ビスタは非常に良い車でした。下宿と大学の往復(片道1キロ以下)に使ったりして非常に悪い使い方をしたにもかかわらず総合燃費はおそらく9キロ台後半。満タン法での最高燃費記録は18キロくらいまでいったし10年落ち2リッターワゴンにしては非常に良い燃費だった。シート高は人間工学に基づくとても素晴らしいヒップポイントで乗り込みやすかったしドアの開口部もそれなりに広く、ドア自体も90度に近いくらいまで開くなど使いやすさにも非常に配慮の行き届いたものであった。センターメーターとその脇の一体型マルチインフォメーションディスプレイも未来的でいいわぁと思って買った・・・かどうか覚えていないが、見やすかったし瞬間・平均燃費情報がリアルタイムで出るのでそういったことを追求する運転というものの楽しさも俺自身味わったしそこそこの長距離運転をした友人も楽しんでくれたことだろう。個人的に一番良かったのが、後部座席のニースペースが半端なく広くて運転席を一番後ろまで下げていても後ろに座る人がそこまで不自由さを感じないだけのスペースが確保されていて、乗り心地の高級車というキャッチコピーや広さだけならセルシオ級というのもうなずけるものであった。総じて、さすが「トヨタが真面目に作った最後の車」とまで言われた程の名車であったゆえに、冬季のエンジン始動不良やエンスト問題等エンジンにまつわる問題が多くて長野まで持って行くのが怖くなったとはいえ手放さざるを得ないことが残念であります。エンジンの問題がそこまでヒドイ・怖いものでなければ誰かに譲って乗ってもらいたかったけど、死なれても困るのでそういうことが出来なかったのも残念。