どもっ!元旦から京都に嫁いでい姉が同窓会の為にうちで泊まっていたのですが、今日ようやく朝に京都に帰っていったのでとりあえず一安心と言った所。身内がいると・・悪さが出来ない今日この頃でもあり、いろいろとやりたい事はあったのだが、とりあえず明日は某所の親戚の家に(お袋と)行くことになり、実質今日の昼からが唯一ぶらっと出来たので、とりあえず行って見た。
「ホンダ初売り!(当然冷やかしw)」
まずDに行って「レジェンド売れましたか~?」と軽いジャブ。いつも世話になっている営業主任さんが・・「他所じゃ売れたんですけどねぇ・・まぁ試乗車も来ないし・・」って感じでした。
とりあえず、かねてから興味があったグレイスなのですが、EXと言うパドルつきの一番いいモデルの試乗車が来ていたようなので・・「乗せてください♪」と言うと、「じゃあいつも通り適当に回ってきてください」って事になったので、とりあえず現ヴェゼルHV使いが評価するグレイスってテーマで書きたいと思います。
当方、
初期型フィット3HVも
初期型ヴェゼルHVも一通り試乗したことがあり、それも踏まえてどれだけ(DCDが)進化しているか?ってのをメインに書きたいと思います。
インテリアはフィット+αですね。メーター周りは結構同じ感じがします。Sモードでアンビエントメーターが赤くならない・・って思っていたら良く考えたらヴェゼルHVの仕様でしたw
ドアノブ付近にスピーカーが付けられるようになっています。8スピーカーだと思いますが、これは素直に良かったです。アイポイントはさすがにセダン。純正足なのでセダンとしては高いとは思っていましたが、フィットやヴェゼルに乗ってると低く感じます。シート周りが低いのでステアリングと両手が水平に来る所なんてほんとにセダンだと思います。(但し多分やや上から持ったほうが疲れないとは思います。フィットのシート周りはその点では秀逸)
エアコンは左右独立なのでハイブリッドZ相当のものでした。ここら辺は一緒だと思います。
視界はセダンの割には広く感じます。さすがホンダだと思います。ヴェゼルと比べてセダン車高なのに対し、何故か若干見やすい気もしますが、ここら辺はフィットと一緒かな?
センターコンソール周りはフィットそのもの。特に評価する所もないですが、まぁそれだけフィット3とのグローバル化が図られているモデルと思います。ヴェゼルと比べるとやはりフィットベースなのが良く分かります。
さて・・ここからは動力性能なのですが、乗り出してすぐ分かった事は・・
「エンジンがうねらない!!!」
・・・これに尽きます。第2世代のDCDかと思う位フィット3HVと隔世の差すら感じたりします。残念ながらフィット3HVのアップデート版は乗った事ありませんが、営業主任さんが「フィット3HVよりは明らかにスムーズになってます」って言うとおり、やはり微妙にトランスミッションのアップデートはしてありそうな感じです。アトキンソンの1.5LはフィットRSの直噴エンジンのようなジジジ音が無いので、エンジンノイズと言う面ではこちらの方が優れているような感じすらします。
ヴェゼルHVのフィットRS直噴エンジン+モーターと比べると、一発の加速性能はやや劣るものの、足りない部分はモーターアシストがかなり効いており、なんだか思想が全然違うなーって思います。ヴェゼルHVの場合はエンジン単体でもかなりの動力性能なので、モーターはひたすらアシストに徹するという感じですが、割合で言うとフィット&グレイスだとエンジン:モーターが7:3なのに対し、ヴェゼルHVは8:2と言う感じです。CT誌が筑波サーキットでヴェゼルHVのインプレをした時に「モーターがアシストしてなくても変わらない動力性能」と言ってたのですが、グレイスとフィット3HVはそこのバランスが非常に良いですね。
グレイス&フィット3HVにはヴェゼルに搭載されているリアクティブフォースペダルがありません。これが結構鬼門で、言わばアクセルを踏みすぎる人の為の抑制装置がペダルに付いているのですが、それがない分だけリニアに加速していきます。ヴェゼルもその機能を「弱」には出来るのですが、やはりそこがギクシャク感の原因の一つなのかもしれません。
Sモードとパドルシフトは病み付きになるような爽快感があります。フィット3HVもやってみましたが、ギクシャク感が多少あったと言う感じ。グレイスに関してはエンジンとの切り替えも殆ど分からず、純正で乗ってるだけならヴェゼルよりも満足に感じる人もいるかもしれません。(まぁヴェゼルはエンジンに余裕があるので、それを考えるといいモデルなのですが・・)
