※写真は合成です。バスのスケールは実際の大きさに近くなるように
遠近感を工夫したつもりですが正確なものではありません。
最終停止位置のバス後方のスペースは、路肩や段差のない歩道の
スペースを使えば、車両が徐行通過できる程度はあるようです。
<バス横滑りの理由等>
・白バイ側面衝突による外力作用によって
バスのフロント側が左回転+バス後輪側の前進駆動に付随した
合成運動軌跡を作り出し、斜行タイヤ痕跡として
比較的粒状の粗いアスファルト舗装路面に残ったものと考えます。
・衝突時、ブレーキ開放によるバスのATクリープ、または(衝撃による?)アクセル
踏み込み操作、または空調装置稼動、衝突部位損壊に伴うアクセルワイヤー干渉等による
エンジン回転上昇要因の為、バス後輪が瞬間的に回転駆動した可能性があります。
・アクセルワイヤー干渉による一時的なエンジン回転上昇が発生したとすれば
ドライバーの意思とは違う要因によるAT駆動力で、バスが不意に動いたことになります。
・これも仮定の話になりますが、バス内部の詳細構造が分かれば、
衝突破壊部位に近いアクセルワイヤーの損傷や干渉具合を
衝突破壊範囲から推定することは可能だと思います。
エンジンの噴射ポンプを稼動させるアクセルワイヤー稼動構造が
事故の干渉も受けず無事だったのか否か?ちょっと気になる部分
だと思っています。
(ISUZU GALA Mio M-1 は、日野のメルファをベースにしたJバス連合
OEM車だと思われますが、私が所属する事業所には同型のバスがない
ため、今のところ、この部分についての詳細構造は不明です。
同スクールバスを委託運行している町では同型バスの運行を再開して
いるようですので、その内部構造を事故状況を参考にしながら調査を
すれば、アクセルワイヤー干渉有無の、この件については、ある程度
判明するはずだと思うのですが)
・バスのローリング挙動と路面の諸抵抗(タイヤ斜行抵抗、白バイの
引きずり抵抗)の減速影響で上体が揺さぶられたドライバーの左手は
無意識のうちにATレバー位置をNに戻していたという状況下なら
バスは瞬時に駆動力を失ったものと考えます。
・その場合、バスは、右向き前輪タイヤとは違う左斜め方向への移動抵抗
および白バイ引きずり抵抗等によって減速し自然停車したと考えるます。
・衝突の衝撃と横揺れ斜め移動は、わずか2秒程度で収束し
バスのドライバーは、フットブレーキを踏む間もないうち
に自然停車したかもしれません。
・このため、衝突後のバスは、「横滑り説合成軌跡」の最大移動距離となる
右前輪側においても2m前後、「横滑り説合成軌跡」の最小移動距離となる
左後輪側においても1.5m前後(タイヤ半回転程度)の移動にとどまったと
推定されますが、センチ単位での正確な移動距離や角度変化等は、現場で
実測すれば判明するものと考えています。
Posted at 2008/04/13 00:35:43 |
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