチ操作はCPUで行い、シフトを任意で行える・・・と書くと似てはいますが、DSGのシフトチェンジは機械的に行う・・・まぁこれが違いですね。

絶大なメリットとして、トルクコンバーターを使用するオートマチック・セミオートマと比べると、さすがに基本的な構造はMTを踏襲していると言う事から伝達ロスが皆無であるということ。これによりプロドライバー並のシフトチェンジの速さを実現しています。よってオートマにありがちなクリープ現象はなかったり(最近のDSGはあるらしい(汗))しますが、デメリットは開発段階であることと、まだまだ搭載車種が限られているって事でしょうね。

ちなみに、日本で初導入は三菱のランサーエボリューションⅩが最初・・・の予定だったのですが、似たような構造を持ったR35 GT-Rが先に登場したため、2番になってしまいました。まぁ基本的なところは一緒ですが、部品の発注先やアプローチが結構違っているみたいですね。

さて・・本題に入りますが、そのDSG・・今までは300PS前後のビッグトルクを受け止める位の性能を誇っていましたが、実は今年・・ゴルフに7速DSGが搭載されたようですね。これが今回のキモ。

この7速DSG、先ほど話したのと重複しますが「ヒルホールドモード」とか言って、坂道で下がらなくなってたり、その他が6速DSGと比べてもかなり洗練されたようです。ただし、この7速モデルは・・基本的にコンパクトクラスのクルマに搭載されるのを前提に作ってあるので、170PS、トルク25kg/f程度の出力までが許容値だそうです。

SSTを作った三菱なら、この7速DSGを応用して、コンパクトカーに搭載できないか?

・・・って事ですね。今までもそうでしたが、CVTには三菱の利と言うものがあったり・・部門的には優れる部分も当然あると思います。そしてこの降って湧いたようなコンパクトカー用のDSGは、まさしく時期バージョンRに相応しいトランスミッションだと思うんです。

・・・三菱はSST搭載モデル第2弾として、フォルティスのスポーツバックやらラリーアートに搭載して、秋に発売しようとしています。(240PS・トルク35kg/f)そのSSTは基本的にはエボⅩと同じもののような気がしますが、恐らくもうちょっとするとフルモデルチェンジを控えているコルトには、是非新型SSTを開発して搭載してもらいたいものだと思います。搭載して200万という価格なら十分商品価値はあると思うし、何しろタイムラグが無いシフトチェンジっていうのは結構魅力があります。

ゲトラグ製MTはMTでまた趣があっていいのですが、このニュースは期待せざるをえないですね。
ブログ一覧 | 2008年3月 | 日記
Posted at 2008/03/24 21:13:54

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この記事へのコメント

2008年3月25日 8:56
こんにちは(^-^)
SST自体を三菱が内製出来るようになると、また進化も一段早くなるんでしょうけどね(^-^;)
個人的には、多段型のSSTよりも、乾式のSST開発が先に進むのかなぁ?と予想しています。エボⅩⅡくらいになるんですかね?(;^_^A
なんにしても、これからが楽しみですねぇ(´∀`)
コメントへの返答
2008年3月25日 9:46
>よしほ さん

はじめまして!

SSTに関しては、いつもの通り国内では三菱が頑張ってくれそうですね。・・・というのも日産は小型車で展開する可能性ってぜんぜん見えてきてないと思うんです。(FUGAとかZには搭載される可能性はありますね。)

となると欧州車もしくは国内で言えば三菱と言う事になりますね。INVECSシリーズみたいな秀逸なCVTもありますし、かなり期待できそうです。

乾式のSSTが出れば独壇場・・と考えたりしますが、普及帯を考えるともう数年は待つ必要があるかもしれないですね。

三菱がVWとかとライセンス契約を結ぶ事が出来ればSSTの機構も含めて内製で出来るとは思いますね・・でもこちらはそう遠い将来でも無いかもしれません。VWもDSGの普及にはかなり力を入れていますし・・。

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