良くある交差点進入から出口まではEVで、そこからエンジンに切り替わるシチュエーションも意地悪にやってみましたが、切り替わりが殆ど分からないほど滑らかでした。ヴェゼルHVは・・・orz
あともう一つ意地悪したのですが、EV中速(50km前後)走行→開度50%位でよくもたつくのがフィットやヴェゼルのDCD搭載車共通の弱点(言わばどっかん加速状態になる。)なのですが、そこも見事にいなしてました。・・・まぁこれはDCDの特性上、完全に消す事は出来ませんが、少なくてもグレイスに関しては及第点ですね。もう定年前の人が殺人マシーンと言う事は無いでしょう。(そこまでは言ってないとは思うが、急加速すると言う話はあるみたい。)
コーナリングはホンダらしいオンザレールなトレースをしますが、これは敢えてヴェゼルHVを推したい。なぜなら多分足回りはフィット3HVをロングホイールベースにしただけだと思うが、ヴェゼルはエンジン性能故、足回りが多少強化されているので、あれだけ背が高くてもトレース能力は抜群と言う面がある。グレイスはフィット3HVよりもしっとり回る系・・と言う感じです。ホイールベースが長くなっている分、直進安定性はフィットより増してます。まぁそう言う意味も含めての「しっとり」ですが・・
燃費・・は分かりませんが、あれだけモーターアシストが適材適所で働くのであれば、リッター25前後は出ると思います。ヴェゼルHVはその2割落ち位の燃費です。冬はエンジンがかかる時間が長いので、まぁそれからさらに1割程度落ちるかな?
ここで足回り他のスペックを比較してみましょう。(せっかくだから・・)
項目 フィットHV グレイス ヴェゼルHV
全長/全幅 3955/1695 4440/1695 4295/1770
車重 1080kg~ 1170kg~ 1270kg~
ホイールベース 2530mm 2600mm 2610mm
トレッド(前後) 1480/1470 → 1535/1540
あとブレーキなのですが、フィットHVとグレイスはFのみディスク(Rはドラム)、ヴェゼルは前後ディスクです(フィットRSと一緒なもので・・)。DCDの変速比は3車とも全く一緒。
これから見ると、エンジンスペックはフィットHVと一緒のグレイスではありますが、車重が+90キロ増えた分、ホイールベースが+70mmとなってます。よーいドンだとフィットHVに分がありますが、割かし空力に強いセダン+リアバッテリーレイアウトを考えるとFR気味な重量配分でコーナーでは強そうです。
ヴェゼルはフィットから言うと+190kgですが、その分フィットRSのエンジンを搭載していますから、パワーウェイトレシオはほぼ一緒だったと思います。トータルで言ってもフィットRSのエンジン+モーターのヴェゼルHVに分があるかもしれません。軽さは武器ではありますが、NAで20馬力の差がありますからねぇ・・その分燃費は太刀打ちできませんが・・今日乗った限りではSモード加速は特筆すべきものがありました。
総評を書きますが、いい車です。いい車なのですが、もう30万円出せばヴェゼルのベースグレード(つまり私が乗ってる奴)が買えるので、悩む所です、しかもヴェゼルは最廉価グレードでパドルシフトもついてます(付いてないのは、LEDヘッドライト。こればっかりはOPもないorz)が、グレイスのパドルシフト付きモデルはEXですが、これだと221マソとなり、ぶっちゃけヴェゼルHVが数万円(225マソ)で買えてしまいますorz
つまりはハイブリッドEXを購入予定として・・ハロゲンヘッドライトが我慢できて、あとでナビやホイールとか好きなものつければいいや・・って人にはまぁ・・ヴェゼルHVが視野に入ってくるのでぶっちゃけコストパフォーマンスを考えると難しいと言わざるを得ません。
パドルシフトが要らないのであれば、逆に168マソで買えるフィットHVに落ち着いてしまいますし、よほど「わしはセダンのみしか乗らんのじゃあ!」って言う人や、アンチトヨタでHVセダン乗りたい!って人に限定されそうな気もします。
勿論内装は最廉価グレードのフィットHVとは比べ物にならないと思いますが、そう言う色眼鏡でしか見れない人の方が多いような気がします。
ただ・・DCDに関しては明らかに初期モデルとは隔世の差があり、フィットのイヤーモデルで微妙なマイナーチェンジ(カタログに書かない位の)をするとしたら、秋以降にこのDCDに近いフィットHVが出てきそうな予感もします。まぁ・・「気のせい」かもしれませんがねww
どちらにしても、現フィット3HVユーザーには是非グレイスに乗って自分のDCDとどう違うのかを調べてもいいかもしれません。私のヴェゼルHVはNAどっかんDCDで結構ですww(一度スロコンとスロットル交換を味わえば元に戻れない感。)